すまきとすまりんはこの夏 八ヶ岳に登りました
目指すのは 赤岳山頂(標高2899m)🚩
そして中央に見える建物が 今回宿泊した「赤岳天望荘」です
ご存知の方も多いかと思いますが 「八ヶ岳」は特定の山を指して呼ぶものではなく長野県から山梨県へ連なる山々の総称です
八ヶ岳は 蓼科山から編笠山まで南北に連なっていて その最高峰が赤岳です!
赤岳は コースによっては日帰り登山も可能ですが すまりんたちは 山頂でご来光を見たいと思い 一泊登山を計画しました
ところで...
アルプスや富士山の山小屋は大部屋のいわゆる「カイコ棚」で 一人一畳あての雑魚寝が普通です(※費用は一泊二食付きで一人一万円ほどです)
頭をぶつけそうになる二段ベッドで 布団もジメジメ... 触るのも勇気がいります
端っこを確保できない場合 隣に知らない男の人が寝ていることもあります(経験あり)
食事も 長テーブルにぎゅうぎゅうの相席というのが一般的...
※ご飯とお味噌汁はお代わり自由です
ぱっと見は華やかですが 正直あまり美味しい食事とは言えません...
ところが 赤岳直下にある「赤岳天望荘」は大部屋の他に36室の個室完備!
なんと 小さいながら共用のお風呂まであって...
食事もフリードリンクにビュッフェがつくという...
標高2722mの稜線上にあるとは思えないサービスで 日本最高レベルの山小屋として有名なのです✨
快適な山小屋を求めていたすまりんたちは いつか泊まりたいと考えていました
実はすまりんたちは 昨年赤岳にのぼる予定で 赤岳天望荘の予約も済ませて楽しみにしていたのですが 台風のため断念^^;
今回はリベンジでした!
※コロナ対策のため現在はお風呂は使用できずビュッフェもありません (>_<)
それでも...
コロナ禍でも安心な山小屋ということで ここを選びました
~ ~ ~ ~ ~
まずは車にて 登山口にある「赤岳山荘」の駐車場を目指します...
車一台やっと通れるデコボコ道を 車の底を擦りそうになりながら進み どうにかたどりつきました
一つ手前にある「八ヶ岳山荘」の駐車場までは舗装されているのですが そこから歩くと往復で2時間の道のりが行程にプラスされてしまいます
すまりんたちの場合は 沢山歩くのが目的ではなかったので 行けるところまでは車で行きたかったのです...
日の出前に赤岳山荘の駐車場に到着
駐車料金は 1日1000円です
朝6時ごろに徴収に来られますが それ以前に登山に出発した人の車には未納のシールが貼られるので 下山後に山荘に支払いに行きます
お手洗いは有料です(100円)
すまりんたちは車で待機し 支払いを済ませてから6時半に出発しました
以前は大荷物を背負っていましたが 最近はできる限り荷物を軽くすることに留意しています
コロナ感染対策のため 山小屋から事前に寝袋持参の要請があったため 最軽量の寝袋を新たに購入して持参しました
その他 飲み水・軽食・着替え・防寒着・バッテリー・ヘルメットなどが主な持ち物です
遭難した時のことを考えて 明るい色のシャツを着ています
マスクを装着して登山開始したのですが 空気が薄いため 人がいない時はマスクを手に持って歩きました
6:43
ここでルートが分かれます(いくつかパターンがあります)
すまりんたちは黄色のルートを行きました
最初は黄緑のルートを回り 景色を楽しみながら縦走しようと思っていましたが 天気がいまいちだったので短い目のルートを選びました
帰りは最も距離の短い水色のルートを下りました
黄色は北沢コースで 水色は南沢コースです
すまりんたちは北沢コースを行って南沢コースから戻ってくることになります
まだ足取りも軽い...
この辺りは ゆるい傾斜なのでそんなに疲労感はありません
かわいいお花を見つけました
7:39 登山開始後 ちょうど1時間経過...
まだ余裕です
8:48 赤岳鉱泉に到着
上の方にも広いキャンプ場があり 持参したテントを張っている人がいました!
ここに荷物を置いて身軽になって頂上まで上がり 夕方ごろ戻ってくるようです
冷たい飲用水は無料で汲むことができます
冷たいドリンクも販売中
赤岳鉱泉からの所要時間⤵
休憩時間は含まれませんので実際はもう少し余裕を見ておいた方がいいと思います
9:12 赤岳鉱泉出発
数分で また森の中...
次の目的地は行者小屋です
一つ峠を越えますので ここからはしばらく急な登り道になります
9:48 ここから下り道...
9:56 行者小屋 到着
すまりんたちは立ち寄らず そのまま登り道に入りました
ここから 勾配がさらに急になり 厳しい上り坂が続きます...
これまで登山では あまり追い越されることのなかったすまりんたちですが 日頃の運動不足がたたって すまりんが減速 ^^;
健脚な人に何度か追い越され すっかり自信を無くしてしまいました
10:23 ひたすら まっすぐ登り↗↗↗
10:56 お昼ご飯で大休止...
袋がパンパン!足もパンパン(注:足は写真の右側です)
11:10 突如として崖に現れた階段
その後も歩きにくい階段道がありましたが 一歩一歩確実に高度が上がります
マスクを外すのを忘れていて 余計にしんどかったです
11:28 (歩き始めて5時間経過)
最初の計画では お昼前に赤岳天望荘に到着すると思っていましたが...
まだまだ登りが続きます(>_<)
11:42 すまりんは "から元気✌"
梯子は怖いけど 楽に高度をかせげるのでありがたいです...
数分後 しんどさに耐えられず座り込むすまりん⤵
いまいち恐怖が伝わらないと思いますが 下の景色を見るとクラクラします
足を滑らせたらひとたまりもありません^^;
座り込んだついでに すまきの写真を撮りました
写真右端の赤いのが行者小屋です↗
鎖場や梯子が続きます...
正面の山が 猫に見えました
須磨が応援してくれてるのかな...
怖そうな写真... (すまき撮影)
翌日 この時刻に激しい雷雨がありまして ...
もし今日だったらと思うと ぞっとしました!
11:56 稜線が見えてきました
行者小屋もさらに小さくなりました
花を落としたイワカガミでしょうか…
葉っぱがツヤツヤで可愛くて 休憩ついでにしゃがみこんで撮影しました
ピンクのお花は 駒草(こまくさ)⤵
赤岳山頂とチシマギキョウ⤵
本日のゴールである赤岳天望荘が間近に見えました!
12:29 稜線に到着
ここまで来たらもうゴールは目前✨
西を望めば諏訪湖が…
12:37 赤岳天望荘に到着
出発してから6時間!予定よりも1時間遅れです
中で受付をします
コロナ対策のため今年は完全予約制でした
個室の宿泊料金は一泊二食付きだと一人12000円~15000円位です
すまりんたちのお部屋は13000円×2人で26000円でした
先ほども触れましたが 山小屋の宿泊は雑魚寝の素泊まりでも一人6000円... 食事をつけると10000円位することがほとんどです
なので赤岳天望荘が特別高いわけではありません(^_-)-☆
標高3000m近い場所で 運搬費や維持費などを考えたら当然の金額でしょうね...
リュックは奥には持ち込んではいけません
手前のカウンターに置いて 奥で寛ぎます
ちょうどお昼の時間だったので 立ち寄りの人で賑わっていました
宿泊者は お水・お茶・コーヒーを自由にいただくことができます(※夜間を除く)
各自専用のカップが用意され 中のコップに名前を書きます
お菓子も販売しています
300円程度で 思ったほどは高くありませんでした
お手洗いは 宿泊者以外は有料(100円)です
階下にお手洗い・洗面所や 大部屋(←現在コロナ感染拡大防止のため閉鎖 )があり 個室のある別棟ともつながっています
館内の説明の紙⤵
すまりんたちのお部屋は22号室です
階段を降りて地階からも行けますが一旦建物の外に出て移動しました
本館の方を振り返ると赤岳山頂はほぼ霧に隠れていました
山の天気は分単位で変化していきます…
こちらが個室宿泊棟です
入口に談話室があります
なんとマッサージチェアがありました!どうやって運んだのでしょう...
さすがにこれは剛力のバイトでは無理でしょうから ヘリコプターですかね
本棚には日本百名山のシリーズがありました
廊下の両側にお部屋が並びます(広さはいろいろ...)
この階に17室 階下に20室ありました
22号室(すまりんたちのお部屋)
三人まで泊まれるお部屋です
シングルベッドと二段ベッドの下段にベッドメーキングがされていました
コロナ対策で 布団や枕は紙でくるまれていました
掛布団の襟もとにはボタンが付いていて紙が固定されていました
最初はよかったのですが...
寝ているうちに襟かけの紙はボタンの周りが破れてはがれてしまいました^^;
眺望はいまいちですが 窓があるので明るい...
...と思ったらなんと 富士見部屋でした!
写真中央にうっすら見えていますね
二人用のお部屋(ダブルベッドタイプ)
この日は空いていて ベッドメーキングはされていません
上の段は荷物置き場です
やや窮屈な感じはありますが 大部屋の雑魚寝と比べたら天国だと思います
※夕朝食付きで一人13000円・一人で使用の場合は15000円
眺望の良さそうな角部屋 ※広くはありません
料金はおそらく他のお部屋と同じくらいだと思います
トイレや洗面所は階下にあります
突き当りを右に行くと本館の階段に繋がります
左に行くとお手洗いと洗面所です
洗面所(お水は天水なので飲用できません)
後方に男女別のお手洗いがあります(写真は男性用↓)
21時の消灯までは蛇口をひねると水が流れますが 消灯以降はポリタンクの水で流します
山小屋の夕食は 17:00開始です
混雑時は30分毎の入替制のようですが 今回は人数が少なかったため一斉スタートでした!
素泊まりの方もおられるので 食事の時 この夕食券を提示します
先ほどのコップも持参
セルフサービスになっています
席は自由で テーブルには ついたてがありました
豪華な夕食✨しかも「自家製(?)杏仁豆腐」付き!
この鶏肉!すごいですよね👀 クリスマスみたいです
お肉は ちょっと怖かったけど 柔らかくておいしかったです!
豆もやし・青菜・きのこと言った筋肉疲労回復に最適の取り合せ✨
タラの芽の天ぷらもサクサクでした♡
炊き込みご飯と豚汁は もちろんお代わり自由...
かわいいきのこ発見!
標高3000mの山小屋の食事とは思えないほどの美味しい夕食でした(*^^*)♡
すまりんは山小屋ではほとんどごはんが食べれないのですが 今回はほぼ完食しました!
消灯は21時...
それ以降に移動する場合は 持参した懐中電灯などを利用します
翌朝の朝食は5時からです
山小屋の朝は早い!!!
ZZZzzz
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朝3時頃になると 山頂でご来光を見たり そのまま縦走していく人たちがゴソゴソと行動開始するので 嫌でも目が覚めます
... と思ったら すまきは熟睡していました!
4:30頃 北岳はガスっていました
窓の外は一面の霧で ご来光は無理かと思ったのですが 日の出予定時刻が近づくにつれてみるみる霧が晴れてきました
東の空が急に明るくなってきました
美しい日の出です(*'▽')♡
朝5時前の景色です...
朝焼けの中に富士山がうっすら見えています⤵
しばらく美しい景色に見惚れていました...
本館では もう朝食の準備ができていました
朝食は朝日を見ながらお座敷でいただきました
朝ごはんもしっかりバランスの取れたメニューです
サバ味噌煮・筍土佐煮・青菜・ウインナー・玉子焼・小梅・味付け海苔
ヘルシーでとっても美味しい朝食でした(*^^*)♡
お部屋(22号室)からの眺め
富士山が綺麗に見えていました
🔍
5:57 青空が広がっています!
山小屋をチェックアウトしてこれから赤岳山頂アタックします!
10分ほどでこの景色
ここから鎖場です
雲海の上にいると思うと足が震えます
三点支持。三点支持。。
実は前日に左の股関節を傷めてしまい左足の踏ん張りがきかず この時必死でした..
とうとう座り込んでしまいました^^;
6:28 一つコブを過ぎて いよいよ目指す山頂が見えました
崖っぷちに綺麗な花が♡
6:38 「赤岳頂上山荘(今年は閉鎖中)」に到着
赤岳山頂です🚩
親切な人がおられてすまりんたちの写真を何枚も撮って下さいました
こちらは すまりん撮影⤵
遠くに 北岳(富士山の次に高い山)が見えています
北岳には二年前に登頂しました
今回は 空が青く なかなか良い写真が撮れました(*^^*)♡
6:55 下山開始 いきなり梯子からです!
鎖場と梯子が交互にあらわれます
下りも標準よりやや遅いペース^^;
8:40
予定より10分遅れて 赤い屋根の行者小屋まで戻ってきました
9:12 左の股関節が痛くて へとへとです(>_<)
リュックが 前日よりも重そうですが...
この時は お水など重いものはすまきが持ってくれて すまりんは二人分のヘルメットや 持ち帰るゴミなどをリュックに入れています
10:52 ようやく分岐部に戻ってきました
下山開始してから約4時間...
よく頑張りました!
遠くで雷が鳴って 弱い雨が降っていましたが このあと激しい雷雨になりました!
急いで赤岳山荘の駐車場まで戻り 危機一髪で車に乗り込みました
すまきの運転で 豪雨の中 デコボコの細い山道をひたすら走り...(対向車が来たらどうするんでしょうというくらいの細く長い道です)
何とか走り切ってこの後 日帰り温泉で汗を流しました
以上...
すまきとすまりんの赤岳登山記でした!
長い記事をお読み下さりありがとうございました
次回は このあと宿泊した温泉宿(別邸 坐忘)のお話です(^_-)-☆
...続