最近のお城ブーム...
火付け役のひとつが 財団法人 日本城郭協会が2006年に定めた 日本100名城です
城を訪問して公式スタンプ帳にスタンプを集めるスタンプラリーが人気です!
すまきが城マニアなので すまりんたちもこれまでに沢山のお城を見てきましたが スタンプラリーは面倒なのでやっていません...
宇和島城は現存十二天守のひとつで日本100名城 第83番のお城です
すまきは 子供の頃からこの宇和島城に憧れていたそうですが 愛媛県の南の果て?にあるこの城には なかなか行くことはないだろうと諦めていたようです...
けれど 宇和島はすまりんの故郷なので 帰省のたびに訪れることになり もう嫌というほど 見ています(笑)
ところで。。。
100名城スタンプの中で 遠すぎて行くのが難しく "コレクター泣かせ" と言われるのが 第1番「根室半島チャシ跡群」のスタンプだそうです
今回ご紹介するのは以下の3つのスポットです(^_-)-☆
①ノツカマフ1・2号チャシ跡
➁ヲンネモトチャシ跡
③根室車石(お城とは関係ありません)
ご存知の方もおられると思いますが 城や砦のことを 沖縄では「グスク」と呼び アイヌの地であった北海道では「チャシ」と呼びます
「グスク」と「チャシ」は似たところがあって 純粋な戦闘用の施設ではなく 祈りの場でもあったようです
北海道には500以上のチャシ跡が確認されていますが 根室半島には保存状態が良好なチャシ跡が24か所残されていて 国の史跡となっています
なかでも ノツカマフ1・2号チャシ跡 と ヲンネモトチャシ跡 が有名です
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①ノツカマフ1・2号チャシ跡
車2台ほどとめられる広場があります
生い茂る夏草をきれいに刈り込んで整備されていました
この道で大丈夫か ちょっと不安になったころに看板が現れました
チャシの構造には「孤島式」「丘頂式」「丘先式」「面崖式」の4つがあります
ノツカマフチャシは海に面した断崖に半円形の堀をめぐらせた面崖式のチャシです(早口言葉みたいですね笑)
すまりんが立っているのはノツカマフ1号チャシ跡 西側の郭です
土塁と堀
まるでパンケーキみたいです(*'▽')
東側の郭に すまきが立っています
2号チャシ跡
こちらは土塁も堀も浅くて未完成だった可能性があります
海を覗くと海藻がびっしり! 豊かな海です
ノッカマップ(ノツカマフ)はアイヌ語で「岬の上にあるところ」という意味で かつてはこの付近の中心地でした
北海道(蝦夷地)を支配した松前藩は1万石格の大名でしたが 米がとれないため アイヌとの交易独占権で収益を得るという特殊な形態の藩でした
松前城の記事はこちら⤵
当初は松前藩士が直接アイヌとの交易をおこないましたが 次第に商人がそれを代行するようになります...
道東から国後にかけての交易をまかされたのが 飛騨の材木商 飛騨屋久兵衛でした
ところがそのころロシアが進出をはじめ アイヌがロシアとも交易を始めたため 飛騨屋の交易はうまくいかなくなりました
また 天明の大飢饉がおこったり 飛騨屋の内部で巨額の横領事件がおこったりして 飛騨屋本体が危うくなります...
そんな中 ノルマに追われた現地支配人たちは アイヌに対して非道で過酷な労働を強要しました
そしてついに耐え切れなくなったアイヌの人々は一斉に蜂起し 和人71人が殺害される「クナシリ・メナシの戦い」が起こりました
すぐに鉄砲と大砲を備えた松前藩の鎮圧隊が派遣され 反乱は鎮圧されました
そしてここノッカマップで蜂起に関係したアイヌの取り調べが行われ 37人が処刑されたのです
取り調べに協力した恭順派のアイヌの肖像画が 「夷酋列像」として残されています
以後ノッカマップは衰退し この地方の中心は ネモロ(根室)へと移りました...
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➁ヲンネモトチャシ跡
メインロードから脇道へそれて…
納沙布岬のすぐ手前にある温根元港を望む丘の上にチャシ跡があります
港や私有地に駐車しないように 看板と駐車場が整備されていました
正面にオーロラタワーが! 本土最東端 納沙布岬はすぐそこです
納沙布岬のお話⤵
下の写真は翌朝 根室駅前のインフォメーションセンターでいただいた「日本100名城根室半島チャシ跡群の到達証明」です
写真中央のゴルフ場のグリーンみたいなところが…
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ここです
堀の底からみあげると結構な高さの土塁です
振り返って海岸線のずっと先がさっき訪れたノツカマフチャシ跡になります
JR根室駅前のインフォメーションセンター
※本土最東端と本土最東端駅の到達証明書もいただけます
日本100名城第1番のスタンプを 到達記念のポストカードに押してみました
ポストカードの片面は先ほど出てきたこの写真です⤵
佐賀県の吉野ヶ里遺跡も 実は日本100名城 第88番です(^_-)-☆
首里城はこれまでも何度か焼失して再建されてきましたが 残念ながら2019年の火災で正殿・北殿・南殿が焼失してしまいました
早く復旧するといいですね...
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③根室車石(お城とは関係ありません)
写真右側は「花咲港」の突堤です
花咲港は サンマの水揚げ日本一の港として有名です
花咲ガニが獲れるのもこのあたりです☝
茹でた時に赤くなって花が咲いたようだから花咲ガニと名づけられたとも言われますがそれは後付けの話で 多分「花咲」で水揚げされるからでしょう...
花咲ガニは輸送に不向きのため「根室の味」となっています
ところで 毛ガニとズワイガニはカニの仲間ですが タラバガニと花咲ガニはヤドカリの仲間なんですね!
ヤドカリ?でも このあとですまりんたちは おいしくいただきましたよ(笑)
霧の中でも目立つ赤白ツートンカラーの灯台で「日本の灯台50選」に選ばれています!
「花咲」の名の由来は アイヌ語でポロ・ノッ(大きな岬)という地名を 鼻崎(はなさき)と意訳し? それを 雅名に変えて花咲としたという説が有力です
すまりんにはちょっとわかりません^^;
花咲灯台から下へ遊歩道を進んで行きます🐾🐾
すまきの背後に面白い形の岩がありました!
花咲灯台のすぐ下の断崖です
玄武岩などが溶けたマグマが 表面から冷えていく過程で 東尋坊や玄武洞などでみられるカニカマのような柱状節理ができることがあります
マグマが丸く盛り上がった場合には 表面から放射状に節理が入り このような形になるそうです
直径6mもある大きな車輪のような形は世界的にも珍しく「 国の天然記念物」に指定されています
おなかがすいていたからか カニ爪の身を連想した すまりんでした...
次回は道東観光シリーズ最終
カムイワッカ湯の滝を 歩きます!
...続