本日は和歌山県の観光のお話です
丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)
世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録された神社です
紀ノ川から紀伊山地に分け入った 標高450メートルの『天野の里』にあります
いきなり立派な太鼓橋があります°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
秀吉の側室として名高い淀君が寄進したものと伝えられています...
神様の通る道ということで通行できない太鼓橋もあります
この橋は通行できましたが すまりんたちは中心を避けて端の方を歩かせていただきました(^_-)-☆
橋の上から神社を見た景色⤵
鮮やかな丹塗りの社殿✨
この神社は 全国の丹生神社の総本社です
丹生とは『水銀の産地』をさす言葉です☝
この地で水銀の原料である辰砂の採掘が盛んに行われたからではないかと考えられています
水銀朱は縄文時代から使われていた赤の顔料で 高松塚古墳の壁画にも使われた貴重なものです
祭神である丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)は 天照大御神(あまてらすおおみかみ)の妹神です
そして丹生都比売大神の子である 高野御子大神(たかのみこのおおかみ)は
黒と白の犬を連れた狩人に化身して弘法大師を高野山へと導いたそうです…
弘法大師は丹生都比売大神より ご神領である高野山を借り受けたのち
山上大伽藍に丹生都比売大神の御社を建てて守護神として祀り
弘法大師は四国八十八か所を開かれたことでも有名ですね(^_-)-☆
高野山に参詣するには まず この丹生都比売神社に参拝してから 高野山に登ることが習わしとなっていました
神と仏が共存する日本人独特の宗教観の始まりの地とされています…
社殿の脇から本殿四社を拝観できるのですが...
木が茂っていてはっきり写真に収めることはできませんでした^^;
ここから先は立ち入り禁止ですのでこれが精いっぱいの写真です!
上の写真の屋根の位置に●印を入れてみました
写真の右から順に
第一殿:丹生都比売大神 (にうつひめのおおかみ)
第二殿:高野御子大神 (たかのみこのおおかみ)
第三殿:大食津比売大神 (おおげつひめのおおかみ)
鎌倉時代に福井県敦賀市の氣比神宮から迎え祀られました
第四殿:市杵島比売大神 (いちきしまひめのおおかみ)
鎌倉時代に広島の厳島神社から迎え祀られました
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さて... 丹生都比売神社をお参りした すまきとすまりんは
順序通りに高野山へと向かいました
つづら折りの山道を延々と...🚗
結構な距離をのぼっていきます...
大門(山門)をすぎると 突如として街並みが開けました👀
1000m級の山々に囲まれた 標高800mの山上に忽然と宗教都市が出現します✨
高い山の上であることを忘れそうな街並みに驚かされます
コンビニもありますし とにかく普通の街です!
なんと! というか やはりというか...
人口2300人のうち三分の一がお坊さんだそうです!
そして年間180万人の観光客が訪れるそうです👀
南北3㎞ 東西4㎞の盆地に117の寺があります
精進料理に使われるごま豆腐が有名です!
駐車場に車をとめて壇上伽藍(本堂)に向かいます
壇上伽藍 中門(平成になって再建されました)
壇上伽藍 金堂(昭和9年に再建されました)
高野山全体の総本堂にあたります! 拝観料は200円
壇上伽藍 根本大塔(昭和9年に再建されました)
鮮やかな朱色がひときわ目を引く建物で 高さは49mです
拝観料は200円
国宝 不動堂
鶴が翼を広げたような 縋破風造り(すがるはふつくり)という特徴的な屋根の形をしています
高野山は過去に幾度か火災に見舞われていますが 不動堂は少し場所が離れていたため類焼が及ばず鎌倉時代に創建されたものが残っています
※現在は移築されてここに建っています
西行桜🌸
西行法師は平安末期から鎌倉初期の歌人で 桜をこよなく愛しました…
『新古今和歌集』には最多の94首が入選し 百人一首にも収録されています
残念ながら西行手植えの桜は江戸時代に枯れてしまい 今は二代目だそうです☝
金剛峯寺は真言宗3600寺の総本山で 住職も「座主」とよばれます
屋根の上に置かれた防火用の水桶(天水桶)はかつては高野山全域で見られたそうです
当時僧兵を抱えて勢力を誇っていた高野山は 豊臣秀吉の紀州征伐で焼き討ち寸前の事態でしたが すんでのところで全面降伏し 和解しました
それ以来 豊臣家と高野山は深い関係を持つようになりました…
金剛峯寺の前身である青巌寺は
豊臣秀吉が大政所(母:なか)の供養のために建てさせた寺です
金剛峯寺の拝観料は500円と少し高い目ですが 秀吉の命で切腹させられた「豊臣秀次(秀吉の甥)の自刃の間」や日本最大級の石庭「蟠龍庭」また 江戸時代まで大勢の僧侶の食事を作っていたという台所など一見の価値があります!
※建物の内部は撮影禁止です
金剛峯寺は秀吉から賜った「五三の桐」(左側)と 最初に参拝した丹生都比売神社の紋である「三つ巴」の二つを合わせて寺の紋としているそうです☝
こちらは奥の院の入り口にある「一の橋」
ここから大師のおられる「御廟」まで2㎞の参道が始まります 🐾🐾
参道には昔の有名人のお墓や 大きな企業の社墓があります
しろあり やすらかにねむれ… とあります
お墓がずらりと並んでいるのでちょっと怖いですが昼間は参拝者がたくさんおられるので平気です(^_-)-☆
杉木立の向こうに見えているのが『弘法大師御廟』です
ここから先は撮影禁止です
弘法大師は西暦835年3月21日に62歳で入定(生きながら仏になる)されたと伝えられています
奥の院の御廟の奥に岩窟があり その中で大師が今も座しておられます!
入定の時から1200年間 大師には一日二回毎日欠かさず食事が届けられています
生身供(しょうじんぐ)と呼ばれる毎朝6時の朝食は一汁二菜!
10時半の昼食は一汁三菜とデザート付き🍨
時にはパスタ🍝やコーヒー☕も供されるそうです!
でも…夜中におなかがすきそうですね^^;
高野山をあとにして 全長43㎞の高野龍神スカイライン(無料)で龍神温泉に向かいます
本日は龍神温泉に宿泊予定ですがちょっとだけ寄り道(^_-)-☆
道の駅「田辺市龍神ごまさんスカイタワー」
和歌山県最高峰 護摩壇山(ごまだんざん)1372mの山頂付近にある道の駅です
すでに 良い眺めですがせっかくですからスカイタワーにのぼります
料金は小学生以上300円 (JAF会員は割引があります)
高さは33m
平維盛が護摩木を炊いて平家の行く末を占ったという史実にちなみ
護摩木を積み上げた独得の形に設計されています
実はこの日エレベーターの照明が故障しておりまして…
エレベーターの中は真っ暗でした^^;
ちょうど修理の方が来られましたがすまりんたちは真っ暗なエレベーターで
上へと昇っていきました
これはすまりんの落書きではありません!
到着しました!
北東側は紀伊山地の深い山並みが続いています
西側は 紀伊水道をはさんで徳島まで見えました!
次回は...
『三美人の湯 龍神温泉』のお話です☆〜(ゝ。∂)