山深い 紀伊半島奥地…
すまきとすまりんは このたび 近畿の屋根とよばれる「大台ケ原」を訪れました
大台ケ原は最高峰「日出ヶ岳(ひでがたけ)」のほか複数の峰からなる台地上の地形の総称です
「大台ケ原ドライブウェイ」が頂上近くまで開通していますが なにしろ道のりが長いので 運転するのは大変そうです
すまりんはずっと寝てました…
せっかくなら「日出ヶ岳」で日の出を見てみたい気もしましたが 夏至に近く 日の出の時間が早すぎたので あきらめました^^;
なんとか午前7時にビジターセンター駐車場に到着です
かなり大きな駐車場ですが シーズンには満車になることもあるそうです
※駐車料金は無料です
※登山途中はお手洗いがないので 必要なら済ませておきます
ところで ここ大台ヶ原の年間平均降水量は4800mm!
なんと…
『一年に366日雨が降る』と言われる屋久島とトップを争う多雨地帯なのです!
でも 今日は抜けるような青空が広がっています
これなら景色も期待できそうです(*^^*)♡
ちなみに 屋久島に行った時も 運よく快晴でした(^_-)-☆
もしかして すまりんたちって"晴れ男&晴れ女"でしょうか…
そんなこと言ったら次は雨に遭いそうですね^^;
大台ケ原は ビジターセンターを中心に 登山コースが整備されています
すまりんたちは Dコースでまず最高峰の「日出ヶ岳」を踏んでから 「牛石ヶ原」経由で「大蛇嵓だいじゃぐら」 に行き Bコースの「シャクナゲ坂」を通って駐車場に戻ります
日出ヶ岳までは1.9㎞
ツキノワグマがいるんですね^^;
熊よけの鈴を持ってくるのを忘れました(>_<)
すれ違う人は 皆さん鈴を持っておられました
7:17 登山開始です
鈴は忘れましたが ストックは持って来ました
ほぼ平坦な道を快調にとばします💨
ちょっと登りもあります
7:42 歩き始めて25分で「日出ヶ岳」への分岐点に到着しました
このあと「日出ヶ岳」へ寄り道してから またここへ戻ってきます
「現在地」は熊野灘を望む絶景ポイントです✨
舞台のような展望台が整備されていました
あちらは尾鷲湾でしょうか…
本日泊まるお宿もあのあたりの海辺にあります
向こうの小高い丘が 目指す「日出ヶ岳」です
木製階段が整備されているので 頂上までは一直線(^_-)-☆
ただし ちょっと段数多いめ…^^;
天気は文句なしの快晴です(*^^*)
頂上には展望台がありました!
🚩❶ 7:53 標高1695ⅿ「日出ヶ岳」山頂
すまきが立っているのが三角点です⤵
地図では「日出ヶ岳」ですが 三角点の基準名は「大台ヶ原山」になります
日本百名山のひとつでもあります
この看板にも『日本屈指の豪雨の山』と書いてありますね…
今は晴れていても 山の天気は変わりやすいので 注意が必要です
今 歩いてきた道⤵
山の向こうは本州最南端の潮岬 (和歌山県)になります
東側
ものすごく条件がよければ 富士山の先端が見えることもあるそうです
直線距離にしても300km近く離れていますから なかなか難しいですね^^;
西側
遠くで連なっているのが大峰山脈です
吉野と熊野を結ぶ"大峯奥駈道"は あの峰々の上を通っています
東側にも道が続いています…
看板が立っています
難コースで有名な日本三大峡谷のひとつ「大杉谷」への入り口でした
大杉谷はお伊勢さんを流れる宮川の源流です
ここはもう三重県なのです
少しだけ雰囲気を味わう日帰り登山なら4~5時間コースもありますが 通常は10時間超えの1泊登山になりますので 中級者以上向けです
興味のある方は大杉谷登山センターの公式ホームページをご覧ください
「大台ヶ原は もどれ!」
8:09 さっきの分岐点まで戻ってきました
すまりんたちは ここから→のラインで大蛇嵓へ向かいます🐾🐾
森の動物たち…
出会ったら おどかさずにそっと…
ツキノワグマの方に言って欲しい …^^;
お弁当が食べたくなるような休憩ベンチがたくさんありました
すまりんの背後に見えるのは 今登ってきた日出ヶ岳です
まだ体力的には余裕でしたが 日差しがきつくて眩しかったです
このあたりは「正木峠」
伊勢湾台風🌀と 鹿🦌による被害で森林が笹原になったそうです!
トウヒの白骨林とミヤコザサの原野が広がる「正木ヶ原」
景色抜群の快適な木道が続きます
雨の多い大台ケ原は 濃霧の中に立ち枯れた木々がぼんやり見えているような幽玄な印象が強いのですが…
快晴も良いですよね(*^^*)♡
尾鷲辻
ここから駐車場に戻るルート(Aコース)があります
※すまりんたちは Bコースを歩きましたので この道は歩いていません
しばらく進むと牛石ヶ原(うしいしがはら)に出ました
日向から大和を目指した神武天皇は 河内から生駒山を越えようとして敗退し 南にまわって熊野から紀伊山地を縦断して大和を征しました
弓の先にとまっているのは三本足のヤタガラスかと思ったのですが 「金鵄勲章(きんしくんしょう)」で有名な金鵄だそうです
神武天皇の持つ弓の先にとまった鳥が金色に輝いて 敵の目をくらましたという伝説があります
※金鵄とヤタガラスが同一という説もあります☝
ただいま8:57
こちらが牛石です⤵
複数の異なる伝説があるようですが どの伝説でも強烈な魔物が封じられているそうで 石に触れると祟るらしいので^^; 触れませんでした
封じられたとされる怪異のひとつに「猪笹王(いざさおう)」という背中に笹をはやした大きな猪の仮身がいますが これにちなんで「ゐざさ寿司」が命名されたそうです
ゐざさ寿司本店(奈良県吉野郡)(※車から撮影しました)
チェーン店舗の「ゐざさ寿司 田原本店たわらもとてん」には行ったことがあります
和歌山出身の友人にゐざさ寿司を薦められお取り寄せしたのがきっかけですが おいしくてしばらくハマってました
店により柿の葉寿司の味にけっこう違いがあるのをその時知りまして こんな記事も書きました
ちょっと脱線しましたが…
牛石を通り過ぎ さらに進んで行きます🐾🐾
下の図に記した➡の所まで来ました
ここから「大蛇嵓」までピストンします!
今のところ快晴ですが 午後から天気は下り坂の予報…
でも「大蛇嵓」まではもうひと息!
視界の良いうちに「大蛇嵓」を見ることができそうです(^_-)-☆
このピンクのお花はアケボノツツジです
あちこちで綺麗に咲いていました
大蛇嵓のちょっと手前で 少し足場の悪い道になりました
足元は崖で ちょっと怖い網目の橋を渡ります
向かい側の切り立った断崖は「蒸籠嵓(せいろぐら)」と言うそうです
この先が 目指す大蛇嵓!
🚩❷ 9:13「大蛇嵓」に到着
大台ケ原のシンボル的存在の「大蛇嵓」
嵓(くら)は岩の古語で 「屏風のようにそびえたつ岩壁」とか「山稜や山腹に露出した大きな岩や岩場」を意味する言葉だそうです☝
神威を感じさせるような場所なので 磐座(いわくら)とも関係あるかもしれませんね
地名としての「嵓」は なぜか谷川岳周辺と ここ大台ケ原周辺に偏在しているそうです
ここをずっと歩いて行くんですよ…
途中の岩陰に先客がおられました!
ソロ登山のこの男性は 怖くて先に進めないので ここで写真を撮っているのだ とおっしゃってました
このあと 岩歩きをあきらめて引き返されました
すごく怖くて足がすくみますが…
ここまで来たからには すまりんは行きますよ!
…と意気込みながら
まだだいぶ手前でキメポーズをするすまりん(笑)
完全に腰が引けています^^;
だって…
ものすごく恐いんです!
直下の谷底までの標高差は1000m!
そもそも ものすごい高さの崖なのですが 眼下に突き出た岩塊があるせいで 遠近法的に背後の谷が異様に深く感じられて恐怖を煽ります
頼りなさそうな柵を見ると さらに恐怖心が増します^^;
むこうの山の崖崩れ(写真左端)は2011年の紀伊半島大水害の爪痕でしょうか…
すまりん 怖くておしりがキューってなってます
なんとか頑張り ギリギリまで行って…
ブサイクなピースをした後…
すぐに座り込んじゃいました^^;
※すまりんがいるのが最前方で これ以上は進めません
柵は転落防止も兼ねているのでしょうけど… ずいぶん目が粗いです 笑
すまりんは 四つん這いで戻りました
ズズッ
ズズッズズッ… (笑)
すまきと交代!
後ろ姿は余裕みたいですが…
やっぱり座りました(笑)
怖かったけど達成感がありました✨
あとは駐車場に戻るだけです
帰りは 「シオカラ谷」経由のBコースを行きます🐾🐾
5月半ば~6月初め頃に花を見ることができるようですが…
ちょっと来るのが遅かったようで すでに花は散っていました^^;
コースの入り口にも注意を喚起する案内がありましたが このコースは急勾配です
足元が不安な場合は他のルートで戻られたほうがよいと思います
すまりんたちも何度か転びそうになりながら ゆっくり下って行きました
大蛇嵓から0.7km 駐車場まで2.4km
アップダウンはありますが まだメインの下りが続きます
コースの真ん中あたりにある「シオカラ谷」に着きました
シオカラ吊り橋⤵
けっこう揺れました
吊り橋を渡り終えると 今度は登りです(--;)
下った分を後で登らないといけないので なかなか辛いルートでした
ようやく建物が見えてきました(*'▽')
駐車場まであと300m!
やっと!って感じでした
「尾鷲辻」まで戻ってAコースを戻ったほうがきっと早くて楽だったと思います
10:56 駐車場前にて
歩き始めてから3時間40分ほどのハイキングでした
いつの間にか雨がぽたぽた落ちてきました
天気は朝とは打って変わりどんより…
やっぱり日本屈指の多雨地域なのですね
次回は
三重県の温泉宿「ホテル季の座」のお話です (^_-)-☆