すまりんの てくてく ふたり旅

部屋付き温泉のある素敵な宿と美食を求め 夫のすまきと全国飛び回ります!

紫式部ゆかりの「上賀茂神社」と 300年の歴史のすぐき漬けのお話

2024年最初の記事です

ちょっと遅れての投稿となりましたが 本年もどうぞよろしくお願いいたします

 

お正月の地震で被災された方々…

そして今もなお避難生活を強いられている方々に心よりお見舞い申し上げます

 

かつて訪れた美しい能登が 早く元気を取り戻しますように…

以前訪れたこちらのお宿も半壊したそうですが 復興の暁にはぜひ再訪したいと思います!

 

 

さて

今回のお話の舞台は 京都…

昨年12月 すまきとすまりんは 上賀茂神社に参拝しました

 

下鴨神社の記事でもご覧いただいた京都上空の写真(photo byすまき)

賀茂川と高野川の合流地点「鴨川デルタ」⤵

 

上賀茂神社は さらに賀茂川をさかのぼった所にあります

冬晴れの青空に「大鳥居」がよく映えていますね✨

※この大鳥居は2020年に作られたそうです

 

大鳥居の次にあるのが 「一の鳥居」

初詣ののぼりが立ち並んで 新年を迎える準備万端です!

山城国一の宮なのですね…

上賀茂神社の正式名称は 賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)

ユネスコ世界文化遺産古都京都の文化財」の17の構成遺産の第1番目に挙げられています

 

「一の鳥居」と奥の「二の鳥居」の間に広場があります

ここは上賀茂神社の馬場です🐎

神社にはよく御神馬が飼われていて馬場がある神社もありますが 上賀茂神社は特に馬と縁が深い神社なのだそうです

 

山城国風土記逸文によると…

欽明天皇の御代に災害がおこり凶作に見舞われたので 卜部伊吉若日子(うらべいきのわかひこ)という人に占わせたところ 賀茂の神の祟りであることがわかりました!

若日子は勅命をうけ 4月の吉日に祭礼を行いました

馬には鈴をかけ 人は猪頭(ししがしら)をかぶって 駆競(かけくらべ)をしたところ 風雨はおさまり豊作となったのだそうです👀

 

それ以来 上賀茂神社は “乗馬発祥の地”とされ 祭礼はのちに朝廷の行事にも組み込まれ 京都三大祭りのひとつ 葵祭となったそうです

 

馬場のかたわらにあるのが 重要文化財外幣殿げへいでん(馬場殿)

やんごとなき方々が参詣の折に装束を替えたりする場所ですが  葵祭などの神事にも使われるそうです

 

二の鳥居をくぐるとすぐに「細殿」が見えます

賀茂別雷神社上賀茂神社)の公式ホームページより「境内案内」の一部を添付させていただいてます

 

細殿(拝殿)

細殿前には 有名な立砂(たてずな)がありました

この形は 御神体神山(こうやま)を模したものだそうです 

 

よく見ると 左右の立砂のてっぺんにそれぞれ松の葉が立っていました

「陽 (奇数)」と「陰(偶数)」の一対になっているそうです

 

有料 (500円)ですが お清めの砂も分けていただけます

 

 

拝殿の裏手にある 「手水鉢」

「橘手水」と書かれていて 手水鉢の中に沢山の橘(たちばな)が!

季節柄でしょうか…  とても華やかです💛

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※コロナ感染対策でひしゃくは撤去され筒からの流水に変わっているそうです

全体にかわいらしく飾られていて とっても癒されました(*^^*)

ところで この手水には 名水「神山湧水」が使われているそうです

飲用可能ということ…でしょうか

 

流れるお水が大好きなちいさな須磨が代表で(笑)

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ちいさな須磨は2022年にお空にいった愛猫の分身です

 

本殿へと向かう途中に 縄で結界された平らな岩がありました

岩上(がんじょう)

" 賀茂祭葵祭)には宮司がこの岩の上に蹲踞(そんきょ)して勅使と対面し 御祭文に対して神のご意志を伝える「返祝詞(かえしのりと)」を申す神聖な場所" だそうです

間違いなくパワースポットでしょうね✨

 

山の方へ続く階段は神事に使われるのでしょうか… 

昼間でもちょっと暗がりになっていて神聖な雰囲気でした✨

 

上賀茂神社の境内には24の摂社・末社があります

「岩上」の横に須波(すわ)神社があります

 

階段の横から「岩上」の方を見ると ここにも何か結界が張られていました

 

この須波神社には五柱の神々が祀られているそうです

🔍 心を鎮める癒しの神々…

最近 心がざわつくすまりんは お賽銭をちょっと多いめで よ~くお参りしました

 

 

片山御子神( 別称:片岡社 

💗縁結びの社💗として有名です

楼門のすぐ近くに鎮座する第一摂社で主祭神玉依姫命(たまよりひめのみこと) 

 

絵馬が美しい と思ったら...

なんと『紫式部が参拝に通われていた神社』なのだそうです👀

恐ろしいほどの歴史を感じますね!

先日からNHK大河ドラマ「光る君へ」が始まりましたが 紫式部役の吉高由里子さん藤原道長役の柄本佑さんがこちらを参拝されている様子を後日TVで見ました!

ご祭神の玉依姫命上賀茂神社のご祭神 賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)のお母さんです

玉依姫命は その父 賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)とともに 下鴨神社の御祭神でもあられます(^_-)-☆

下鴨神社についてはこちらをご覧ください⤵

www.aranciarossa.work

 

すぐ横の「片岡橋」を通って本殿に向かいました

※これは本殿側から撮った写真です

 

楼門 

東西の回廊とともに国の重要文化財✨に指定されています

 

中門

ご神紋の双葉葵⤵

さらに奥に「拝殿」がありますが 特別期間以外は入ることができません

なので... 今回はここから参拝しました(^_-)-☆

 

先ほどの💗縁結びの社💗でも名前が出てきましたが 

上賀茂神社の御祭神は 賀茂別雷大神

お母さんは玉依媛ですが お父さんが⚡雷神様⚡ということで このようなお名前なのだそうです!

  ⇩ ⇩ ⇩下鴨神社の記事でも書きましたが...)

賀茂建角身命の娘の玉依媛が賀茂川で遊んでいると 川上から丹塗の矢が流れてきました

それを持ち帰って寝床の近くに置いたところ 玉依姫は懐妊し 男の子が生まれたのだそうです

男の子が成人し その祝宴に集まった人々の前で 祖父の賀茂建角身命がこう言いました

「お前がお父さんと思う人にお酒を注ぎなさい」

すると 男の子は 屋根を突き抜け天に昇っていきました

これにより この子の父が神であることがわかったそうです...

 

楼門の前に架かる橋は「玉橋」といいます

ロープが張られ一般参拝客は通行できなくなっていましたが 神事の際には神官がこの橋を渡って本殿に入られるそうです

玉橋の下を流れる川は御物忌川(おものいがわ)です

御手洗川(みたらしがわ)と合流してならの小川となり「橋殿」の下を流れています

合流点⤵

 

「橋殿はしどの(舞殿ぶでん)」 

ならの小川はこの先をずっと流れて行きます

 

紫式部の歌碑がありました

紫式部

ほととぎす 声まつほどは 片岡の 杜(もり)のしずくに 立ちやぬれまし

(激しく情熱的な)ほととぎすの声が聞こえるのを待ちながら 私は💗片岡 (片岡社)💗の杜🌳🌳🌳の中に立ち(滴る露に)濡れていましょう... 直訳

愛する人が自分のもとにやってくることを期待しながら(?) 片山御子神社に通う紫式部... かわいらしいですね(*^^*)

もうすでに吉高由里子さんのイメージです(笑)

 

 

「願い石(陰陽石)」

2つくっついたような形の大きな石です

両手で同時に触れると願い事が叶うと伝えられています

願い石にお願いをする すまき

真冬なので 石はとても冷たかったです^^;

 

ちいさな須磨も 小さなお手手を...

多分 無心の 須磨(笑)

 

石のパワーをいただいた後 横にある賀茂山口神社にお参りしました

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ふと見ると 境内に樽が並べられ「すぐき漬」ののぼりが立っていました

すぐき漬けは 千枚漬け・しば漬けと並び「京都の三大漬物」と言われます

上賀茂神社になぜ「すぐき漬け」と言うことですが...

約500年前(安土桃山時代)に上賀茂神社の社家の間で 初めてすぐきの栽培が始まったことと関係あるようです

 

すまりんは もう20年ほど前(?)テレビで紹介されたのを見てから お店で見つけたら購入するようになりました

すぐき漬けは すっぱいお漬物ですが くせになる美味しさなのです(*^^*)

なにより健康効果が凄いらしいです✨

 

上賀茂神社のすぐ東の通りにある すぐき漬けのお店に行ってみました

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御すぐき処  京都 なり田 上賀茂本店

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300年以上も続く老舗です

プロムナードの石がお洒落ですね✨

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実は テレビ放送で取り上げられていたお店が なり田さんでした!

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店内には おいしそうなお漬物がずらりと並んでいます

こちらは冷蔵商品⤵

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中央のカブみたいなのが「生のすぐき漬け」です

カブの変種の「スグキナ」を 塩だけで漬け込んだものだそう...

見た目は大根とカブの中間みたいです

すぐき漬けから発見された「ラブレ乳酸菌」は植物性乳酸菌の一種で 整腸作用や免疫力の向上を助けるほか 抗ガン作用もあると言われています

「ラブレ乳酸菌」入りの加工品は今では色々出回っていますね(^_-)-☆

 

※生の場合 賞味期限は1週間ほどでした

※値段は重さにより異なります(100g当たり486円)

 

一方 こちらは「真空パック包装のすぐき漬け」です

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100g当たりのお値段は生の物と同じですが...

真空パックのすぐき漬けは加熱処理してあるので これ以上発酵が進まないのだそうです

お店のかたから教えていただくまで 知りませんでした!

 

デパートで購入しているのは 丸ごとのも刻んだものも"真空パック"ばかりでした!

発酵が進んだすっぱいのが好みのかたは「生」のがいいですね(^_-)-☆

ラブレ菌の効果もMAXに受けることができそうです✨

逆に すっぱいのが苦手なかたは真空パック包装のが良いかもしれません

 

せっかくなので「生」と 日持ちする「真空パック」と 両方購入しました

オンライン購入もできますよ(^_-)-☆

 

最後は

上賀茂神社の一の鳥居のすぐ前にある美味しい「やきもち」のご紹介です

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葵家 やきもち 総本舗

こちらでは 賀茂名物の「やきもち」をいただけます

 

よもぎとプレーンの二種類があります

⇩撮影用によもぎを足して下さいました⇩ 

プレーンのやきもちを すまきと1個ずついただくことにします

 

おはぎも美味しそうですけど 今回は我慢(笑)

 

希望なら 鉄板で温めて下さいます(*^^*)

※別のかたの分も 一緒に温められています


完成✨

中のあんこ (粒あん)も上品な甘さで 本当に美味しかったです💛

 

お店のかたが すまりんたちの写真を撮って下さいました

「 一の鳥居がちょうど写るのでいい感じでしょう?」とのこと...


ダイエット中だったけど 美味しかったのと 日持ちも5日ほどだったので箱入りのも購入しました

トースターで温めたら 焼きたての風味がよみがえってきましたよ(^_-)-☆

 

 

次回は

源氏物語執筆地「廬山寺」のご紹介です