すまきとすまりんは タウシュベツ川橋梁の見学ツアーに行ってきました
これは 2008年の「JR フルムーン夫婦グリーンパス」のポスターです
東大雪の峰々をバックに 湖面に映るタウシュベツ川橋梁が紹介され 全国的に有名になりました
国鉄士幌線は 帯広と十勝三股駅間の80㎞を結ぶ鉄道で 戦前の昭和14年に全線開通した路線です
林業の一大拠点だった十勝三股から搬出される木材は戦後の復興を支えたのだそうです
昭和30年 糠平(ぬかびら)ダムの建設によってタウシュベツ川橋梁を含む士幌線の一部はダム湖に水没することとなり 湖の西側に新線が建設されました
糠平ダム
以来67年の歳月を経て 崩れゆく橋が美しい姿を残しています…
※新線となった国鉄士幌線も森林資源が枯渇して赤字路線となり 国鉄民営化直前の昭和62年に全線廃線となりました
糠平湖は冬に全面結氷し 春から夏にかけて雪解け水を集めて水位を増していきます
このためタウシュベツ川橋梁は夏の終わりには水没し 水位が下がる厳冬期に氷の中から姿を現す「幻の橋」と呼ばれています
タウシュベツ川橋梁までの林道は許可車両以外通行禁止となっています
このため タウシュベツ川橋梁を見学するには
1.700m離れたタウシュベツ展望台から見る
2.NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターのガイドツアーに参加する
3.WEBでの事前予約のうえ 道の駅かみしほろで林道ゲートの鍵を借りる
のいずれかの方法になります
すまりんたちは 2. ガイドツアーに参加しました
※NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターのWEBサイトから 3か月前よりメールで予約をすることができます(前日までに要予約)
定員:16名
参加料金:大人4500円 子供3000円
※当日 現金にて支払い
ツアーの目玉は 湖面に映って「めがね橋」となったタウシュベツ川橋梁です
すまりんたちは風が穏やかで湖面に橋が映りやすいという「早朝タウシュベツ橋ツアー」に参加しました
時期によって時刻が異なりますが この時の集合時間は5時20分
かなり早朝ですが 宿泊していた湯元館のコテージから徒歩で10分もかからない場所で しかも前日に場所も確認していたので 起床したのは5時頃です(^_-)-☆
雲が多くて 今にも雨が降り出しそうな天気でした^^;
早く着きすぎたので建物の周囲を散歩していたら 雨が降り出しました!
こちらが集合場所の 糠平温泉文化ホール
別名 ひがし大雪自然ガイドセンターです
注)似た名前ですが 近くの「ひがし大雪自然館」は全く別の施設です!
長靴と傘は無料で貸していただけます(靴のサイズは予め予約時に連絡)
ワゴン車に分乗して出発!
ツアーガイドさんが ゲートの鍵を開けて林道に入ります
「熊出没注意」と書かれた看板がありました
この日も別の車のかたが熊を目撃したそうです!
林道の横に かつての廃線跡がちらちら見え隠れします
20分ほど車に揺られ 目的地の手前まで到着!
車はここまでです
幸い 雨はやみました
ここから廃線跡を徒歩で進みます🐾🐾
満水時に押し寄せた湖からの流木が積み重なっていました
歩くこと5分ほど…
糠平湖に出ました
橋です!
まずガイドさんが注意事項等 お話しされました
今にもまた雨が降り出しそうな雰囲気で ちょっとハラハラしました
今は まだかろうじて湖面に橋が映っていますが 雨が降ると湖面が乱れるので「めがね橋」を見ることができなくなります
これから自由時間なので周辺を散策します…
といっても 皆さんガイドさんの後をついて行っただけですが…
川を渡ったり砂利道を歩くので 杖(流木)を持って行くことを勧められました
そうこうしているうちに ぽたぽたと雨が降ってきました^^;
めがね橋が…
消えていきます(>_<)
それでも とりあえず橋を正面から見るため 川の浅瀬を渡っていきました
すでに傘をさしているかたもちらほら…
傘をさすと写真撮影しにくいので すまりんたちはギリギリまで傘を使いませんでした
橋の全景が見えていますが 向こう岸まで渡ります
最後の急流の所では ガイドさんが足を置く位置を指示しておられました
ここでは杖が役に立ちました(^_-)-☆
雨は強くなる一方…
そろそろ傘が必要ですが とりあえず記念撮影📷
この景色… 冒頭のフルムーンのキャンペーンポスターの撮影場所と同じですよね
(ポスターはもう少し水位が高めですが…)
タウシュベツ川橋は徐々に崩壊していっています…
毎冬 結氷した湖面が下がって氷の中から橋が頭を出す時に表面が削られるのだそう
表面がはげ落ちて 中の石が露出しているところもあります
修復も難しく いつ崩れ落ちてもおかしくないと言われています…
消えゆく遺産です…
橋の近くまで歩いて行きました🐾🐾
ツアーでいけるのはここまででした
先ほどの写真にも写っていましたが この橋は側壁をコンクリートで固め 内部には石を詰め込んだ構造です
中の石は 列車通過の衝撃を和らげるためだそうです
きれいなめがね橋を撮影できず がっかりしながら すまりんたちはもと来た道を戻って行きました🐾🐾
帰りもガイドさんが 川を渡る手助けをされていました
そのとき
ふと 雨がやみました
湖面がだんだん澄んできて…
まるで山水画のような写真が撮れました(*'▽')
背後に見えるのは東大雪の山々…
火山活動でできたという円錐形の山々の向こうに 日本二百名山の"ニペソツ山"が見えるはずですが 今日は雲に隠れています
(ほぼ)めがね橋になりました!あと一息!
完璧なめがね橋!
帰る直前に美しいめがね橋を見ることができて本当にラッキーでした
厳冬期に結氷した糠平湖を歩いて 雪のタウシュベツ川橋梁を見るツアーも人気のようで 冬にも訪れてみたいです(*^^*)
次回は
支笏湖畔のホテル「 レイクサイドヴィラ翠明閣」のご紹介です(^_-)-☆