すまりんの てくてく ふたり旅

部屋付き温泉のある素敵な宿と美食を求め 夫のすまきと全国飛び回ります!

イタリア旅行記(2015年夏)⑤~ヴェネツィア観光

すまきとすまりんの 2015年 イタリア旅行✨

本日 最終回です(^_-)-☆

 

前回までのお話はこちら⤵

www.aranciarossa.work

 

朝食は ホテルのビュッフェでした

連泊しますが 明日は早朝出発のため朝食はありません

これがイタリアで最後の朝食となります

 

ハムに チーズに ゆでたまご...

 

パン・ドライフルーツ・フルーツコンポート

 

小袋に入ったスナック感覚のものも...

nutella (ヌテッラ)は 見るだけで口の中が甘くなりそうです(笑)

フルーツは タワーにドーンと!

 

海の見えるテーブルで 優雅にいただきました(*^^*)

すまきのチョイス⤵

すまりん⤵

イタリアの朝食は やっぱり黄色っぽいです(笑)

野菜をしばらく食べていないような...^^;

 

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このあと 水上バス(ヴァポレット)でヴェネツィア本島のサンマルコに行きました

昨日とは打って変わって青空です(*^^*)

 

観光客の少ないうちに パリャ橋の上で記念撮影📷

後方に見えているのが「ため息橋 Ponte dei Sospiri」

左手の「ドゥカーレ宮殿」の裁判所から 対岸の「牢獄」に架けられた橋です

投獄される囚人が この橋を渡る時 見納めの美しい景色にため息をついたということで この名前が付いたそうです...

 

すまりんの故郷の宇和島市にも「見返橋」という橋があります

言い伝えによれば これから刑場へ向かう罪人が(家族との別れを惜しんだりして)懐かしい宇和島の城下町を振り返ったことからこの名前が付けられたそうで そのことと重なりました

 

「ため息橋」は現在 観光客が歩いて渡ることができます

ドゥカーレ宮殿も牢獄も公開されているので これから行ってみます...

 

ドゥカーレ宮殿(こちらは別日に撮影)

ドゥカーレ宮殿

ヴェネツィア共和国の総督公邸 兼 政庁 兼 裁判所 兼 牢獄 兼 武器庫です

つまり 行政府・立法府・司法府・刑務所がひとつの建物に入っていることになります

 

ドゥカーレ宮殿の中庭に入ってきました

正面にあるサンマルコ寺院に接して コの字型に宮殿の建物があります

 

宮殿に入るとまず「黄金の階段」に圧倒されます!

周囲が24金の金箔と漆喰とフレスコ画に飾られた豪華絢爛な階段は共和国議員や貴族 外国の賓客など限られた人のみしか通ることが許されなかったそうです

※写真は天井のみ(笑)

 ...たしか普通の階段でしたので全体像を撮りませんでした^^;

 

ヴェネツィアの歴史は ゲルマン民族大移動(375年~ ゲルマン人皆Goと覚えました)で土地を追われた北イタリアの人々が 湿地帯の島に逃れてきたのがはじまりです

名目上は東ローマ帝国に属していましたが 実質は自治権をもち やがて初代総督を選出してヴェネツィア共和国となりました✨

 

4つの扉の間 (Sala Delle Quattro Porte)の ”天井”

客人が待機する控えの間だそうですが 絢爛さで圧倒させて 総督の権威をいやがうえにも高める仕掛けですね

 

壁画は「ヴェネツィアに赴いたハインリッヒ三世」

ヴェネツィア共和国イスラム諸国を含めた地中海交易で栄え 軍船や大型商船の製造に長け 1日1隻の造船能力があったそうです!

ガリレオ・ガリレイを技術顧問に迎えるなど 世界における造船・兵器製造の一大拠点となりました

地中海最強の海軍国家となったヴェネツィアは 貿易で巨万の富を集めました✨

 

謁見の間(sala del Collegio)

ここで外国の使節が総督に謁見するほか 共和国の重要な政治決定がなされる場でした

 

元老院の間(Sala del Senato)

元老院は総督にアドバイスを与える諮問機関でした

天井ばっかり見上げて首が痛くなりそうです^^;

 

大評議会の間(Sala del Maggiore Consiglio)

天井高は15m 縦横は25m×54m

面積は1350㎡もある宮殿で最大の部屋です!

柱のないこの巨大な部屋には高度な造船技術が使われているそうです

大評議会はヴェネツィア共和国の最高政治機関で 総督の選任にもかかわります

最盛期には2000人以上の評議員が この部屋で一堂に会したそうです✨

 

16世紀にオスマントルコが勢力を広げると ヴェネツィア共和国の栄華は翳り始めます

そして ポルトガルヴァスコ・ダ・ガマ喜望峰をまわるインド航路を発見し 東方交易の独占が崩れてしまいました💦

これに対してヴェネツィアは ガラスやレースなどの工芸品を作ることで対処しましたが かつての海洋国家の地位は取り戻せませんでした(>_<)

そして1797年ナポレオン・ボナパルトに侵略されて共和国は崩壊します...

 

さて

きらびやかな宮殿から一転...

宮殿内の裁判所で有罪となった人は 川向こうの牢獄に送られます

宮殿側から見た「ため息橋」

 

こちらが橋の入り口です

ちょっと緊張...

 

ため息橋の真ん中まで来ました

これは 牢獄に向かって左側の窓からの景色です

 

反対側の窓からは 観光客で混雑するパリャ橋が見えました

この時間 すでに多くの観光客がこちらを見物していました

自分が注目されてるような錯覚に陥りそうです^^;

 

さっきまでの宮殿とは天と地の差がありますね💦

 

窓は 脱獄できないように厳重な造りになっていました

すまきの縞々の服が なんとなく雰囲気出してます(笑)

 

 

サンマルコ広場 (※前日撮影した写真です)

 

今朝は快晴!

鐘楼に登って見ました(^_-)-☆

事前にチケットを購入しておくと優先的に入場可能でした(^_-)-☆

エレベーターで最上階まで行けます

   ⇩ ⇩ ⇩

 

頂上からは ヴェネツィアの町並みが一望できました(*^^*)

右のドームはサンマルコ寺院↗

 

サンマルコ広場にはいくつかのカフェがありテーブルが並んでいますが...

 

こちらのカフェ・フローリアン Caffè Florian は なんと1720年創業!

現存する世界最古のカフェで カフェラテの発祥地なのだそうです✨※2013年撮影

 

 

広場に落ちる鐘楼の影...

この地に侵攻したナポレオンは サンマルコ広場を見て「世界で一番美しい広場」と讃えたそうです

すごく絵になりますよね✨

 

ゴンドラが行き交う水路

時間の都合で今回は乗れませんでしたが...

 

2013年のツアーでは 乗りました⤵

前回の記事には この細い水路で撮影した30秒の動画もあります

 

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すまりんたちは 再び水上バス(ヴァポレット)に乗り...

お魚の形をしたヴェネツィア本島から ちょっと離れた島に行きました

 

途中の景色です

ヴェネツィアの海に沈みゆく廃墟...

美しいですが さみしいですね💦

 

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ブラーノ島に到着しました

ヴェネツィア本島からは 45分くらい...

 

運河にはたくさんの船がとめられています

両側にはいろんな色のおうちが並んでいますね✨

ブラーノ島は 昔からの漁師町

早朝 仕事を終えて帰宅する時 霧が濃くても自分の家が分かるように こんな個性的な色の壁に塗ったのだそうです

うちは 何色がいいかなぁ...

 

お昼はこちらのトラットリアでいただきました

Trattoria al Gatto Nero

 日本語に訳すと "黒猫食堂" でしょうか

 

人気店のようなので日本からメールで予約を入れていました(^_-)-☆

 

メニュー(一部)

 

ブラーノ島の町がデザインされたお皿がお洒落です(*^^*)

 

まずは スパークリングワインで乾杯✨

すまりんは昼間から酔っぱらうわけにはいきませんので なめる程度で(笑)

 

 Risotto alla buranella / Risotto Burano Style

お店の一押しメニューです✨

ギオッツィ(この辺りで獲れるハゼのような魚)の出汁とイタリア米とで作るリゾットで ブラーノ島の伝統的な郷土料理だそうです

 

Calamari Fritti / Fried Squid

ヤリイカフリットは 弾力があって ものすごく美味しかったです

レモンをぎゅっと絞ると 脂っぽくなくて さらっといけました

 

まだまだおいしそうなお料理はありましたが これで満腹になりました(*^^*)

 

 

写真を撮り損ねましたが^^;  あちこちにお土産屋がありました

ブラーノ島の名産は レース編みの製品です

漁の網の補修をしていた漁師の妻たちが 刺繍やレース編みの技術を発展させたのだそうで 現在は伝統工芸のようになっています✨

島のなかに 何軒かお店がありましたので そのうちの1軒に入りました

 

購入した 猫の模様のしおり⤵

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すごく細かいですが 手編みなのですって!

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お次は

ムラーノ島 

ブラーノ島から水上バスで30分ほどかかりました

ヴェネツィアといえば 「ヴェネツィアンガラス」が有名ですね✨

イタリア語では vetro di Murano(vetro:ガラス)

英語ではMurano glass と言います

まさに"ムラーノ島のガラス"ですね(^_-)-☆

 

ヴェネツィア共和国ヴェネツィアンガラスの技術が流出することを恐れ 全ての工房職人をこのムラーノ島強制移住させていました

職人に自由はありませんでしたが 狭い島内に工房が密集したため 技術の切磋琢磨が進み 様々な名品がつくられる要因にもなったようです

ルネサンス期の15~16世紀にはその繁栄は頂点に達し ヴェルサイユ宮殿の「鏡の間」はムラーノ島から連れ出された12人の職人が作成したと言われています

 

ムラーノガラス美術館

中の写真はありませんが ガラスの長い歴史が紹介され 島で製造された土産物も販売されていました(^_-)-☆

 

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ヴェネツィア本島に戻ってきました

駅の近くでお土産を買いこみ 大荷物になってしまいました^^;

茶色の袋の中は 有名なチョコレート屋さん(Pasticceria Dal Mas)のチョコレート

 

 

イタリア最後の夕食は ピザを食べることに決めました

PIZZERIA ALL'ANFORA

 

テラスにて...

飲み物は コーラです

 

ピザは「マルゲリータ」と「マリナーラ」を注文しました

すまりんの手のサイズより 何倍も大きなピザ!

バジルは見当たりませんが マルゲリータです

マルゲリータピザの由来について 過去記事でも何度か触れました

今から130年ほど前 ウンベルト1世とその王妃マルゲリータナポリを訪れた際 当時最高と言われたピザ職人がこのピザを献上したようです

赤(トマトソース)・白(モッツァレラチーズ)・緑(バジル)の3色がイタリア国旗の色合いと重なり王妃が大変気に入ったそうで このピザは「マルゲリータ」と呼ばれるようになったのだそうです

なのに 本場イタリアのマルゲリータにはバジルがのっていないことがたびたび(笑)

 

こちらは マリナーラ

マリナーラは にんにく・オリーブオイル・バジルなどを混ぜ合わせたトマトソースのシンプルなピザです

「マリナーラ」は"漁師風" "船乗り"といった意味で なんとなくシーフードピザをイメージしてうっかり注文してしまったのですが…

これは すまりんたちの好みの味とはちょっと違っていました^^;

 

魚介がのったシーフードピザが食べたいなら 「ペスカトーレ」を頼まないといけません

 「ペスカトーレ」も"漁師" という意味なので ややこしいです💦

 

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再び水上バスで リド島に戻りました

 

真ん中の赤いのが すまりんたちのホテルです

 

イタリア最後の夜...

対岸のヴェネツィア本島のライトアップが美しかったです✨

 

 

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翌早朝...

海には霞がかかっていました

 

水上バスに乗りこみ ヴェネツィア空港へ向けて出発です

 

帰路...

飛行機でアルプスの山々を越えていきました

窓から マッターホルンの姿をとらえることができました(*^^*)

 

こちらは 昔 スイスで見たマッターホルンのモルゲンロート✨

 

 

すまりんたちを乗せた飛行機はドーバー海峡を越えて行きます✈

※帰りはロンドンのヒースロー空港経由だったのです

ロンドン郊外の街並みは トイカメラがピタリとはまりました(*^^*)

 

お話は以上になります

ちょっと穴場のイタリア旅... 楽しんでいただけたでしょうか

最後までお読み下さりありがとうございました(*^^*)

 

 

次回は

 「ビジョングランピングリゾート山中湖」のお話です