すまりんの てくてく ふたり旅

部屋付き温泉のある素敵な宿と美食を求め 夫のすまきと全国飛び回ります!

渥美半島 ちょこっと観光

すまりんたちは愛知県の南東部に突き出した渥美半島にやってきました

本日は すまりんたちが訪れた観光スポットと

「道の駅」で見つけた美味しいもののお話です(^_-)-☆

 

❶ 田原城

❷ 伊良湖岬

❸ 日出の石門

★道の駅 あかばねロコステーション

 

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原城

渥美半島の中ほどにある原城田原藩1万2千石の居城でした

 

博物館の前に無料の駐車場があります

 

室町時代にこの地を領した戸田によって築かれた田原城

今川・織田・徳川の勢力がせめぎあう東三河の地にあって 幾度も城主を変えることになります…

江戸時代になると 徳川家の故郷である三河国には譜代大名の小藩が多数置かれました

原城も徳川家譜代の家臣であった戸田  次いで三宅が入り 田原藩明治維新まで200年間続きました

駐車場から 本丸と二の丸を区切る空堀を進みます🐾🐾

立派な石垣は 後に姫路城主となる池田輝政の持ち城であった時代に整備されたと考えられています

 

井戸跡

 

二の丸に櫓が復興されています

原城には天守がなく 二の丸櫓がその役割を担っていました

二の丸櫓の横の坂を下って行きました🐾🐾

 

こちらが桜門

再建された桜門は二階建ての櫓門で こちらが大手門にあたります

原城は 袖池・桝池とよばれる濠に囲まれています

 

桜門から再び城内に入り二の丸を突き抜けると 正面に鳥居が見えました

 

こちらが本丸跡ですが  巴江(はこう)神社になっていました

三宅氏の祖先である 児島高徳が祀られています

もともと田原城は海に面した城で 海水が城を囲む様子が巴(ともえ)の形に似ていることから巴江城の別名があったのだそうです

 

二の丸に 田原市博物館がありました

入場料:一般 310円   小・中学生150円 (月曜休)

 

二の丸櫓は 古写真では下見板張りだったようです

総漆喰の今のものとは全然雰囲気が違いますね

 

田原藩と言えば 有名なのが 渡辺崋山 

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  パンフレットより

 

博物館にも詳しい展示があり わかりやすいビデオが上映されていました

崋山は貧困の中 苦労して勉学に励み 学者となって田原藩江戸藩校の総指南役となりました

さらに画家としても名を成し

国宝「鷹見泉石像」など多くの名作を残しています

  wikipediaより

 

天保3年1832年家老職を命ぜられましたが 蘭学を修め西洋事情に明るかった崋山は 鎖国日本が世界から遅れをとっていることを憂い「慎機論」といった攘夷の非を唱える書を記したほか 異国船対策として砲台を築き海防に努めました

また 内政では新田開発のほか 義倉「報民倉」をつくってました

 

近くにある池ノ原公園に 崋山の銅像がありました

 

天保6年から8年にかけて

江戸三大飢饉のひとつに数えられている「天保の大飢饉」がありました

天保4年に3198万人だった日本の人口が 天保9年には125万人も減少したと推計されるほど大量の餓死者を出した飢饉でしたが 崋山の「報民倉」のおかげで 田原藩では一人の餓死・流浪者も出なかったそうです!

これにより 田原藩は幕府から表彰される栄誉を賜りました✨

しかし 蘭学者を嫌う幕府の目付 鳥居耀蔵(とりいようぞう)による蛮社の獄がはじまります…

鎖国政策を批判したかどで 崋山をはじめ 彼と交流のあった高野長英などの蘭学者が逮捕されることになりました(>_<)

 

ちなみに高野長英は 幕府の追手を逃れて 一時すまりんの故郷の宇和島に潜伏していたことがあります

こちらは宇和島市にある 高野長英の居住地跡です

裏から見たところ⤵



お話戻りまして…

蟄居となった崋山は ここ池ノ原で幽囚の日を送ることとなりました

公園には その屋敷が復元されています

厳しい世評のなか 藩主にまで災いが及ぶことをおそれた崋山は 屋敷の納屋で切腹して果てたそうです

屋敷の隣に その納屋も復元されていました

※窓から撮った写真です⤵(中に入ることはできません)

 

崋山が没して27年後の明治元年

その罪科は赦免され 同24年 功臣として正四位を贈られました✨

 

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伊良湖岬

伊良湖岬渥美半島の最先端!

端っこ好きのすまりんたちは ここをはずすわけにはいきません(^_-)-☆

 

広い駐車場(無料)が完備されています

駐車場の前には 土産物店が並んでいました

すまりんたちは 学生の時に訪れたことがあります

お店の前にココナッツジュース(丸ごとのココナッツに大きなストローが差してある…)が並んでいて すまきと一緒に飲んだ記憶があるのですが この時は見かけませんでした

お店の様子もあの頃とはちょっと様変わりしてるみたいです

 

 

ここから先 車両は立ち入り禁止です

 

海際の道と山側の道… どちらでも岬に行くことができます🐾🐾

片道10分ほどの距離です

すまりんたちは 行きは山側  帰りは海際の道を使いました

 

ここ恋路ヶ浜唱歌「椰子の実」の舞台になった浜だそうです

1898年(明治31年)の夏 伊良湖岬に滞在していた柳田國男恋路ヶ浜で漂着した椰子の実を見つけたそうです

その話をもとに親友の島崎藤村が作詞した曲が 唱歌「椰子の実」なのだそうです

 

舗装道路は山の方へ向かいますが途中から海岸の方へ下って行きます

 

階段を下ると 灯台が見えてきました✨

「日本の灯台50選」のひとつ 伊良湖岬灯台

高さ約15mの白亜の灯台です✨

渡り鳥が雁行して海を越えていってます↗

 

正面に見えるのは 三島由紀夫の「潮騒」で有名な神島

伊勢湾をはさんで 向こう側に伊勢志摩の山影がうっすらと見えています

 

ちなみに すまりんたちは逆に伊勢から伊良湖岬を望んだこともあります

 

海岸沿いに整備された石畳の遊歩道は ずっと向こうの港の方まで続いていました

背後の山の上には 第四管区海上保安本部 伊勢湾海上交通センターの管制塔がそびえていて 大型船が行き交う伊良湖水道航路を見守っていました⤵

日本経済を支える 自動車輸出の要となる航路ですね

 

海際の道を 駐車場へと戻りました🐾🐾

前方の岬の向こう側が これからご紹介する「日出の石門」です

 

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日出の石門 (ひいのせきもん)

 

国道脇の駐車場に車をとめ 道路を横切った所にある階段を下りていきます🐾🐾

名前からも想像できますが「日出の石門」は有名な日の出スポットです

この時は 雲が多いめの 昼下がり (笑)

 

国道は断崖の上を走っていて 海岸まではかなりの高さがあります

 

途中の岩の上からは 延々と続く長い砂浜が望めました

眼下に広がる砂浜は 片浜十三里(かたはまじゅうさんり)といい 静岡県浜名湖まで約52km(十三里)にわたり続いているそうです!

遠州灘に面していて 波が高く サーファーに人気のスポットのようです✨

※危険な離岸流があるため 遊泳は禁止です

 

海岸の大きな岩山は岸の石門   沖にある岩山は沖の石門と呼ばれます

共に太平洋の荒波によって岩の真ん中が侵食され洞穴となっています

 

沖の石門は 先ほどの伊良湖岬の「恋路ヶ浜」からも見えていました

🔍

恋路ヶ浜からは 10月中旬と2月中旬に沖の石門の穴から朝日がのぼる瞬間に出会えるそうです✨

これは ぜひ見てみたいですね(*^^*)

 

そして こちらが 岸の石門

12月中旬~1月の上旬に この穴を通して日の出が見られるそうです!

岸の石門の穴をくぐってみました

 

波を撮影していたら 想定外の波が来てしまい足が濡れてしまいました^^;

おもしろ動画をご覧ください⤵

※撮影者は すまき   ギャーギャー騒いでいるのも すまきです!

 こういう時 すまりんは比較的冷静なのです(笑)

 

靴の中まで びしょ濡れ⤵

 

実は この浜は NHK大河ドラマ「どうする家康」でも登場しました

大高城から逃げ出した家康が本多忠勝に出会うシーンは この海岸で撮影されたそうです

広い砂浜は天竜川が運んできた土砂が沿岸流で堆積してできたのだそうです

晴れていたらもっと美しい景色だったでしょうね…

 

ちいさな須磨は 海賊風?

 

お遊びはこれくらいにして…

 再び階段を戻ることにします🐾🐾

 

途中に「椰子の実」の歌碑がありました

恋路ヶ浜のところでも触れましたが…

伊良湖岬に滞在していた柳田國男から『恋路ヶ浜に漂着した椰子の実の話』を聞いて島崎藤村が作詞した曲なのだそうです


唱歌 ・ 椰子の実 "YASHINOMI"

 

それにちなんで 昭和54年 北マリアナ諸島のロタ島から メッセージをつけた1000個の椰子の実を放流したところ…

そのうちの1つがここに流れ着いたそうです!

植えられた椰子の木は こんなに大きくなっています👀

 

昭和63年からは 石垣島を『遠き島』に見立て 伊良湖岬恋路ヶ浜に届くようにと毎年椰子の実を投流していたようです

平成11年から平成24年までの投流と漂着の記録がありました

ロマンがあって素敵ですね(*^^*)

 

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最後は おいしい話題で(^_-)-☆

 

道の駅 あかばねロコステーション

国道42号線にある道の駅で 目の前は太平洋✨

 

まずは こちらのお店に行きました

LuLuMoana(ルルモアナ)

オススメの 「みたらし団子ソフト」も気になりましたが…

 "フローズン"という言葉に惹かれ…

 「フローズンメロンサンデー」をいただきました

メロンは渥美半島の特産品ですね(^_-)-☆

 

ちゃっかり単品の「みたらし団子」も付けています(笑)

どちらも大満足の美味しさでした(*^^*)

 

すまりんたちはこの後 お店の中をぶらぶら…

新鮮な野菜や 海の幸も多く販売されていました

綺麗なトマトを箱で買ったのですが すごく甘くて感動しました

 

そして こちらで購入した いちごのジュース

いちごミルクジュース1杯500円ですが 本日限定『いちごを購入するとジュースが200円引きで300円になる』そうです

いちごを1パック購入すれば 二人とも割引して下さるとのことでした

 

いちごは600円からありましたし いちごを買って割引していただく方がお得なのですけど…

このあと温泉宿に宿泊の予定だったので

「今日いちごを持って帰れないので…」と 1杯500円で購入しました^^;

「なみなみ入れておいてあげる(^_-)-☆」と言われましたが

300円だともうちょっと少ないのかは 不明です(笑)

 

「報民倉」というお菓子を見つけました!

今回の記事の最初の方で出てきましたが

米を備蓄し飢饉に備えるために渡辺崋山が建てた蔵のことです

俵型のモナカの皮と 壺に入った餡のセットです(6個入り1300円)

俵に 「崋山」とありますが 置く方向が逆でした^^; 

 

うぐいす餡には小豆の粒が入っていました

皮はサクサクで 餡の甘さも上品で 美味しかったです(*^^*)

 

今回のお話は以上です

 

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次回は 渥美半島の老舗のお宿「角上楼」のお話です🐈