すまりんの てくてく ふたり旅

部屋付き温泉のある素敵な宿と美食を求め 夫のすまきと全国飛び回ります!

多田銀銅山&美味しいお蕎麦屋さんのお話

山間に大規模ニュータウンが広がる兵庫県 猪名川町

 

住宅街のすぐ裏手の谷あいにあるのが

  多田銀銅山 です

 

整然としたニュータウンの道を折れ 案内標識に従って道を進むと...🚗

昔のままの姿が残る鄙びた里があらわれました

 

谷の奥には駐車場完備の多田銀銅山 悠久の館がありました

佐渡金山や石見銀山などと比べると そこまで有名ではなさそうな多田銀銅山...

「悠久の館」で先にお勉強をしておきます(^_-)-☆

ありがたいことに入館無料でした(*^^*)

館内は撮影禁止でしたが鉱山の歴史や銅精錬の工程などの展示がありました

 

以下4枚の写真は撮影可だった掲示パネルです

江戸初期の銀銅山マップ⤵

かつては世界の銀産出の三分の一~四分の一を日本が占めていたそうです

こちらの多田銀銅山は 東大寺の大仏造営の際 銅を献上したのが始まりという1000年以上の歴史をもつ鉱山なのだそうです✨

江戸初期には 生野や石見をしのぐ産銀量だったのですね!

たいしてメジャーじゃない銀山かと思っていたので 驚きです

 

とはいえ 全体では佐渡が圧倒的ですね👀

 

銅は足尾(栃木)別子(愛媛)阿仁(秋田)が抜きんでています

 

展示室から出ました

すまきの背後にあるドアから川岸(悠久の館の裏手)に出ることができます

   ⇩  ⇩  ⇩

 

川をはさんで向こう岸にある代官所跡遺跡の説明がありました

 

江戸時代には こちらに銀山を管理する代官所があったそうです

 

石垣の遺構のなかに「大金」の刻字が見えました

🔎

 

おおまかな歴史が分かったところで いざ 見学にまいります🐾🐾

 

ここから上流に歩いて坑道跡を見学しに行きました

 

最盛期には「銀山三千軒」といわれる賑わいをみせた鉱山町ですが 今はひっそりと静まりかえっています

 

川向こうの石垣に「平炉跡」の看板がありました

江戸時代には吹屋とよばれる精錬所が76軒もあったそうです

 

鉱山の神様 金山彦命を祀る 金山彦神

今日もちいさな須磨🐈と一緒です

 ※2022年の春にお空にいった須磨の分身です

 

 

鳥居を見ても歴史がありそうですね...

 

神社の裏手に遊歩道が整備されていました

 

青木間歩

※ 間歩(まぶ)というのは坑道のこと

周囲にアオキが茂っていたので青木間歩と呼ばれるようになったそうです

 

こちらは自由に入ることができます

ペットは同伴禁止ですが ちいさな須磨なら大丈夫ですね(^_-)-☆

 

中はひんやりしていました

奥へと進んで行きます…

 

左手に見えるのが  江戸時代に掘られた手掘り坑道

※右は昭和に掘られた見学用の坑道です⤴

 

手掘り坑道

気温は8℃ですが 風がないのでそこまで寒くはありませんでした

 

天井に鉱脈がありました

きれいな緑青の色が出ています✨

 

上に向かう穴⤵

 

ここで見学坑道は終わりでした

見学坑道の全長は57m

小さいけれど なかなか面白かったです(*^^*)

無料の施設にしては充実していると思いました

 

青木間歩の横の道から露頭掘りの跡を見に行くことができます

階段を少しのぼると…

掘り跡がありました!

地表に出ていた鉱脈が削り取られて溝になっています

鉱脈は岩の中にサンドイッチのように挟まっているので こんなふうになるそうです

 

元の道に戻りまして...

さらに川に沿って上流に歩き 台所間歩をめざします🐾🐾

 

坑道の穴が開いていました

 

鉱山とは関係なさそうですが 谷あいに企業の建物が並んでいました 

 

なんと こちらは『たまごパック誕生の地』なのだそうです✨

1963年 初めてたまごパックがつくられたそうです!

1963年と言えば 昭和38年...

卵が贅沢品だった時代で 当時は新聞紙に包んだり もみ殻を敷いた箱に入れたりされていたそうです

両親に聞いてみたのですが そんなことは覚えていないと言われました(笑)

 

でも 昔は黄身が二つの「双子卵」がけっこう多かったと言っておりました

今は選別されてしまうので なかなかお目にかかることはないですよね

最後に見たのは4年前です...

 

お話が それてしまいました^^;

 

多田銀銅山は昭和48年に閉山しましたが事務所跡の案内板がありました

 

稼働していた時にはここに建物が並んでいたようですが 今は更地です

 

こちらは大露頭だそうです

品位は低いそうですが鉱脈の様子がわかりやすいので史跡となっているようです

 

もう少し先へ進みます🐾🐾

林の中をしばらく進むと台所間歩の入り口が見えてきました

豊臣家の大坂城の台所(財政)を潤すほどの銀銅の産出があったことから名がついたといわれています

 

あちこちに間歩があいていたようです⤵

 

寺跡

こちらも あちこちに穴があいています

 

こちらが瓢箪(ひょうたん)間歩

豊臣時代におびただしい銀銅を産出しました✨✨✨

発見した山先(やまさき:鉱山技師)は 秀吉から褒美として馬印(千成瓢箪)を与えられたそうです

山先が間歩の入り口に千成瓢箪を掲げたことからその名がつきました

最大規模の坑道で 検分に来た秀吉が馬上のまま坑内に入ったといわれるほど大きいです

🔎

 


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シメは美味しいお蕎麦のお話で(^_-)-☆

 

道の駅 いながわ

猪名川町のマスコットキャラクター いなぼうがお出迎え♡

 

食事処 そばの館

 

テーブル席とお座敷があります

提供されるそばは全て「十割そば」

師走なので 年越しそばの予約も受付中...

予約すればそば打ち体験もできるようです

 

メニュー

 

すまきは 天ざるそば 1300円

そばの香りも良く とっても美味しかったそうです✨

 

天ぷらもサクッと美味しそうですね(*^^*)

 

そば湯も濃厚だったそうです

 

すまりんは 山菜とろろそば 1000円

十割そばの風味を堪能するには「冷」(ザルそば)でいただくのが一番だとは分かっていたのですが 寒かったので「温」のメニューにしました

お出汁もすごく美味しくて あたたまりました(^_-)-☆

 

※各おそばは300円追加で大盛にできます(^_-)-☆

 

 

次回は

能勢 の山奥にある温泉宿「山辺離宮」のご紹介です