火の国 熊本のシンボル 阿蘇山
最近では2016年に爆発噴火を起こしました
「阿蘇山」はひとつの山ではありません
阿蘇五岳(高岳・中岳・根子岳・烏帽子岳・杵島岳)をあわせた中央火口丘の総称です
さらには阿蘇市・高森町・南阿蘇村を含む広大な阿蘇カルデラも 阿蘇火山に含まれるそうです
今から9万年前の「Aso-4」とよばれる大噴火では
その火砕流が九州全域を越えて山口県のあたりにまで達したことがわかっています
火砕流は温度1000℃にも達する高温高速のガスや噴石の流れのことで
イタリアのポンペイを滅ぼしたものと同じです
石黒 耀さんの「死都日本」という小説でも紹介された"破局噴火"が現代に起これば 日本沈没どころか人類存亡の危機になりそうです(>_<)
そんな恐ろしい阿蘇山ですが…
今の火山活動の中心である中岳第一火口からちょっと離れた山の中腹に かわいいミニ火山があります
ご存知 阿蘇のマスコット「米塚」です
山頂標高954.3m 比高約80mのきれいなスコリア丘…
約3300年前の噴火で形成されたそうで 美しいフォルムから 国の天然記念物に指定されています✨
伝説では健磐龍命(たけいわたつのみこと)が収穫した米を積み上げて作ったとされ 貧しい人達に米を分け与えたことで頂上にくぼみができたのだといわれています
毎年春先に山焼きが行われて 上の写真みたいに黒っぽい姿になります
残念ながら「緑の米塚の写真」がないので
熊本県観光振興課のホームページの写真をお借りしました⤵
すごく美しいですよね!
むかし 秋に訪れた時は黄金色でした✨
この時は米塚に登りました
山すそから一直線にのびる線が登山道で⤵️
一気に登るとけっこうきつかったです
※2016年の熊本地震までは山頂に登れたのですが 地震で山体に亀裂がはいり 現在は登山禁止になっています
こちらが米塚の頂上で火口をのぞいたところ⤵
現在に戻って 山焼き直後の米塚の写真
🔍望遠レンズで拡大してみると 地震のひび割れが深刻なことがわかります
はやく安全に登山できるようになってほしいです…
この日 すまりんたちは 朝から九重連山を歩く予定で 登山の準備をしていたのですが 前日の大雨で足場が心配になったのと お宿にゆっくり滞在したかったのとで 九重歩きを中止しました
まだ時間に余裕があったので「米塚を見下ろせる山」に登ってみることにしました
こちらがこれから登る杵島岳です
草千里ヶ浜の駐車場に車をとめました
駐車場の東の端の方に 杵島岳登山道の入り口があります
ストック無しでも大丈夫そうですが せっかく持ってきたので使用しました
12:15 登山開始
標識もしっかりあるので 迷うことはないと思います(^_-)-☆
正面の山のてっぺんを目指して行きます🐾🐾
しばらくは 舗装された歩きやすい道が続きます
登山者が見えました⤵
すまりんたちも そこまでやって来ましたが この辺りの道はかなり急に感じました
ここから階段の道が始まります
......
空へと続く階段…
一歩一歩上って行きます🐾🐾
ふり返ると 巨大な円形舞台のような草千里ヶ浜が一望できました!
直径1kmもある二重の火口跡なのだそうです
🔍ふもとで山焼きをしているところがありました
焦げた藁のようなものが遠くから風に乗って飛んできて 登山道にぱらぱらと降ってきました
登り始めて35分…
思ったより早く杵島岳頂上に着きました
真っ正面に噴煙を上げる中岳の第一火口が見えています
杵島岳の山頂にも大きな火口があり お鉢めぐりで一周できます🐾🐾
向こうのピークに小さく人が見えていますが そこまで行くと米塚を見下ろすことができます
すまりんたちも行ってみました🐾🐾
写真では遠く感じますが 実際はそうでもありません
5分もかからず到着です!
米塚が見えていますが 焦げているので ちょっと残念^^;
緑の季節ならさぞかし美しかったことでしょう…
🔍 地震の亀裂で「登山道」も崩れているのでしょうか…
このあと すまりんたちはさらに火口縁を進みました🐾🐾
すごく風がきつかったです(>_<)
火口の反対側まで来ました
ここから阿蘇火山の火口群が一望できます
下の写真で 一番高いのが高岳で 標高 1592m (←ひごのくに と覚えます)
噴煙を上げるのが中岳第一火口です
(周辺に真新しい灰色の噴出物が堆積しているのがわかります)
手前の大きな窪地↑は 杵島岳の中腹にある火口跡です
火口だらけですね…
振り返ると こちらにもふんわりなだらかな山が…
往生岳というそうです
噴火により火口縁の西側(図の•••の部分)が崩壊し 真上から見るとU字型をしています
下のドライブウェイから見上げた時は双子の山のように見えていました
二つのピークの間が往生岳の火口にあたります
杵島岳の火口を一周して 戻ってきました
20分ほどで一周できます🐾🐾
先程は何組かのかたが写真を撮ったり休憩されていましたが 誰もいなくなっていました
中岳火口を眺めながらお昼にします
お宿のチェックアウトの時にいただいたクロワッサン✨
九重で食べる予定だったプロテインバー
もくもくと上がる阿蘇の噴煙…
2016年10月に35年ぶりの「爆発的噴火」が発生したため今は入山規制となっています
以前は中岳火口の縁からエメラルドグリーンの湯だまりを見学することができました
↓ ↓ ↓
※お見苦しくてすみませんが 隙間から覗いて下さい
もちろん火口だけの写真も撮っていたのですが なぜか画像のデータが消去されていて💧
かろうじて見えている写真が なんとこれしかありませんでした(>_<)
※どうしてもすまりんパパのお腹に目がいってしまいます(笑)
入山規制となっている現在では 火口の写真はとても貴重なのに どうして消しちゃったんでしょう …
きっとすまりんのしわざです^^;
昔は火口縁まで「阿蘇山ロープウェー」が通じていて たしか土産物屋もあったのですが 今は灰に埋もれて見る影もありません…
中岳ふもとのロープウェイ乗り場跡(阿蘇山上広場)までは行くことができます
工事中の建物は 噴火で破損した阿蘇山上神社です
阿蘇神社の奥宮で歴史ある神社だそうですが 社殿の建て直しが頻繁だと大変そうです
🔍山上に見えているのは火口展望所の建物でしょうか…
🔍🔍
昔の旅の思い出がよみがえってきて ちょっと切なくなりました…
すまりんたちの2022年の阿蘇の旅はここまでです
次回は
突然ですが2012年!のスイス旅行のお話です(^_-)-☆