すまりんの てくてく ふたり旅

部屋付き温泉のある素敵な宿と美食を求め 夫のすまきと全国飛び回ります!

”天空の城” 竹田城

2007年 写真家の吉田利栄(としひさ)氏 が撮影した 雲海の上に浮かぶ幻想的な写真から 一躍全国的に有名になった  ”天空の城” 竹田城
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今では年間数十万人の観光客が押し寄せる 観光スポットとなりましたが かつてはコアな城マニア("すまき"を含む)のみが知るひっそりとした山城でした...

 

実はすまきとすまりんは竹田城がまだ無名だった頃(大学時代)お弁当を持って ドライブデートに訪れたことがあります

それ以来ずいぶんご無沙汰でしたが 今回は有名になってから初めての訪問です(^_-)-

 

 冒頭のような 雲海に浮かぶ天空の城 は お城山を見下ろす向かい側の山「立雲峡」から撮影します

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雲海がみられるのは秋から冬にかけて...

『湿度が高いこと  晴天・無風であること

かつ 朝方に冷え込み 日の出とともに気温がぐんと上昇すること 』

がベストの条件となります

なかなか難しいですよね^^;

最近はネットで雲海予報やライブカメラがあるので便利です!

 

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朝8時すぎですが 駐車場には車がいっぱい👀

この霧は期待が持てそうです!

 

こんな写真が撮れたらいいですが…
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協力金300円を払って展望台に向かいます🐾🐾

吉田が撮影された時は "やぶををかき分けて登るような けもの道"だったそうですが 今は立派な公園になっています!

 

第三展望台には徒歩5分で  第二展望台には15分ほどで着きますが 霧が濃すぎて展望はありませんでした(>_<)

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もしかして竹田城も雲海に沈んでしまっている!?

 

不安ながらも 歩くこと40分...🐾🐾

いちばん上の第一展望台(標高425m)に到着 🚩
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第一展望台はひな壇のようになっています

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すまりんが指さしているのが竹田城です

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みるみるうちに霧が晴れてきました!
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標高353.7mの古城山(虎臥山)の山頂に竹田城の見事な石垣がみえます
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幻想的に動く雲海はいつまでたっても見飽きませんが…
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立雲峡を下りて 今度は竹田城本体へと向かいます💨

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竹田城の開門は10時...

 今から急げば一番乗りできるかもしれません(^_-)-☆

 

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竹田の城下町から見上げる城山は霧の中にかくれています

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昔の酒造場を利用して「情報館天空の城」がつくられています

敷地内にはNipponiaの宿泊施設もありました

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 中央の通路を抜けると 播但線の踏切があります

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(※JR竹田駅がすぐ近くにあります)

 

鯉の泳ぐ小川沿いに 風情のある白壁の寺が立ち並ぶ 竹田寺町通り✨

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数分ほど歩くとお城山への登山口(駅裏登山道)があります

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ん?

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なんと! 駅裏登山道は冬季閉鎖でした(>_<)

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大急ぎで西登山道へ向かいました!

西登山道は整備された道ですが イカー規制が行われているので ふもとの山城の郷駐車場に車をとめて そこから2.2kmの山道をお城まで徒歩で向かうことになります

※自家用車で行くことはできませんがタクシーを利用することはできます!

ただし タクシーでも城の入り口まで行くことはできず黄色の線の急坂を10分程歩く必要があります⤵

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こちらが山城の郷駐車場です

この写真には写っていませんが すでにタクシー待ちの行列ができていました

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西登山道では徒歩の人も 開門時間まで待たされます(>_<)

昔はお城の「直下」まで車で行けて しかも「無料」で見学できたのですが…

人気が出てからは全く変わってしまいました(>_<)

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よーいどん !

タクシーに追い越されながら急ぎ足🐾🐾💨

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本丸はあの上です⤵

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霧の中をひたすら歩きます🐾🐾
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タクシーも数台のピストン輸送で しかも途中の乗降所までしか行けないので ほとんど小走りに近い勢いで?歩きぬいたすまりんたちは チケット売り場で先頭の人に追いつくことができました(*'▽')

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膝が笑って止まりませんでしたけど...

 

入り口の階段を登ると そびえたつ石垣が現れます

竹田城は中央の天守台をはさんで 左右に南千畳・北千畳という曲輪群を翼のように広げた構造(縄張り)をしています

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北千畳から天守台をめざします...

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霧が流れてラピュタのようです(*'▽')

 


www.youtube.com

 

 

振り返り見た 北千畳・三の丸・二の丸

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雲海の上に生野の山々が浮かんでいます⤵

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竹田城但馬国兵庫県北部)の南端にあります

室町時代 但馬国山名氏が そして播磨国兵庫県南部)は赤松氏が治めていました

両氏は仲が悪く 南の赤松氏への抑えとして山名氏がここに城を築いたのが竹田城のはじまりとされています!

山名氏の家臣で山名四天王とよばれた太田垣氏に この城の守りは任されました...

 

戦国時代に生野銀山 の採掘が本格化すると

銀山に近いこの地の重要性はにわかに増してきます...

www.aranciarossa.work

 

西の毛利・ 東の織田 。。。

大勢力に挟まれた但馬の小領主たちは翻弄され 羽柴秀吉率いる織田軍を前に太田垣氏はなすすべもありませんでした(>_<)

 

現在のような立派な石垣がつくられたのは 羽柴秀吉の時代だそうです
秀吉に降った播磨の赤松広秀が城主に封ぜられ 大規模な改修が行われました...

  

天守です✨

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天守台から見下ろす南二の丸南千畳 

入り組んだ石垣の造形美は竹田城で最も美しい景色のひとつです✨

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霧が晴れてきました...

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登ってくる敵兵を 側面から射撃するために石垣をでこぼこと張り出させていていたそうで これを「横矢掛り」と言います

 

立派な城を築いた赤松広秀ですが 関ケ原の戦いで西軍に味方し 没落します...

徳川家康の命により 竹田城は山名豊国が接収しましたが 一国一城令により但馬の城は「出石城」だけとされ 残念ながら廃城となりました...


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ずいぶん人も増えてきました
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すまりんたちは竹田城をあとにしました...

 

次回は郡上八幡のお話です