本日はお盆ということで
こんなお話はいかがでしょう…(^_-)-☆
ここは京都の清水五条…
かつてこのあたりは鳥辺野とよばれ
しゃれこうべ💀が転がる都の墓場でした…
「六道」とは地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の世界のこと☝️
ここはこの世とあの世の境目の場所…
六道珍皇寺は平安初期の貴族 小野篁(おののたかむら)にゆかりのあるお寺です
今日の主役です(^_-)-☆
※以降 篁(たかむら)と書きます
百人一首にある
『わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟』
は 篁が詠んだ歌です
篁は和歌や漢詩に秀でた上 武芸にも優れたエリート✨で
朝廷で出世を重ねて参議にまで栄達したそうです!
ところで 昼間は優秀な官僚として働いていた篁ですが…
彼には別の顔がありました!
夜はなんと地獄に通って
閻魔大王のもとで裁判の補佐をしていたと言われています👀💧
写真はイメージです(別府温泉地獄めぐりの写真より)
閻魔・篁堂(拝観料は無料です)
この建物の中に閻魔大王と篁の像が並んで安置されています
※内部の撮影は禁止です
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閻魔大王 木座像(公式ホームページより)
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小野篁 木立像(公式ホームページより)
篁が地獄に通ったという井戸が 今も境内に残されています!
※お盆行期間中(8/7~8/10)は拝観できません
普段は井戸の近くまで行くことはできません
扉の隙間から眺めるだけです!
格子窓からのぞくと...
奥の方に井戸が見えました
この井戸があの世と通じているんですね!
篁が上司を死の淵から救ったという伝説もあります..
救われたのは 右大臣 藤原良相
良相は まだ学生であった篁が罪を犯したとき 彼を弁護したことがありました!
それから年月が経ち 重い病で亡くなった良相は地獄の閻魔庁に連れてこられました…
すると驚いたことに閻魔大王の隣に篁がいるではありませんか👀💧
良相を見た篁は閻魔大王に訴えました!
「この者は心正しく 人に対して親切な者であります!!
このたびは私に免じてお許しくださいますよう…!!!」
結局 良相は閻魔大王の赦しを得て 再びこの世にもどってきたのだそうです(*^^*)
後日 病から回復して参内した良相が 朝廷で隣に座っている篁に問いただすと
彼はこのことは内密に…と釘をさしつつ
「昔のご恩返しです(^_-)-☆」
と耳打ちしたのだそうです
やがてこの話は人の知るところとなり(しゃべりましたか…^^;)
「篁は閻魔大王の臣として、この世とあの世の間を行き通っている人なのだ!」
と皆が恐れおののいたという話が今昔物語に載っています☝
※実は六道珍皇寺にある この井戸は往路用で
復路の井戸は別にあったそうです!
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黄泉がえり之井戸(復路)
六道珍皇寺の敷地の外にあります
一旦寺を出て住宅街に入ったところに突如としてあらわれます!
普段はこちらも扉が閉ざされています…
横の隙間からのぞいてみました👀
↓ ↓
往路の井戸は視界の奥の方にありましたが
復路の井戸は扉の真裏にありますので 背の低いすまりんはちょっと見づらかったです^^;
往路・復路ともに
特別公開の時は間近で見学できるとのことです(^_-)-☆
住宅の隣にある井戸...
家の近くにこんな井戸があったらどんな感じなのでしょうね...
...続