湘南の海を見下ろす丹沢山塊の一角に 大山(おおやま)という信仰の山があります
古墳時代に渡来系の「秦氏」が拓いたという秦野の盆地から見上げる大山の山容は見事な三角形で 古くから山岳信仰の対象とされてきたようです
南にある相模湾から吹く湿った風が大山にぶつかると雲がたまりやすくなる関係で 春から夏にかけてこのあたりは雨が多いのだそうです
このため 大山は別名「雨降山」あるいは「阿夫利(あふり)山」と呼ばれ 山頂には巨大な岩石を御神体(磐座)として祀った阿夫利神社の本社(上社)があり 中腹に阿夫利神社下社が鎮座しています✨
大山が一躍有名になったのは江戸時代でした
「雨降山」である大山は 五穀豊穣 さらには商売繁盛にも御利益があるとされ 江戸から気軽に出かけられる手軽さもあって 男神である大山を参拝したのち 女神である江の島の弁財天を参拝する「大山詣り」が庶民の間で大流行しました
江戸の人口が100万人の頃 年間20万人が大山を訪れたといわれています!
谷あいの道を進むと 伊勢崎市営の大山第1駐車場があります
※第2駐車場の方がもっと上にありますが すぐ満車になるようです
電光掲示板があって 上まで行かなくても空車か満車かわかるようになっていました
案の定 第2駐車場は満車だったので 第1駐車場にとめました
ハイキングコースが整備されていて 遠足の定番コースにもなっているようです
門前町では「とうふ」が有名です
豊かな清水と 奉納された大豆からつくられた精進料理がルーツだそうです
ここから登山口までは1kmちょっと(30分ほど)歩かなくてはいけません
朝から気温は35度近くまで上がり アスファルトの道は苦行のようです💧
↑ 写真は すまきの後ろ姿(笑)
先日の登山で すまりんもかぶっていました⤵
※実は これは前日のお話で 二日続けての登山です^^;
日差しが強烈なので 今日は二人揃って この格好(笑)
名物のお饅頭屋さんがあるので 帰りに立ち寄ることにします(^_-)-☆
車道を離れて 細い路地を進みます
ここは「とうふ参道」と呼ばれ 豆腐を食べさせる料理屋や かつての宿坊から続く旅館などが並んでいます
「とうふ坂」の案内板がありました⤵
江戸時代には参拝者たちが手のひらに豆腐をのせてすすりながら この坂を登ったのだとか…
とうふ参道を過ぎると 「こま参道」がはじまりました
大山詣りの代表的な土産物に「大山コマ」がありました
今でも参道沿いにコマが売られています
老舗のお豆腐屋さん✨
「大山とうふ料理誕生の店」と書かれていました
長い階段の参道ですが 踊り場の足元にはコマの絵が...
「27」の踊り場を通過したら 大山ケーブルの駅があるそうですが...
すまりんたちは ケーブルは使わず 徒歩で登る計画を立てていました
階段の途中には 退屈しないようにか クイズもありました
9つめの踊り場を通過🐾🐾
クイズの答えがありました
10こめの踊り場は コマが大きく描かれています
ずっと階段が連続しているわけではないのですが 暑くてかなり体力を消耗してしまいました^^;
また クイズです⤵
最初から読んでくださった皆さんは お分かりですよね(^_-)-☆
15こめの踊り場...
数段の階段もあります(^_-)-☆
18こめ...
さっきのクイズの答えがありました⤵
20こめの踊り場は賑やかでした
ケーブルカーまで あとひと踏ん張り! だそう...
25こめ... あと2つとなりました!
ようやく登山口までたどり着きましたが あまりの暑さにもうバテ気味^^;
左側の階段を登っていくと40分ほどで神社 (下社)に行くことができるようですが…
今日の暑さではとても頂上まで体力が持ちそうにないので💦
やっぱり ケーブルカーを利用することにしました^^;
ケーブルは 20分ごとに運行されています
大人は 往復だと10円だけお得なのですね(笑)
ケーブルが到着しました
満員につき 立ち乗りのかたもおられました
かなりの急勾配で上がって行きます
5分もかからず「阿夫利神社駅」に到着です
現在地の標高は678m
駅からの眺め⤵
猛暑の中 歩いて登らなくてよかった^^;
今ごろ後悔して引き返しているかも(笑)
カジュアルな格好のかたは 下社のみの参拝をされるのでしょう...
すまりんたちも まず下社へ参拝します
「ルーメソ」!?
その謎を すまきは知っていました...
「ラーメン」ののぼりをわざわざ裏返して横に飾っているのでした👀
つまり「ラーメン」です(笑)
むかし 間違えて飾ってうけたから 今はわざとそうしてあるのだそうな(笑)
もう 「ラーメン」にしか見えませんよね?(笑)
ケーブル駅から参道の階段をのぼっていくと 阿夫利神社下社の社殿が見えてきました
源頼朝公が平家打倒の兵をあげるとき 阿夫利神社に太刀を奉納したそうで...
その故事が庶民に広まり 江戸時代の大山詣りでは木刀が奉納されるようになりました
ここからは湘南の海岸が一望できます✨
霞んでいますが 江の島も見えました⤵
阿夫利神社下社の社殿で 登山の無事を祈願しました
御祭神は大山祇神(おおやまつみのかみ)です
登山の前に 拝殿の裏に入ってみます
中はひんやりとしていました
見栄っ張りの江戸っ子たちは 奉納する木刀の大きさを競い合い 6mもの巨大な太刀が奉納されたりしたようです
かつては下社は無く(これからすまりんたちも向かう)山頂まで担ぎ上げなければならなかったので 大変だったことでしょう💦
名水が湧き出ていて 行列ができていました
すまりんたちも ペットボトルに水を補充!
さて これから頂上の本社へと向かいます!
ちょっと標高は高くなりましたが ここはアルプスのような高山ではないので やはり溶けるような暑さでした💧
ここから 徒歩での登山です🐾🐾
入山前に 自分で幣を振って身を清めます✨
お清め料は一人100円ですが お札をいただけました(*^^*)
頂上への参道は いきなりの急階段からのスタートです💦
道沿いには丁石が立ててあり ここが「一丁目」です
頂上は「二十八丁」と記されていますね...
指標があると励みになります(*^^*)
頂上まで行かない人は ここから遥拝します
10:30 出発!
一瞬で 足が棒に💧
階段の途中にもう「二丁目」がありました!
登り切って 振り返った景色⤵
くらくらするほどの急階段です!ひっくり返ったら 大変😱
ここから 本格的な山道となります
10:39 「三丁目」通過
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10:50 「七丁目」通過
ここには夫婦杉がありました⤵
樹齢は500~600年だそう...
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10:57 「十丁目」
登り始めて そろそろ30分になるところです
暑くてたまらなかったけど 思ったよりペースよく進んで行けました🐾🐾
数分おきにあらわれる「〇丁目」の案内のおかげです(^_-)-☆
10:59 「十一丁目」を通過しました
ここまでは 1丁が3分以内のペースでした
ところが...
そこからは 1丁の間隔が倍近くに広まっていることが多かったです💧
(すまりんたちの歩く速度が落ちたのかと思いましたが 下りでも確認しましたので)
11:04 「十二丁目」
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11:14 「十四丁目」
ぼたん岩と書かれています
足元を見ると⤵
たしかに ぼたんの花みたいな石がたくさんありました
11:18 「十五丁目」
こちらは 天狗の鼻突き岩
穴は 思ったほどは深くありませんでした
11:25 広い場所に出ました!
「本坂追分」という分岐点です
「十六丁目」に当たります
休んでおられるかたが多かったので すまりんたちも 腰を下ろして休憩しました
ここから大山山頂(本社)までは40分だそう...
頂上の「二十八丁」を目指し ひたすら歩きます🐾🐾
こういう足場があると 歩きやすくて助かりますよね(^_-)-☆
と思ったら すぐに元に戻りました^^;
11:45 「二十丁目」 富士見台です🗻
でも 富士山は 雲の中^^;
「二十一丁目」には3分で着きました(*^^*)
「二十二丁目」までは 6分かかりました^^;
「山頂まで300m」の看板がありました
あと一息ですが 暑さで 皆さん しんどそうでした💦
何度も頂上に参拝されている年配の女性に声を掛けられたのですが 「今回がいちばんしんどい!」とおっしゃってました
それにしても今年の夏は暑すぎましたね💧
すまきもヘロヘロしています(笑)
でも すまきの目の前には もう鳥居が見えているはず...
12:17 鳥居をくぐりました
「二十七丁目」です!
この階段を登ったら ゴール✨
ふもとの参道では「27」の踊り場を通過したら 大山ケーブルの駅がありましたが...
「二十七丁目」の次は「本社」です(*^^*)
12:19 「二十八丁目」🚩
登りに要した時間は 約110分
標準所要時間90分よりも20分も遅いですが 💦
分岐での休憩時間と この暑さを考慮すると まぁまぁかな...
山頂には ありがたいことに茶屋がありました(*^^*)
下調べしていなかったので すごく嬉しくなりました!
軽食や冷やしキュウリもあったけど...
迷わず かき氷✨を注文(^_-)-☆
ちいさな須磨が かき氷に興味津々!
※ちいさな須磨は2022年にお空に行った愛猫の分身です
かき氷で生き返ったすまりんたち...
「本社」と「奥社」を参拝することにしました
「大山頂上本社」
山頂の碑の前にて記念撮影📷
山頂からの見晴らしもありました
あちらは小田原の方向⤵
本社の裏手にまわります
こちらが「大山山頂奥の院」です
正確な時刻が分からないのですが^^;
13時ごろ下山開始しました🐾🐾
(帰りは 写真をほとんど撮りませんでした)
これは もう ほとんど下って 階段の近くまで戻ってきたところです
14:03 「一丁目」の鳥居前で記念撮影📷
下りは標準時間の60分くらいだと思います(^_-)-☆
ここから急いで階段の参道を駆け下り...
14:20発のケーブルに無事乗ることができました(^_-)-☆
次は20分後だったと思うので 乗り損ねたら暑い中待ちぼうけになるところでした^^;
行きで ちらっとご紹介した名物のお饅頭屋さん
大山まん志゙う本舗 良辨
江戸時代から続く老舗です✨
店名は 大山寺を開山した僧 良辨(ろうべん)の名前をとってつけられたのだそうです
※良辨は 奈良時代に東大寺の初代別当(住職)となったえらいお坊さんです
名物 大山まん志゛う(1個 95円)
沖縄産の黒糖を使用した皮に 上品な甘さのこしあんが包まれています
賞味期限は 製造日を含め3日ですが 硬くなるのでできたら当日中がおすすめとのこと
すまりんたちは 本日は温泉宿に宿泊するので 5個購入しました
(すまきが3つ食べました)
皮がふんわりやわらかく黒糖の風味がとても良かったです(*^^*)
持ち帰れるなら 余分に買って 冷凍保存してもよさそうだなと思いました
次は
鶴巻温泉にある老舗旅館「陣屋」のお話です