2021年の秋…
すまきとすまりんは 比叡山 に登りました!
比叡山は 京都市 と大津市(滋賀県)と の境界にある山です⤵
海のように見えるのは 日本最大の湖である琵琶湖です
aerial photo✈ by すまき
無料の観光駐車場に車をとめました
まずはふもとの日吉大社を目指します
数分歩くと日吉大社の鳥居前に出てきました
延暦寺は日吉大社のご神域である「日枝(ひえ)の山」に建立されました
この日吉大社は延暦寺の守護神となっていて 両者は深く結びついています
以前ご紹介した「高野山」と「丹生都比売神社」の関係に似ていますね…
大山咋神(おおやまくいのかみ)が降り立ったとされる八王子山を望みます
こちらは日吉馬場とよばれる日吉大社の参道
さすが穴太(あのう)積みの本場!そこかしこの石垣が立派です✨
日吉大社の鳥居のすぐ隣に 延暦寺へ向かう本坂登山口があります
広い石段の坂が本坂登山口です⤵
9:15 登山開始しました
根本中堂まで約3㎞ありますが 近くにケーブルの駅もあります(^_-)-☆
昔 雪の季節に訪れた時は往復ケーブルを利用しましたが 今回は歩いて行きました🐾🐾
踏み面まで綺麗な切り石で整えられた石段が ずっと続きます…
階段を登り切ったところにも駐車場がありましたが ここは有料かもしれません
「三丁」の丁石がありました⤵
振り返ると…
琵琶湖をはさんで対岸に近江富士が見えました(*'▽')
ずんずん登ります🐾🐾
階段を登りきると 獣除けの網がありました
こういうのを見るとちょっと緊張します^^;
9:30 「五丁」通過
高い木が茂っているので日差しはあまりきつくありませんでした
階段はなくなり だんだん山道になっていきます…
行者さんが出てきそうな道です…
千日回峰行 についてご存知でしょうか…
行者さんは 深夜2時に出発!
真言を唱えながら 東塔・西塔・横川・日吉大社など 260箇所で礼拝しながら 約30kmを6時間ほどで巡拝します🐾🐾
これを連続100日行うのを3年!!!
続いて…
連続200日行うのを2年続けます!!
凄まじい5年間…
すでに信じられませんが^^;
6年目には 京都の赤山禅院への往復が加わり 1日約60kmの行程を100日👀
さらに7年目は 全行程84kmにおよぶ京都大回りを100日👀
その後は 比叡山中30kmの行程を100日続けて満行だそうです!
途中で行を続けられなくなったときは自害しなければなりません…
そのための短剣や埋葬料10万円を携行するそうです
5年の行を終えた時点 (6年目に入る前)に 最も過酷な「堂入り」があります
生前葬をしたのち 9日間にわたる断食・断水・断眠・断臥の4無行をやり遂げます!
満行者は大行満大阿闍梨と呼ばれます✨
まったく想像できません … よね💧
千日回峰行は平安時代から行われていますが もちろん現在も続いていて これまでに50人ほど達成されています
さらに この行を2回終えた人が2人!
3回終えた人が1人おられるそうです!
10:00 「十七丁」
まだ45分しか歩いていませんが だいぶ 登ってきました🐾🐾
写真では伝わりにくいですが この辺りはすごい急坂です!
前方の人も立ち止まって休憩されていました
10:20 坂をのぼりきったら お寺の建物が見えてきました
1時間ちょっとの登山です(^_-)-☆
延暦寺は比叡山全域を境内としていて「東塔(とうどう)」「西塔(さいとう)」「横川(よかわ)」の3つの区域に分かれています
そのなかで「東塔」は伝教大師最澄が開いた延暦寺発祥の地で 本堂にあたる根本中堂があります
車やケーブルで来る人は 料金所で拝観料を徴収されるようですが 徒歩の人は自己申告みたいです
「東塔」地区に入ります…
左奥の山が 比叡山最高峰の大比叡です(のちほど登ります)
残念ながら根本中堂は50年に一度の大改修中で 覆屋の中に入っていました
改修は 2026年3月までの予定だそうですが 参拝は可能です(^_-)-☆
アプリをダウンロードしてQRコードを読むと AR画像で改修後の姿を見ることができました
暗いですが スマホの画面 見えますでしょうか…
こちらは昔 雪の季節に訪れた時の写真です
現在の覆屋の入り口はこんな感じです
徒歩での登山者は (自己申告で)向かいの建物で巡拝券を購入します
チェックされることはありませんでしたが…
料金は1000円
すまりんたちは 「東塔」地区の根本中堂しか見なかったので ちょっと割高^^;
※根本中堂内部は撮影禁止です
覆屋から改修中の屋根を見学することができ そこは撮影可能でした
重要文化財の廻廊部分の屋根
こちらが根本中堂の大屋根⤵
ここでもAR画像を見ることができましたが…
一部分が拡大表示されただけで よく分かりませんでした^^;
延暦寺のご本尊は最澄自作の伝承がある薬師如来立像で「秘仏」となっています
堂内では お坊さんが詳しい説明をされていました…
とっても興味深いお話でしたので 以下にほんの一部ですが記載させていただきます(^_-)-☆
薬師如来はこんなお姿をされています⤵
右手の手のひらを前に向け 左手に薬壺を持たれていますね
衆生の願いを右手で受けて 左手に持った壺から薬をとって塗ってくださいます…
右手の薬を塗る指だけ 少し前に曲げられています
薬指の語源は「薬師如来が薬を塗る指だから」 なのだそうです
死者に薬は効かないことから 生きている人にご利益があるということで 薬師如来は現世利益の仏様として広く信仰を集めました
「秘仏」なのでご本尊のお姿を拝むことはできませんが 身代わりの「お前立ち」の仏像が正面に安置されていて そのお姿を見ることはできました
"根本中堂の見どころ"は 本尊厨子前にある3つの釣灯篭です
不滅の法灯と呼ばれ 西暦788年(延暦7年)に伝教大師最澄がここに堂を建立し 三体の仏像を作ってそれぞれに灯明をともして以来 1200年以上ずっと消えることなく燃え続けているそうです
根本中堂は1571年の織田信長による焼き討ちで焼失しましたが 山形の立石寺(山寺)に分灯されていた火が再分灯されて戻されました
毎日 朝と夕に 僧侶が菜種油を注ぎ足し続けているそうです…
気を抜くと燃料が断たれて火が消えることから「油断」の語源となりました
現在の建物は織田信長による比叡山焼き討ちの後 寛永19年(1642年)に徳川家光によって再建されたもので 国宝に指定されています☝
根本中堂から坂を登っていくと 重要文化財の大講堂があります
さらに階段をのぼると…
美しい建物が見えてきました
東塔 1980年(昭和55年)に再建されました
同じアングルで撮った写真⤵
雪の季節もいいですよね(^_-)-☆
最澄は日本全国に6か所の宝塔・六所宝塔を建てて日本を護ろうと考えました
比叡山の「東塔」「西塔」に加え 日本の東西南北の守りとして「上野国浄法寺」「下野国大慈寺」「豊前国宇佐弥勒寺」「筑前国竈門山寺」に宝塔が建てられました
「東塔」はその総塔となる塔ということです☝
東塔と阿弥陀堂の間を抜けて進むと…
比叡山最高峰「大比叡」へ向かう登山道があります
⇧智証大師御廟を経るコース(30分) ⇨東海自然歩道を経るコース(40分)
すまりんたちは直進コースで行きました🐾🐾
階段を上り切った時 道が分岐していてちょっと迷いましたが…
⇧まっすぐで大丈夫でした
1分くらい歩くと「山頂へ↖」と書かれた看板がありました
ここからは迷うことはありませんでした(^_-)-☆
歩きやすい道が続きます…
登り始めて10分…
15分… 整地された広場に出ました
京都と滋賀を見下ろす高台にあるので 関西のテレビ局の中継基地が置かれています
20分で山頂に到着しました🚩
小高い土盛りがあります…
全く見晴らしはありませんが ここが最高地点✨「大比叡」です
大比叡の一等三角点(848.3m)大津市と京都市の境にあたります
帰りは 時間の都合でケーブルを利用しました
今歩いてきた道を戻っても良かったのですが 最短コースでケーブルの駅まで向かおうということになりました
11:35 下山開始
走ったら転びそうになるくらいの急坂を下って…
11:52 琵琶湖を一望する比叡山ドライブウェイに出ました
遠くに近江大橋が見えています
🔍
ここまで来るとケーブルの駅はすぐそこです(^_-)-☆
「坂本ケーブル」は正式名称 比叡山鉄道線 とよばれるケーブルカー路線で 「ケーブル延暦寺駅」と ふもとの「ケーブル坂本駅」の2㎞の区間を結んでいます
ケーブルカー路線としては長さ日本一です✨
※冬期は公共交通機関では比叡山にのぼる唯一のルートとなります
冬の比叡山(お気に入りの1枚です)
訳あって 駅の外観の写真がないのですが…
「ケーブル延暦寺駅」毎時00分・30分の発車でした
料金:大人 片道870円 往復1660円
小児 片道440円 往復 830円
11:59 販売機で急いでチケットを購入するすまき
駅が見えた時…
「お急ぎ下さ~い!まもなく発車で~す!」の声がかかって すまりんたちは 一生懸命走ったので 写真を撮るどころでは… というわけです^^;
時刻を調べて行ってなかったのですが^^; 運よくぎりぎりセーフでした!
かなり勾配がきついです⤵
すでに沢山の人が乗っておられましたが…
なんとか後方座席に座ることができました(*^^*)
「ケーブル延暦寺駅」出発!
上りのケーブルとすれ違いました!
※予め申告しておかなければ通過します
ケーブル建設工事中に発掘された多数の石仏がこの窟に安置され祀られています
信長の叡山焼き討ちの際の犠牲者を弔う石仏と言い伝えられています…
「ケーブル坂本駅」に到着
所要時間は11分でした
「ケーブル坂本駅」から徒歩5分ほどで日吉大社の鳥居前まで戻ることができます
次回はこの後訪れたグランピング施設のご紹介です(^_-)-☆
...続