日本三大○○という言葉をよく耳にしますが...
すまきとすまりんがいつも登っている山城にも 「日本三大山城」と呼ばれるものがあります
ふもとから頂上の本丸までの標高差が最も大きい山城です✨
すまりんたちは2019年の秋に訪れました...
現存する城のなかで最も標高が高いところに天守がある山城です✨
こちらは記事にはしていませんが 2017年に訪れた時の写真です
NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニングに この石垣が登場していました
江戸時代まで現役だった城の中で日本一標高が高い場所に築かれた山城です✨
すまりんたちは 岐阜県の東の端... 長野県との県境をまたぐ「恵那山トンネル」から ほど近い 岐阜県恵那市岩村町を訪れました
小さな城下町を抜けて山のふもとにたどりつくと 町のシンボルになっている太鼓櫓が出迎えてくれます...
ちょうどお昼前で太陽が高い位置にありました
太鼓櫓と表御門
階段の上は江戸時代に建てられた藩主邸のあとで 現在は歴史資料館と駐車場になっています
明治まで残っていた屋敷は火事で全焼してしまい 平成2年に太鼓櫓・表御門・平重門などが復元されました
こちらが平重門⤵
駐車場に車をとめて さっそく山の上の本丸をめざします
ここからは徒歩です🐾🐾
本丸まで800m 約20~30分の道のりだそうです
古絵図の看板もありました⤵
戦国時代に廃城になった城とは違い さすがは江戸時代を通じて現役だった岩村城!
立派な石畳が整備されています
江戸時代の岩村藩は松平氏・丹羽氏など譜代大名が藩主をつとめた 2万石余りの小藩でした...
距離や標高を記した道標が整備されていて登りやすいです(^_-)-☆
2万石の小藩には過ぎたこの城は 戦国時代には遠山氏の居城でした
「遠山の金さん」で有名な遠山金四郎景元は 岩村遠山氏の分家の分家の子孫にあたります
登城道の最初に設けられた一の門跡
往時は櫓門が構えられていたようです
岩村城は総延長 1.7 kmにおよぶ石垣の城でしたが 立派な石垣は歳月とともに土の圧力で歪んできています
戦国時代末期 織田信長の支配した美濃(岐阜県)と武田信玄の支配した信濃(長野県)の境目にあったこの城は波乱を迎えました...
織田方に属していた当時の城主 遠山景任は 信長の叔母の「おつやの方」と結婚していましたが 後継ぎのいないまま急死してしまいます
信長は五男の「御坊丸」を遠山家の養子として送り込みますが まだ幼かったので「おつやの方」が実質的な城主として領地を治めました
そんな時 武田方の武将「秋山虎繁」が岩村に侵攻してきました
当時の織田方は四方八方敵に囲まれてジリ貧状態^^;
裏切りを決意した「おつやの方」は武田の軍門に下って 「秋山虎繁」の妻となり 信長の子である「御坊丸」は人質として信玄のいる甲府へと送られました
ところがその後 鉄砲で有名な長篠の戦いで織田と武田の力関係は逆転します
怒った信長はすぐに岩村城へと迫りました...
「秋山虎繁」は奸計にはまって殺され 「おつやの方」も捕らえられて逆さ磔にされたとも 信長本人の手で斬られたともいわれています
さすが信長…としか言いようがありません(>_<)
土岐門跡 こちらが二番目の門になります
QRコードを読み取ると 往時の建物をバーチャルに再現してくれます
ここから先は少し歩きにくい山道になりました
大雨のために一部道が荒れているようです
ここから前面の空堀をこえて畳橋と呼ばれる木橋がかかり追手門へと繋がっていました
また 右の杉木立の奥の石垣の上には三重櫓がありました
今の状態からは 想像もつきませんが ...
⇩ ⇩ ⇩
こんなふうだったそうです✨
岩村城唯一の三重櫓は天守のかわりとして 城下に威容を示していたそうです!
追手門と三重櫓の石垣は 近づくとこんな感じです...
追手門の桝形を抜けると もうすぐ山頂です...
きれいに組み合わされた「切り込みハギ」の石垣の間をすすみます
岩村城には17か所も井戸があって 籠城の際にも飲み水に困ることはなかったそうです
八幡曲輪
八幡曲輪にある霧ヶ井は城主専用の霊泉です
敵が攻めてきた時 城内秘蔵の大蛇の骨をこの井戸に投じると たちまちにして雲 霧が湧き出て城を覆い尽くし 城を守ったと記されています
そのため岩村城は「霧ヶ城」とも呼ばれていました☝
今も水は豊富そうです!
岩村城のハイライト✨ 「六段壁」
↑ 邪魔な鉄柱はなんとかできないものでしょうか^^;
本丸の北東面に雛壇状に築かれた六段の見事な石垣です
背面の高石垣の崩落を防ぐ補強のため 江戸時代後半に築かれました
複雑に入り組んだ石垣美✨
石垣に蛇がいました!
この長局埋門跡を抜けると 本丸です
本丸はけっこうな広さがあります
山頂の本丸にも井戸がありましたが スズメバチが怖くて近寄れません^^;
岩村城は「日本百名城」にも選ばれています
東側は恵那山を望みます... 山を越えたら信州です
反対の西側には高石垣があります
ここに座るのは怖かったですが 横から見ると思った程の高さはないようです
実は本丸直下の出丸にも駐車場があります⤵
すごく狭い道のようですが ここまで車で来ることもできるんですね
本丸北側にある埋門跡
見づらいですが 三面の石垣の形状が違っています⤵
石垣は 積み方や石の加工法によって
「野面積み」・「打ち込みハギ」・「切込ハギ」に分類されますが...
ここは 三種の積み方が一度に見られる日本でも珍しい場所だそうです✨
上の写真で奥に見える壁は「打ち込みハギ」
近くで見るとこんな風です⤵
埋門の右側の壁は「切り込みハギ」で ぴったり隙間なく組まれています
埋門の左側にある無骨な「野面積み」の石垣は苔むしています
登り始めから見学して下山するまでちょうど1時間でした!
軽い登山にはおすすめです(^_-)-☆
さて おなかも空いたので 甘味を食べに行きます(*^^*)♡
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岐阜県の恵那地方は 良質な栗の産地として知られています
季節は秋!まさに栗の美味しい季節です
恵那寿や(えな すや )観音寺店
お店の前に広い目の駐車場があります
「恵那寿や」は 以前ご紹介した 「恵那川上屋」とともに 栗のお菓子の老舗です!
こちら「恵那寿や 観音寺店」は喫茶のあるお店です
営業時間
店舗:9:00~18:00(美味しい栗きんとんなどを購入できます)
喫茶 : 10:00~17:00(L.O.16:30)
「寿や」...ことぶきや と読みそうになりますが 「すや」です
栗ソフトもテイクアウトできるそうです!美味しそうですね♡
細長い喫茶スペースには三人掛けのテーブルが7つ並んでいます
好きな場所を選べます
お品書き
すまりんたちは栗パフェ(季節限定)をいただきました
※栗パフェをいただけるのは 3店舗だけです
観音寺店と神明店 9月1日~11月30日
石川橋店 10月1日~12月上旬
栗パフェ 1100円
器はちょっとおとなしい目ですが...
栗そぼろが掛かったバニラアイスの下には栗の甘露煮がゴロゴロと入っていて食べ応えがありました
さすが栗菓子の老舗!
惜しげもなくリッチに栗が使われています
周囲の紅茶ゼリーとの相性も抜群で とっても美味しくて感動しました✨
季節限定ですが 今からでも まだ間に合いそうですね...
すまりんのおすすめのスイーツです(^_-)-☆