このたび すまきとすまりんは
八戸のはじまりの地といわれる「根城(ねじょう)」を訪ねました
根城は日本100名城のひとつです✨
根城のそばにある八戸市博物館にて まず八戸の歴史について学びました
正面にあるのは 根城を築いた南部師行(なんぶもろゆき)の騎馬像です
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入場料金:大人250円 大学生・高校生150円 中学生以下無料
※「博物館/史跡 根城の広場の共通券」のほうがお得です
※休館日等 詳細は公式ホームページでご確認ください
すまりんたちは「共通券(400円)」を購入しました
※館内は撮影OKですが ストロボ撮影は禁止です
ビシャモンくん と すまき
ビシャモンくんが何者かはよく知りません^^;
縄文文化の栄えた東北地方...
ここ八戸も縄文の遺物が多く出土しているようです
すまりんは こういうのを見るとしばらく釘付けになってしまします(笑)
時代は下って古墳時代...
このあたりの宝石と言えば やはり久慈のメノウですね✨
勾玉にもメノウが多数使われています
青森県東部から岩手県北部にかけての地方は かつて糠部(ぬかのぶ)郡とよばれていました
蝦夷の征服によって新たに開拓されたこの郡は 「九ヵ部四門の制(くかのぶしかどのせい)」という行政単位が設けられていました
糠部郡を一から九までの「戸」にわけ 残りの辺地を東西南北の「門」と呼んだのだそうです
北海道の"北3条西1丁目"みたいに 開拓地にありがちな地名の付け方です
八戸をはじめとし このあたりに”〇戸”という地名が多いのはこれに由来するそうです
南北朝時代...
奥州10万騎を率いて足利尊氏を蹴散らした天才無敵美少年 北畠顕家卿✨は 陸奥守鎮守府大将軍として東北地方を治めました
顕家卿を補佐した南部師行公は糠部郡の郡代を任ぜられ ここ八戸に入って「根城」を築いたのです
糠部郡は馬の産地として有名だったので軍馬の育成・調達が重要な任務だったようです
師行宛ての馬に関する顕家卿の書状がありました
江戸期に入ると南部家は 八万石の「盛岡南部家」と二万石の「八戸南部家」に分かれました
八戸藩主の居城として新たに別の場所に「八戸城」が築かれました
八戸城御殿模型
新御殿絵図面
メドツ!?
「メドツ」は八戸地方の方言で「かっぱ」のこと…
この看板は水辺の事故を防ぐために作られたものだそうです
昭和51年に八戸市田向地区に設置され名物看板となりましたが 平成27年に撤去され こちらに展示されたそうです
夢に出てきそうで 怖い^^;
こちらも夢に出てきそうなテーマパークのご紹介です(笑)
博物館でのお勉強はこれぐらいにして 根城に向かうことにします🐾🐾
お城は 博物館から300mほど離れた場所にあります
ちょうど門が工事中で 迂回路が設けられていました
修理中の門は 旧八戸城東門を移築したものだそうです
公園の中を進んで行きます🐾🐾
ここはもう城内で 東善寺館とよばれた曲輪でした
籠城に備えて「実のなる木」が植えられていたようです
根城は 本丸・中館・東善寺・岡前舘・沢里館 の5つの館(曲輪)が連なる連郭式のお城でした
このあたりには 家臣の館が建ち並んでいたようです
大きな堀跡を越えると 中館に入ります
正面に本丸の高台が見えてきました
昭和53年から11年に及ぶ発掘調査が行われ それをもとに本丸が復元されました
手前のが 全体屋外模型⤵
こちらは 本丸の模型です⤵
博物館にあった 本丸の復元ジオラマ
発掘調査に基づいて復元された中世のお城で これほどの規模のものは他にないのではないでしょうか...
本丸から有料区域になります
本丸周囲を囲む堀を渡ります🐾🐾
丸太を隙間なく並べ立てた柵が いかにも中世の城砦っぽいですね✨
東門から本丸に入ります
こちらで入場料金を支払います
入場料金:大人250円 大学生・高校生150円 中学生以下無料
※すまりんたちは「共通券」を使用(^_-)-☆
順路を進むと まず納屋がありました
内部見学できるものもありました
こちらが主殿
主殿の床下はずいぶん風通しがよさそうです
にゃんこはいないかな…?
井戸跡⤵
主殿の入り口
さすがは馬の南部氏!
主殿入り口の真横に当主の馬屋がありました
玄関横のガレージみたいな感覚でしょうか...
糠部(ぬかのぶ)郡は奈良時代の初めから 大和の朝廷にまで鳴り響いた馬産地でした
武士にとって「糠部駿馬」は最高のブランド品✨
皆 大枚をはたいて買い求めたそうです
義経とともに一の谷の戦いで鵯越の逆落としを駆け下りた「大夫黒(たゆうぐろ)」は三戸産(一関市千厩という説もあります)とされ 源平合戦の宇治川の戦いで先陣を争った名馬: 梶原景時の「磨墨(するすみ)」と佐々木高綱の「池月(いけづき)」は三戸産と七戸産であったともいわれています☝
※磨墨は岐阜・池月は鳥取と徳島にも産地の伝説があります
残念ながら 洋種馬などの外来種と交配することなく 古来の血統を伝える「日本在来馬」はとても数少なくなり 純血の南部馬はいなくなってしまいました(>_<)
しかし 下北半島の先端 尻屋崎にいる「寒立馬(かんだちめ)」はブルトン種などの外来種との交配がなされながらも南部馬の血統を今に伝えているそうです
南部馬の系統で足が短く胴が長くてずんぐりしているのが特徴です
すまきのことを言っているのではありませんよ(笑)
※14年前のことで 当ブログの記事はありません
ちなみにこちらも貴重な「日本在来馬」のひとつ 与那国馬⤵
主殿の入り口(勝手口)を入ると 台所の土間がありました
囲炉裏を囲んで 食膳が並べられています
この頃から青森の食事はしょっぱかったのでしょうか
廊下には蔀戸(しとみど)がありました
奥へとお部屋が続いています...
一番奥の広間では新年の会が催されているようです✨
年男の人は鎧兜姿になる習わしがあったようです
食事が気になりますね…
音声案内が流れていましたが 詳細を聞き損ねました^^;
こちらは雪隠です
説明書きにご注目!
大変不謹慎ですが💦 猫さまのことと重ねてしまいました^^;
すまき (須磨麒) とすまりん (須磨麟) は須磨さまのお供でしたから...(笑)
祈祷の間
一周して台所に戻ってきました
向こうに長い建物が見えていますが…
こちらもずらっと馬屋でした✨
こちらは「中馬屋」と言って来客の馬を繋ぐ所だそうです
さらにこちらは「下馬屋」跡
夜間や冬季に馬を入れていた建物の跡です
馬用の建物のほうが多いかもしれませんね
主殿の周りをぐるっと一周していきます🐾🐾
ここに物見櫓が建てられていました
祭壇跡と推定されているようです...
奥に見える西門とその番所
これが西門
こちらの掘っ立て小屋(工房)にも入れました
頭上注意です!
中もかなり凝った展示がありました
地面を掘り込んで竪穴式にしてあるのは 寒さ対策なのでしょうか?
主殿の裏側の柱跡に 常御殿の案内板がありました
当主が起居し政務をとった所で 江戸期には「中奥」とよばれた場所だと思います
※お城の御殿は一般に 接客・行事を行う「表」・当主の御座所である「中奥」・奥方の住まう「奥(大奥)」に分かれていました
これは野鍛冶場だそうです
こちらの面白い形の小屋は鍛冶工房
入ってみます(^_-)-☆
こういう展示は楽しいです(*^^*)
さらに隣は奥御殿
奥方様たちのお住まいですね...
こちらは板蔵
奥方様の反物などが収蔵されていたのでしょう
以上で根城の見学を終了しました(^_-)-☆
最初は地味な印象だったのですが💦 思っていたより見どころ満載✨
予定していた見学時間をずいぶんオーバーしてしまいました^^;
特にお城好きのかたには おすすめのスポットです(^_-)-☆
次回は
本場イタリア人のおすすめ!日本でもいただけるおいしいピザのお店のお話です🍕