今回は伊豆半島にある大室山のお話です
火山に行くと小さな穴がいっぱいあいた 石ころが沢山落ちています…
マグマに含まれる水などが 噴出後に減圧発泡して多孔質になったもので 白っぽいものを軽石といい 黒や赤のものをスコリアとよびます
これがスコリアです
比較的小規模な噴火でスコリアが降り積もってできた小さな丘を 「スコリア丘」といい 頂上に火口をもつ 可愛らしい円錐台形の形をしています
※かつてはホマーテ(臼状火山)と呼ばれていましたが 今は使われない用語です
火山列島 日本には スコリア丘がいくつもあります…
吾妻小富士(福島県)2021年撮影
「魔女の瞳」を見るために登った一切経山からの景色です
昔 この吾妻小富士にも登りました
米塚(熊本県)2022年撮影
昔 登りましたが 現在は登ることができません
緑色の写真が有名ですが 山焼きの後なので茶色の外観です
そして 伊豆の大室山も 日本を代表するスコリア丘のひとつです
購入したクリアファイルにプリントされていた大室山の写真です↓
見上げるのではなくて 上からの こういう姿が魅力的ですよね…
こちらは飛行機の窓から伊豆半島を撮影したもの⤵
🔎大室山が見えていますが この日は霞んでいてぼんやりしています
別の日…
🔎空気は澄んでいますが 残念ながら雲のせいで火口が見えません^^;
大室山を見下ろす景色を求めて すまりんたちは大室山の西にある 標高816mの矢筈山(やはずやま)に登ってみることにしました
伊豆スカイラインへ向かう道路を 天城高原に向かって進みます🚗
目指すのは電柱の横のこんもりした山です!
鹿路庭峠というところに 車数台を駐車できる路肩スペースがありました
※あたりには 登山口についての標識も案内板もありません
標高が高いので けっこうな雪が残っていました
10:29 登山開始です
地図にも記載されていない登山道ですが 道はしっかりしています
今回のルートを赤線と数字で示しました
手前にある孔ノ山という山の裾を巻いて矢筈山へ取りつきます
スマホのGPS地図を確認しながら 木に巻かれた目印テープを頼りに進みますが 地形的にもわかりやすいので迷うことはなさそうです(^_-)-☆
…と思ったら いきなり道の半分ぐらい崩れ落ちているところが!
① (←上の地図中の) 登り始めてすぐ 大室山の姿がちらりと見えました
※この時期はまだ良いですが 葉っぱが茂る季節は全く見えなくなります
しばらく登ると 残雪が目立ってきました
② 10:39 倒木が道をふさいでいますが 目印テープは続いています
③ 10:47 小川を渡ります
④ 10:57 巨大な岩が出現
⑤ 11:03 ここは孔ノ山と矢筈山の間です
山の名前は書かれていませんが はじめて案内板がありました
ちょっと安心(*^^*)♡
ここから矢筈山の急斜面にアタックです
まだ新しい「ヒトの足跡」があったのでそれも頼りにしました
雪はかなり深いのでできるだけ踏み固められた足跡の上を歩くようにしましたが 所々凍っているので 何度か足を滑らせて転びました^^;
写真では伝わりにくいかと思いますが 崖みたいになっていて 滑ったら真っ逆さまです! ※凍った雪がなければ きっと怖くはない道です
慎重~~に歩いていきました🐾🐾
でも 一定のペースで進む方が案外滑りにくかったりするんですよね^^;
可愛い足跡を見つけました!
どうやら 鹿の足跡のようです
⑥ 11:33 急坂が途切れ 平坦な頂上部に到着しました
東側のピークまで あとひと息です(^_-)-☆
孔ノ山も この矢筈山も 大室山と同じく伊豆東部火山群に属する火山です
雪がとけているところでは 苔むした大きな噴石がゴロゴロしていました
「頂上」の道しるべあり⤵
頂上が見えてきました
⑦ 🚩11:50 頂上に到着!
でも ここからの眺望は 全くありません
少し戻って岩峰の先に進むと…
大室山を見下ろせるスポットがあります
少しの距離ですが 細くて高い岩の上を歩くので高所恐怖症のかたには辛いかも…
すまりんもちょっと怖かったです
大室山が見えました!!
かわいい形です(*^^*)♡
大室山は標高580mの山で 底径1km 比高は300mほどだそうです…
🔎拡大するとお鉢めぐりをする人も見えました
このあと すまりんたちもお鉢めぐりに行きます(^_-)-☆
🔍小室山も見えました
小室山のお話はこちら⤵
11:58 下山開始しました
🐾 🐾 🐾 🐾
無事下山
上りは80分 下りは65分でした
ーーー
では その足で大室山へ向かいます🚗
大室山は 国の天然記念物に指定されています
かつては登山道から徒歩で登ることもできましたが 山体保護のため現在では登山リフト以外での登頂は禁止されています
北麓にリフト乗り場と 無料の駐車場があります
山頂まで一直線!
伊豆半島はユネスコ世界ジオパークに指定されているので こうした看板をあちこちで見かけます
城ケ崎海岸も大室山から流れ出した溶岩でできているのだそう!
※2013年撮影
リフトに乗りました
二人一緒に乗れます(^_-)-☆
速度がゆっくりなので景色を堪能できます
雲の中に 富士山 …
記念写真の撮影スポットに近づいてきました
カメラからは生の声が聞こえます…
「今だけマスクをずらして下さいね!」とアナウンスがありました
リフトを下りたところで写真を見せて下さるので 気に入ったら 有料(1000円?)で購入できます
お土産ショップの横の 懐かしい自販機✨
ガラス瓶のコーラは自販機に組み込まれている栓抜きで開栓します
ここから火口を一周できる遊歩道があります
直径250m 深さ40mのスリバチ状の火口が見えますが なぜかアーチェリー場になっています
アーチェリーをする人だけ下りることができますが されているかたをまだ見たことがありません
お鉢めぐりは 多くの人は時計回りに一周します
どちらにしても 前半は登り 後半は下りで けっこうな急坂です!
遊歩道からの眺め
遠くに伊豆大島も見えました⤵
正面奥の小さな丘が小室山 で 右手前は伊豆シャボテン公園です
🔎大室山から超望遠でチンパンジーの小屋を見ることができました
どうやら 小屋の中は空っぽのようです
カピバラの露天風呂は死角になっていて見えませんでした^^;
伊豆観光のお話です⤵
遮るものがないので 夏は暑く冬は吹きさらしで寒いです(>_<)
クリアファイルの写真を見ると 南側斜面の中腹にも 富士山の宝永火口のように小さな側火口が写っています
草が繁っていなければ 火口縁から側火口を覗くことができます!
※別の季節に撮影しました
こちらが三角点 (標高580ⅿ)です
あの台形の山がさっき登った矢筈山です
こうしてみると結構急な斜面の山ですね
昔はお鉢めぐりの途中 火口内の岩場にこんな看板があったのですが …
今は撤去されていました
キツネさん お引っ越ししたのでしょうか?
一周してリフト乗り場に戻ってきました
今回の大室山はちょっと地味ではありましたが…
緑の草が生い茂ると とってもい雰囲気です(*^^*)
爽やかですね✨
そして 秋以降 黄金色になって…
早春に山焼きがおこなわれます(※クリアファイルの写真)
山焼きは700年以上続いている行事で このおかげで多年生の高木が繁茂せず 独特の景観が維持されています
山焼き後は こんな姿になります
リフトの部分は常に草が刈りこんであるので 一緒に焼けてしまわないのですね
こちらは山焼き後に 矢筈山の入り口で撮影したものです⤵
※この時は 矢筈山の頂上へは登りませんでした
今ならまだ鮮やかな緑の大室山の姿を見ることができます(*^^*)♡
大室山の山頂のお土産ショップで見つけた可愛いグッズ
「お持ち帰り大室山」は大室山の土で作られているそうです!
同じく山頂限定の「幸福のカピバラ」
「伊豆シャボテン動物公園」の人気者✨
カピバラさんも大室山の土でできています!
すまりんはカピバラさんを買って帰りました
「いい湯だな♡」
次回は ユニークな甘味処「どんぐり」のご紹介です(^_-)-☆