すまきとすまりんは小田原城にやってきました
これまで何度も小田原の町を通ったのに なかなか立ち寄る機会のなかった小田原城…
今回ようやく訪れることができました
小田原駅を降りると 小田原北条氏の祖 北条早雲公の銅像が出迎えてくれます
小田原城の歴史は大きく二つに分かれます
①早雲→氏綱→氏康→氏政→氏直と続いた『戦国大名 北条氏の居城としての時代』
➁江戸時代以降 主に大久保氏が治めた『小田原藩の藩庁としての時代』
ーーー
①
戦国時代の小田原城は 「総構え(そうがまえ)」の城として有名です
欧州や中国と異なり 異民族の来襲のなかった日本には 町ごと防御する「城郭都市」は発展しませんでしたが 一部の城では家臣団の屋敷や城下町ごと堀や土塁で囲む 総構えがつくられたところもありました
小田原城の総構えは全長9kmに及び 豊臣時代の(←大阪冬の陣の頃です)大坂城をしのいで 戦国期最大のものだったそうです✨
下の地図の中心に記されている 今のお城の何倍にも及ぶ範囲が 土塁と空堀でぐるりと囲まれていました(総構え)
小田原観光協会HPより改変
小田原は上杉謙信や武田信玄の大軍にも包囲されて攻撃を受けましたが 陥落することはなく 難攻不落・無敵の城とよばれました!
総構えの巨大な土塁と空堀が現在も残されているところが 小峯御鐘ノ台大堀切(こみねおかねのだいおおほりきり)です
小田原駅の西側へ高台を登り詰めた 城山公園付近に遺構があります
280mほどにわたって 堀の底を歩くことができます🐾🐾
現在の深さは 8~10mですが 発掘調査によれば12~15mと往時は今よりもっと深かったことがわかっています
綺麗なV字型の堀です (*'▽')
案内板には法面の角度が50~60°と書かれていましたが そこまでには見えません
堀の底は今のように平坦ではなく「障子堀」という畝状構造があって攻め手の行動を妨げるようになっていました
小峯御鐘ノ台の堀はクランク状に折れ曲がり 敵を側面からも攻撃できる「横矢掛かり」が組み込まれています
これほどの規模の総構えで囲まれていたとは驚きですね!
堀切を抜けると相模湾を見下ろす高台に出ました
さらに外郭の土塁が海岸へ向かって続いています…
今は住宅になっていますがこの崖が往時の土塁の斜面です⤵
難攻不落を誇った小田原城ですが ついに最後の時がやってきました…
北条氏は関東の領民に総動員をかけて 単独の戦国大名としては類を見ない 5万6千人もの兵を集め 小田原城の修築や八王子城・山中城(※)の築城をすすめて迎撃態勢を整えました
※先ほどの「障子堀」の 山中城のことです
しかし天下をほぼ平定し 関白太政大臣となった秀吉の軍勢は21万以上となりました!
さらに…
海からは毛利氏らの水軍が1千隻以上も動員され 日本国中を敵にまわしたような戦いとなりました(>_<)
箱根の西の関門であった山中城も 僅か数時間!で陥落し 小田原は大軍で包囲されます…
秀吉は力攻めすることなく 小田原城を見通せる石垣山に巨大な城を築き 長期戦の構えをとりました
鉄塔の立つ丘が石垣山です
勝ち目のない籠城に士気は低下し 月2回開かれた重臣会議「小田原評定」は「長引くだけで結論の出ない議論」という比喩として使われるようになりました…
天正18年(1590年)北条氏は降伏を受け入れ 関東の所領は徳川家康に与えられました
ーーー
➁
江戸城を拠点とした徳川家康は 関東防御の西のかなめである小田原に腹心である大久保忠世を置きました
巨大すぎる城は縮小され 「総石垣造りの近世城郭」として改修されました
明治初期にほとんどの建物が取り壊されましたが 近年復元整備が進められています
↑ 御茶壺曲輪という変わった名前の場所がありますね!
童謡「ずいずいずっころばし」は お茶壺道中についての唄だと言われますが…
宇治のお茶を将軍家に献上する「お茶壺道中」の一行が小田原宿に宿泊する時 茶壺を預けたと言われるお茶壺蔵があったそうです
小田原城の見学する際は 小田原駅や駐車場からは遠くなりますが大手筋の正面入り口から入るのがお勧めです
下図の濃い点線•••が正規登城ルートです
小田原市HPより
広い堀を渡ると……
馬屋曲輪へ入る馬出門(復元)があります⤵
二の丸に行くにはさらに堀を渡らなくてはなりません!
大きな木の左側に天守の屋根が 小さ~く のぞいています
こちらはフォトスポットで スマホ用のカメラ台がありました
すまりんたちの後方に見えている住吉橋を渡ると…
↓ 二の丸の桝形があります ↓
この桝形の左にある櫓門が 復元された銅門(あかがねもん)です
※銅板で覆われているので銅門とよばれます
銅門をくぐり…
奥の常盤木橋⤵を渡って本丸に向かいます🐾🐾
本丸の堀は今は空堀となって菖蒲園などになっていますが 本来は幅20mもある水堀でした
本丸は 二の丸に比べるとかなりの高台に作られています
復元された常盤木門の中にSAMURAI館という展示施設がつくられています
すまりんたちは時間の関係でSAMURAI館には入りませんでした
本丸です✨
本丸御殿は将軍家宿泊専用のもので 藩主は二の丸御殿に居住しました
けれど 将軍が本丸御殿を訪れることはほとんどなかったようです…
もったいないですね^^;
本丸は一時 遊園地となっていたことがあり その名残でしょうか…
お猿のケージがありました
小田原天守閣は昭和35年に江戸時代の設計図をもとに復元されたものです
3重4階で高さ38.7m 鉄筋コンクリートでつくられています
最上階の高欄付き廻縁は江戸時代には無かったもので 観光用に設置されました
小田原市では天守閣の高さを基準とした高度規制を行い 天守閣の高さを超える建物は建てられないようになっています
入場料: 510円 / 小中学生 200円
小田原城は7位です✨
木造現存天守の姫路城が5位に入っているのはさすがです✨
同じく木造現存天守の宇和島城(すまりんの故郷の城)は… ありませんでした^^;
ライトアップされた姫路城(2016年12月撮影)※世界遺産です!
すまりんの愛する宇和島城は小さいけど綺麗なフォルムのお城です(2022年1月撮影)
小田原城の復元鳥瞰図
小田原城の歴史を解説したビデオが流されていました
小田原提灯!
小田原提灯といえば「お猿のかごや」の歌を思い出します…
本丸の前にもお猿さんがいましたね…
天守閣最上階の欄干からの展望です
西側の山は戦国期に城塞のあったところで八幡山古郭とよばれ 先にご紹介した「小峯御鐘ノ台大堀切」へと続いています…
南西には豊臣秀吉が本陣を置いた石垣山城が…
先ほど出てきました「鉄塔が目印の丘」です!
南には相模湾が広がります
ここも毛利・九鬼・長宗我部などの水軍の船で封鎖されました
北東すぐのところに小田原駅と中心街があります
小田原城のお話は以上…
シメはかわいいスイーツのお話です(^_-)-☆
小田原城から車で5分あまりのところにある
2019年秋に開業した 新しい施設です
営業時間:9:00〜17:00 無休
大きな駐車場が完備されてます✨
1階 地場物産販売コーナーにはお土産物もいっぱい!
かわいいソフトクリームやプリンも…(*^^*)♡
2階/3階
展望テラスや海鮮を味わえるお店があります
とと丸食堂(海鮮丼のお店)
Bar Riso Divino(イタリアン・バル)
おさしみ天国・小田原海鮮ゴーゴー!!(おさしみビュッフェレストラン)
海鮮メニューは 気になるものがいっぱいあったのですが 時間の都合で次回のお楽しみにすることにしました(^_-)-☆
時間がなくても はずせないのは スイーツです!
プリンもソフトもおいしそう(*^^*)♡ モナカのトッピングもかわいい…♡
地場物産販売コーナーで買い物をしたら ソフトクリーム割引券をいただきました♡
小田原漁港プリンは保冷バッグ購入で5~6時間も持ち歩きが可能です
保冷バッグ(保冷剤付き)400円
小田原漁港プリン・カスタードプリン・足柄茶プリン・いちごプリン
小田原漁港プリンは450円でその他のプリンは420円です
たしか賞味期限が当日だったので 全部は食べれないと思って カスタード以外を買いました (笑)
もちろんソフトクリームも買いましたよ(^_-)-☆
もなかのトッピングは
おさかなは +80円 小田原城・ほたて・さくらは +50円です
ソフトクリームはミルキーレモンソフト(400円)です
すまきは小田原提灯ソフト(500円)
上下のグレーの部分がモナカですが ちょっと食べにくかったようです^^;
帰宅後…
買ってきたプリンを並べてみました
いちごプリンと足柄茶プリンはソースがついていました
小田原漁港プリン
袋も いい感じです✨
漁港というよりは 金魚すくいみたいですね♡
本当はもっときれいなんですが…
疲れていたので場所も明るさも考えず撮影して さっさと食べてしまいました^^;
ブルーのゼリーは綺麗なグラデーションになっていて 金魚おさかなも可愛かったです
ゼリーの下は真っ白のミルクプリン…
とっても美味しかったです(*^^*)♡
プリンは全て すまきと半分こでいただきました(*^^*)
いちごプリンは すまりんの好きなやさしい味…
いちごの果肉が入った甘酸っぱいソースと相性抜群でした✨
足柄茶プリンはソースがほろ苦くて マイルドなプリンの味とマッチしていました!
漁港の駅 TOTOCO小田原…
美味しいもの楽しいものいっぱいの おすすめの施設です(^_-)-☆
次回は飛騨の観光のお話です(^_-)-☆