夕食の時間になりました
夕朝食ともに「懐石まる喜」でいただきます
趣のある建物は 古民家を改築されたのだそうです
「別邸 坐忘①」からの続きです
夕食は18:30~21:00までの入れ替え制です
すまりんたちはチェックイン時に 18:30~と指定されました
「カウンター席」と「掘り炬燵のお座敷席」を選ぶことができましたが 料理長手ずからサーブしていただき 説明が聞けるということで「カウンター席」にしていただきました
夕食のみ 食事時間の前に迎えに来ていただきます
まる喜の小道(昼間に撮影)を通って行くのですが...
すまりんたちは奥の別館に泊まっていたので歩いたのはちょっとだけでした
夕立ちが降っていました
個室のお客さんたちは18:15過ぎにお迎えがあったようですが すまりんたちの場合はそのあと18:30ちょうどにお迎えの方が来られました
カウンターのうしろに個室があるので ばたばたしない配慮でしょうか...
写真はありませんが 左手にお手洗いがあります
カウンター席へは履き物のまま上がります
椅子が...
面白いですね!
カウンターはソーシャルディスタンスをとって?本日二組だけです
(チェックインが早かったので選ぶことができたのかもしれません)
消毒薬はお部屋のを持ってきましたが カウンターにも別に置いてありました
お品書きは二人で一枚です
水打つ 文月の頃
茶懐石の作法に従って 一汁三菜からスタートです✨
まず お箸(濡れ箸)の説明がありました
食べるときに木製の箸に味が染み込まないように また乾いた箸に料理がこびりついてしまうことを避けるための配慮だそうです
お食事の始めは 炊き立ての水分を含んだご飯を一口と 赤だしからいただきます
飯 武川四八米
山梨県白州から韮崎までの釜無川右岸は江戸時代から武川筋と呼ばれ 美味しいお米のとれるところとして有名でした
この地区で栽培される米の中で特に美味しいとされるのが昭和24年に誕生した農林48号でしたが 病気や冷害に弱く姿を消していき 幻の米とされて農家の身内だけで消費されてきました...
近年 都内の高級すし店に見いだされて再認識され 「武川四八米」として人気になっているそうです☝
汁 赤だし 自然薯雲片 木守結び
赤だしは自然薯を雲にみたてたものを実とし 青唐辛子と大根を木守結びにしたものを飾ってあります
お好みで からし を溶いて…
一汁三菜の一菜目
向付 麦藁鯛の昆布〆
この時期にとれる鯛を麦藁鯛というそうです!
昆布は「龍皮昆布」を使用...
※求肥昆布とも呼ばれ製造に手間のかかる大変希少な最高級の昆布だそうです
海苔・わさび・ 穂紫蘇が添えてあります
右の煎り酒でさっぱりといただきます
「甲州」というのはブドウの品種です🍇
国際的なワイン市場で評価される原料ブドウの品種はヨーロッパブドウ (Vitis vinifera)と呼ばれるもので 「ピノ・ノワール」とか「シャルドネ」などがこれにあたります
日本ワインに多い「コンコード」「ナイアガラ」「ベリーA」といった非ヨーロッパ系のブドウは 本来ジュース向きの品種で ワインとしての価値は高くありません...
そのなかで 日本原産にもかかわらず「Vitis vinifera」に属するのがこの「甲州」です✨
おそらく紀元前に中国にもたらされたヨーロッパ系品種が日本に渡来したもので 奈良時代に行基によって見いだされたという話もあります!
松尾芭蕉にも
勝沼や 馬子も葡萄を 食ひながら
と詠まれるほど 甲斐の名産として親しまれてきました...
2010年には日本固有のぶどうとして初めて国際ぶどう・ぶどう酒機構(OIV)に品種登録され ワインラベルに「Koshu」と記載してEUに輸出できるようになりました☝
とってもフルーティで美味しかったので売店で購入しました
ワイン初心者のすまりんはスタッフの方と相談して「メリメロルージュ」を注文
明るく透明度の高いガーネット色!
マスカット・ベリーA・山ぶどう・(昭和の味と言われる)キャンベルアーリーをブレンドした日本ワイン ...だそうです
乾杯✨
ジュースまではいきませんが 甘くて すまりんにも飲みやすかったです
一汁三菜の二菜目
煮もの椀 白胡麻豆腐
銀椀の蓋が濡れているのは涼しさを演出するために霞を打っているのだそう...
吉野葛が使われていてとろりとアツアツのお汁...
青柚子の月環が添えられているので蓋をはずすと良い香りがしました
お好みでわさびをといて いただきます
食べ終わったら蓋をして お箸は 毎回このように置きます
一汁三菜の三菜目
焼き物
①乾徳山の天子(アマゴ)炭焼き
お宿の前を流れる笛吹川の最上流部に この地方を代表する山である乾徳山があるのですが 恵林寺の開祖 夢窓国師が悟りを開いた山とも言われています☝
そのあたりの川でとれたアマゴ(九州ではヤマメとも)に じっくり火を入れて炭焼きにしたものだそうです
ちなみに乾徳山のもう少し上流に西沢渓谷があります
お皿に取り分けて いただきます
ちょっと怖いお顔は すまりんダメなパターン(>_<)
すまきが頭をはずしてくれました
(すまきは頭を2つ食べました)
香ばしくてとっても美味しかったです
②甲州牛の炭板焼き
杉板ではさむことで 杉の良い香りがします
甲州牛を柚庵漬けにしたものに 合わせみそと山椒...
お肉は3枚です
付け合わせは 地元で栽培しているクレソンと 柚子胡椒
※柚子胡椒は売店にも売っていました
お好みで ごま塩をのせて...
お肉は柔らかく しっかり味が付いていて大変美味しかったです
飲み物のお代わりは...
すまきは 「坐忘ルージュ」
山梨県韮崎市穂坂の単一畑収穫メルロー種を100%使用しフレンチオーク樽で29ヵ月熟成させたワイン...
艶やかなガーネット色にカシスやブラックベリーの香りと樽由来のトースト香やバニラ香あり... とドリンクメニューに説明があります(^_-)-☆
限定500本のワインです!
料理長の前でおてもやんになるわけにはいかない すまりんは...
気になっていた「雫コンコード」100%果汁を...
コンコードはアメリカのブドウ品種です🍇
ソフトドリンクですが ワイングラスに注がれるとワインを飲んでいる気分です
このぶどうジュースは味が濃くてとっても美味しかったので売店で購入しました
一汁三菜のあとは...
強肴 糸瓜素麺(素麺カボチャ)
強肴(しいざかな)は 懐石料理の献立の一つです
「亭主 がお客さんに強いてもう一品すすめる肴」と言うことを意味するそうです
※糸瓜素麺(素麺カボチャ)は お湯に入れると繊維状になり 金糸瓜とも言います
とても涼やかな一品で 笹身・梅干し・叩きおくら・胡麻で風味が増していました!
素麺だしは うるめ節とサバ節の出汁で 「美味しいので飲み干してください」とのこと...すべて美味しくいただきました(*^^*)♡
箸洗い もろこしのすり流し
箸洗いとは 料理長がおっしゃるには 『本来は昆布だしに塩を入れた吸物を指すそうで 口をさっぱりとさせ 食事に使った箸の先を洗う』ということらしいです
こちらは 甘々娘(とうもろこし)を蒸してすり流しにし 出汁でのばしたもの
非常に甘くて 添えられた"あられ"との相性も抜群✨
八寸 ~七夕の想い✨
七夕において 紙が普及した江戸時代には五色の短冊に願いが書かれるようになりましたが 平安時代は梶の葉 ⇓ を使っていたのだそう...
八寸とは 本来 八寸四方の白木の盆に盛り付けたことに由来します
今回は涼し気なギヤマン ガラスで登場✨
笹舟にうなぎ白焼き・蛇籠きゅうり・鬼灯ずんだ和え
お皿に取り分けて いただきます
笹舟には 蒸して白焼きにした鰻と.. 鰻と相性の良いきゅうりの飾り切り
鬼灯(ほおずき)の中には ずんだ和えが...
ここで ほうじ茶が出てきました
これから お食事ですね...
湯斗(湯桶)
湯桶の中には焦がし湯(炒り米・塩・湯)が入っています
本来は おこげとお塩にお湯を注いだものだそうです!
御椀の中にも炒り米が入っています⤵
焦がし湯を注ぐと 香ばしい香りが(*'▽')♡
お汁としてそのまま いただきます
ご飯は鮎ごはんと鯛ごはんが選べます
一、鮎ごはん(すまき)
蓼(たで)の葉が乗っています
料理長が「美味しくはないですが よかったらちょっとだけ かじってみて下さい」と言われたので すまきもすまりんも(すまきのをちょっともらって)かじってみました!
蓼の葉は苦みがありピリリと刺激のある味で 美味しくはありません...
蓼食う虫も好き好き。。。
とは良く言ったものだと思いましたが すまきは全部食べちゃいました!
出されたものはとりあえず全部食べるタイプです...
許容範囲が広いと自慢されて すまりん... ちょっと複雑^^;
一、鯛のいりこごはん(すまりん)
鯛でんぶ(そぼろ)がのっていて ご飯がすすみます!
焦がし湯をかけてお茶漬けでも いただきました
すまきは お代わりをいただきました!
お代わりは「鮎ごはん」でも「鯛のいりこごはん」でもどちらでもOKです(^_-)-☆
すまりんの「鯛のいりこごはん」も味見していたすまきは 二杯目も「鮎ごはん」をいただきました!それほど美味しかったんですって!
香の物(季節のもの)
「三杯目はどうですか?」と声をかけていただきましたが すまきも もうお腹がいっぱいで... 美味しかったけど これ以上は無理でした(笑)
カウンターの奥に茶釜があるのですが...
ただいま 料理長がお抹茶をたててくださっています
【お干菓子・お薄】
懐紙に置いて...
お抹茶と共に美味しくいただきました
【水菓子】 信玄あいす・白桃・ぶどう
信玄アイスは山梨銘菓信玄餅をイメージしたものでアイスクリームの上にお餅ときな粉がトッピングされています
山梨の人は桃を皮ごと食べる人が多いそうで 今回はかたい目の桃が皮つきのままで供されました
気になるようでしたら皮を残してくださいとのことでしたが すまりんたちはそのままおいしくいただきました
ブドウはシャインマスカットです
さすが山梨県✨ 果物王国です!
見た目も素敵! 内容も新鮮で ボリュームもお味も大満足♡
茶会席の勉強もできて とってもありがたかったです
ごちそうさまでした(*^^*)♡
お夜食にいなりずしをいただきました
美味しくいただきました(*^^*)♡
お箸があればもっと良かったかな...
大浴場は深夜まで利用できますが お部屋のお風呂でまったり過ごしました
この季節 虫が多いので 夕食に行く前に照明を消しておきました
だからか 特に虫に悩まされることはなかったです
お隣や外の会話がけっこう聞こえてきたのがちょっと気になりましたが ゆっくり休むことができました
長くなったので 朝食は次回に (^_-)-☆
...続