午前中 ヴルカーノ島で温泉体験をしたすまりんたち...
お次は エオリア諸島最北端の「ストロンボリ島」にやってきました
海岸から切り立った岩肌がそびえる「ストロンボリ島」
🔍 頂上付近には 黄色いお花畑があるようです
まず ストロンボリ島の南にある「ジノストラ」という集落に寄港し⤵
そして 島の北側にある「ストロンボリ港」に到着です!
シチリア島のミラッツォ港から 島々を巡ってきた高速船もここが終着点
すまりんの背後に 噴煙を上げるストロンボリ火山がそびえています
真っ黒な火山灰のビーチ
桟橋を歩いて行くと タクシーの客引きがありました
タクシーと言っても ゴルフカートのような電気自動車です
すまりんたちの宿は 港から歩いて数分なので タクシーを使う必要はありません
ごろごろ...
陶器製のベンチがおしゃれ✨
翌朝に撮った写真ですが こちらが本日のお宿です
チェックイン当時は周囲は人であふれていました
Hotel Ossidiana
※Ossidianaオッシディアーナは イタリア語で黒曜石の意味
火山の多いエオリア諸島では黒曜石が多く産出されるので ペンダントやネックレスなどの加工品も売られていましたが すまりんの趣味とはちょっと違ったので購入しませんでした💦
余談ですが
すまきが口を滑らせてOssidianaの「d」を「r」に取り違えて言葉を発し ひとりでうけていました(~_~;)
周りはイタリア人ばかりなので滑舌の悪い東洋人だと思われただけだと思います
15:30に チェックインしました
これも翌朝の写真ですが 明るいロビーです✨
ルームキーと 併設のバールの割引券
すまりんたちのお部屋は211号室ですが...
イタリアの階数はゼロ階から始まるので 実際は3階 (最上階)です
エレベーターはなかったと思います^^;
すまき ご苦労さん!
小さいスーツケースで よかった...
通路もおしゃれですね✨
room 211
ベッドの上に バスタオルやフェイスタオルが置かれていました
冷蔵庫(ミニバーと書かれてあります)
すまりんたちは手を付けませんでしたが チェックアウトの時に確認がなかったので もしかしたら無料だったのかな...
確認すればよかったです^^;
小さなテレビが高い所に⤴⤵
クローゼット
洗面所
明るいシャワールーム✨
バスタブはありません
(今回の旅で利用したホテルのお部屋は 全てバスタブなしでした)
固形石鹸 と シャンプー(ボディ・ヘア兼用)
ドライヤー
トイレ ※右手前はビデです
外から見たお部屋
窓からの景色は...
ストロンボリ火山が綺麗に見えていました(*^^*)
湯布院の温泉宿から見上げた由布岳を思い出しました
※過去記事からの写真ですが なんだか似てますよね👀
ホテルのすぐ真裏に 島のメインストリートが通っています
部屋の横のベランダから階段で下りられて とても便利(^_-)-☆
もともと低いめの建物ですが 裏側は傾斜があるからか二階の高さになっていました
裏の勝手口から 道に出ることができます
夜も鍵が開いていたので用心は悪そうですが^^;
こんな離島にあまり悪い人はいないのかも...
さて すまりんたちはストロンボリ火山の登山ツアーを予約しているので これから集合場所に向かわなければなりません
今回の旅のハイライトのひとつ「火山噴火の見学」をするのです!
集合時刻は17時ですが 荷物をほどいているうちにあっという間に時間がたってしまいました💦
ツアーの解散時刻はどうやら23時ごろらしいので 何か軽食を買っておこうと思っていたのですが そんな時間もありませんでした^^;
非常食として日本から持ってきていたグラノーラの小袋と 機内食でもらったナッツを小さいリュックに詰めて 集合場所へ向かいました
途中のお店で 急いでお水を1本購入…
エーゲ海の島を思わせる 白い壁の家の小道を行きます
集合場所の案内があってひと安心(*^^*)
これはキョウチクトウの仲間でしょうか?
ピンクの花が満開です(*^^*)
夕方の太陽が じりじりと照りつけます
もう町並みをはずれたのですが 集合場所はまだ先のようです^^;
猫さんがいました!
今気づいたのですが 右にも猫さんがいました
写真が切れちゃってます^^;
海の見えるブドウ畑の角を曲がり…
ここがツアーの集合場所でした
渡されたヘルメットは内側も砂まみれでウェットティッシュで清拭しました
急いで来たのに 全員集まるのにかなり待ちました^^;
出発前に ガイドさんから行程の説明があります
メインガイドの女性は イタリア語の他に 英語・フランス語・スペイン語も堪能で ツアー客に合わせて各国語でペラペラと説明されていました👀
ツアー客は20人くらいで もう1人アシストのガイドさんがいました
日本人は すまりんたちだけです
他の会社からもツアーがいっぱい出ていましたが 日本人は見かけませんでした
(そもそも今回のシチリアの旅で ひとりも日本人を見かけませんでした^^;)
ツアーでは 頂上までは登りません
ガイドさんによれば 頂上は危険なので専門家も登山禁止になっているのだとか...
戻ってくるまでの時間はおよそ5時間 (噴火見学の1時間を含む)で その間トイレはありません
出発は18時前ぐらいでした
まだまだ日差しが厳しいです
地中海に沈む夕日と火山噴火を見学するツアーなので 日が沈む前に目的地に着くようにスケジュールされているようです
ちょっと高台に登ると 青い海が見渡せました
向こうに見えている島は ストロンボリッキオ島
ストロンボリ島に寄りそうように浮かぶ ストロンボリッキオ島
ちいさなストロンボリ... なんだかかわいいですね(*^^*)
白いのは海軍の灯台で 一般人は立ち入り禁止です
火山の火道に溜まったマグマが硬化し 浸食によって露出した岩頸という地形だそう
伊豆大島の「筆島」と同じですね(^_-)-☆
※過去記事からの写真です
ますます伊豆七島に似てる気がします
メインガイドの女性は 火山の研究者のようでした
ところどころでみんなを集めて英語とフランス語で解説してくれました
ガイドさんの話によれば...
ストロンボリをはじめとしたエオリア諸島の火山群は 北にあるヨーロッパプレートの下へ 南のアフリカプレートが沈み込んでいく過程で 岩石の中の水分が地下深くで熱せられてマグマとなり 上昇して火山噴火を起こすメカニズムでできているのだそうです
これもまた フィリピン海プレートの下に 太平洋プレートが沈み込むことで火山島が生まれた 伊豆諸島と同じです(^_-)-☆
一方 シチリア本島には エトナ山というヨーロッパ最大の火山があります
※先日(7月2日)大噴火を起こしてニュースになっていました!
エトナ山の標高は 3326m(※)
※活発な火山であるため標高は変化しています...
南イタリア最高峰で シチリアの象徴となる山ですが こんなに近い位置にありながら エオリア諸島の火山群とは全く異なるメカニズムで形成されていて そのマグマは地下深くのマントルから直接供給されているのだそうです
そんな話を聞きながら けっこうゆっくりペースで進んで行きます
ある程度登ると すそ野を巻くように進んで行くので らくちんでした(*^^*)
船からも見られた 黄色いお花畑が見えました
🔍
火山島ではよくある花だそうですが 植物名は聞き取れませんでした💦
2019年の噴火で発生した山火事で黒く炭化した木が残っていました
でも 枯れたのではなく 下から新しい葉が茂り始めていました!
生命力を感じます✨
本日の目的地 Sciara del fuoco シャーラ・デル・フオコ (=火走り)の案内板
丈の高い草の道を抜けていきます🐾🐾
これらの植物の説明もされていましたが 名前は難しくて聞き取れませんでした
トゲトゲに当たったら痛そう⤵
野生のヤギさんもいましたよ!
先ほどから上り坂になっていて ちょっとしんどくなってきましたが 目的地が見えてきました!
太陽はずいぶんと傾いて もうすぐ日の入りです
波穏やかなティレニア海に 太陽の道が輝いていました✨
噴煙を上げる火口
🔍
この辺りになると 別のツアーの方々も一緒になり 混雑してきました
千里の目を究めんと欲し… もうひと踏ん張り!
ガイドさんは体育会系なのか(笑)ここにきて一気にスピードを上げ 先着の団体を追い越して行きました💦
そして ずいぶん上まで連れてきて下さいました(*^^*)
こちらで 1時間ほど滞在します
パニーニなどの食べ物を持って来られたかたは ここで食べておられました
すまりんたちも 夕食がわりにグラノーラを食べました
ちょっとひもじかったですが 何もないよりは マシです^^;
夕日に赤く染まり始めるストロンボリ火山
火口をクローズアップすると 爆発で飛び散る火山弾が見えました!
とても小さくて見づらいですが 6秒あたりで見えます⤵
視力検査みたいですね(笑)
現在 20:00 振り返れば夕日が沈みそうでした
右を向いたり左を向いたり忙しいです
きれいな夕日をバックに 須磨も一緒に記念撮影📷
※いつものちいさな須磨は今回はお留守番組です
小さいクルーズ船が何艘か停泊していました
そういえば
港でクルーズ船の広告をいろんな人から渡されましたが これだったのかも!
歩かずに火山と夕日を見られるので こっちも良いかもしれませんね(^_-)-☆
空気が澄んで 太陽と水平線がくっきりと見えました!
地球の裏側へと隠れて行く太陽を感じました...
海から急峻に切り立った斜面が シャーラ・デル・フオコ(=火走り)と名付けられた火の谷です
ストロンボリ火山の噴火が激しくなると 真っ赤な火砕流や溶岩がこの谷を一気に海まで流れ下るのだそうです
日が沈んだ後は 火山に注目!
宵闇が迫ると
昼間は見えなかった溶岩のスプラッシュが赤く輝き始めるのです✨
すまきと交代で腕を休めながら 動画を撮りまくっていたのですが...
たまにしか見られない爆発の瞬間を見事とらえました!!
2分弱の動画ですが後半から激しくなっていくので ぜひ最後までご覧ください
1分30秒ぐらいからの思わぬ爆発に動揺し 手元がぶれてしまいました💦
みんなの歓声も聞こえますね(^_-)-☆
腕をプルプルさせながら頑張った甲斐がありました✨
毎晩のように赤い溶岩を吐き続けるストロンボリ火山は 「地中海の灯台」とも呼ばれ 近くを通る夜間飛行の旅客機からもその灯りが見えるそうです!
周囲が明るいうちは見えないのですが 暗くなりすぎても今度はスマホのカメラの露出が難しくうまく撮影できなくなりました^^;
~火山の噴火様式の多くは イタリアの火山に由来しています~
このような間欠的で比較的穏やかな爆発を伴う噴火形態は「ストロンボリ式噴火」と名付けられていて 火道が壊れにくいために長期にわたって活動が継続することが多く 円錐形のスコリア丘が形成されるのだそうです
ちなみに この「ストロンボリ式噴火」で形成された日本の山はこちらです
伊豆の大室山 ※過去記事の写真です
その他の噴火様式としては...
前回ご紹介したヴルカーノ島→「ブルカノ式噴火」
ポンペイを埋めたヴェスヴィオ山の噴火は 当時の状況を記録した 大プリニウスと甥の小プリニウスにちなみ「プリニー式噴火」と呼ばれます
※過去記事の写真です
絶え間なく続くストロンボリの噴火をいつまでも見ていたかったですが...
あっと言う間に1時間が経ってしまいました💦
下山を始めたころには あたりは暗くなっていて 貸与されたヘッドライトで足元を照らしながら歩きました
頂上の炎がずっと見えているので 名残惜しく 時々振り返って見てしまいました
行きと帰りで道が違っていて 黄色が行きのルート 青が下りのルートでした
『海岸沿いまで直に下る』というルートは 一見ラクそうに見えますが 足元が見にくいのと 滑るのと 疲労が蓄積してきているのとで かなりこたえました^^;
健脚のガイドさんに遅れないように 必死についていきました💦
何度も言いますが すまりんたち 日本を出てからまともに寝ていないのです^^;
(初回から読んでいただければ いかにハードスケジュールだったか 分かっていただけると思います 笑)
真っ暗な中 いつ果てるともなく続く つづら折りの道を下って行きます
明かりの少ない離島なので 降るような星空だったのですが...
うまく撮影できませんでした💧
噴火と星を同時に写すには 一眼レフと三脚が必要ですね...
22:50 ようやくストロンボリの町の中心の教会前の広場に到着
下り始めてから2時間弱で 予定通りのようです
ここで解散!
ほとんどの店は閉まっていますが まだ営業している食堂もありました
すまりんたちは そのままホテルに戻りました
未明にパレルモを出発してから 長い長い1日が終わりました^^;
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翌朝は 綺麗に晴れました!
朝日に輝くストロンボリ火山
昨日の光景が夢のよう...
ちょこっと散歩に出ましたが 宵っ張りの町の朝は静かでした
向こうに昨夜の解散場所の教会が見えました
猫さんもお散歩中...
少しゆっくりしていたいところですが 朝イチの船で出立しないといけません💦
ホテルの朝食は8時からなので 残念ながらありつけず^^;
だいたい このパターン(笑)
すまきの立てる計画が激しすぎるからなのです...
荷物をゴロゴロ引いて 港へ向かいます
浜のむこうに 昨日見た小さな無人島「ストロンボリッキオ」が見えています
🔍
時間が近づくと 港に人が集まりだしました
時間通りに船が到着
ふたたびシチリア本島「ミラッツォ港」に向けて出発です!
食事は 昨晩と同じ... 日本から持ってきたフルグラと機内食のナッツ^^;
曇っていた昨日とは違い 青空が清々しいリーパリ港で船を乗り継ぎ…
温泉♨の海で泳いだヴルカーノ島を経由して…
船はミラッツォ港に戻ってきました
これからシチリアの宝石✨といわれるチェファルー観光に行きます
...続