先日の記事で 福島の五色沼の一つである「魔女の瞳」をご紹介しましたが...
今回は福島のもう一つの五色沼のご紹介です(^_-)-☆
もう一つ と言いましても今回は湖沼群のお話です!
すまきとすまりんは ただいま磐越自動車道を西に向かっています...🚗
磐梯山は 1888年(明治21年)7月15日の朝に大噴火を起こしました!
噴火とともに山体崩壊が発生し 土石流と高熱の火砕サージが 磐梯山北麓の集落と温泉を 襲いました
その結果 477人の死者を出す大惨事となりました(>_<)
当時11歳だった野口英世がこの時 磐梯南麓の猪苗代町にいました!
もし噴火が南側に起こっていたら 日本の偉人の命が失われていたかもしれません...
小磐梯(推定標高1750メートル程)とよばれた北側の峰が完全に消滅して流れ下った大量の岩なだれが川をせき止め 桧原湖・小野川湖など裏磐梯の湖沼群ができました
国土地理院地図の傾斜量図でみると 火口跡付近の銅沼(あかぬま)から土砂が流れ下った様子がよくわかります
赤い丸で囲んだ部分には堆積した土砂で無数の小山ができています
こういう地形を「流れ山」と言い 時を経て緑が育つと風趣に富んだ景色となるそうです
中瀬沼の展望台から その景色を見に行きます
緑のさんぽ道
中瀬沼
明治の噴火でざっくりとえぐられた磐梯山の北側が正面に見えます
噴火でせき止められてできた沼に 流れ山の小島が無数に浮かんでいます
続いて五色沼に向かいます...🚗
「五色沼」も桧原湖などと同じく明治の噴火の際に生じた岩なだれによるせき止めで誕生しました
「五色沼」は大小30余り湖沼群の総称で 4km弱の自然探勝路が巡らされています
往復するのは大変なので 地図の右側から歩いて毘沙門沼を見た後 一旦駐車場に戻り... 今度は車で地図の左側にある駐車場へ移動して他の沼を見学することにしました
わざわざ反対側まで移動したけれど こうやって見ると ほとんど全コース歩いていますね^^;
まずは「毘沙門沼」から見学!
広い無料駐車場に車をとめて自然探勝路を東から進みました
湖畔にはレストハウスやお土産売り場があります
毘沙門沼 五色沼湖沼群のなかで最大の沼です
五色沼の水に大量に含まれる アロフェンと呼ばれる鉱物質の微粒子が 水中に差し込む太陽光を反射して このような美しい青色が見られるのだそうです
ボートで湖面に出ることもできます
ふたたび車に戻り こんどは自然探勝路の西入口に向かいました🚗
湖畔の駐車場に車をとめてここからスタートです
ここにも 反対側の毘沙門沼と同様に レストハウスがありました
鯉がいたのですが 水面が鏡のようでよく見えませんね..
柳沼 母沼…と 水辺をめぐる遊歩道を進みます🐾🐾
林の中をしばらく進むと 木立の中に輝く沼が見えてきました
青沼です
青空が映り込んだ 驚きのエメラルドブルー(*'▽')
五色沼湖沼群の多くは磐梯山の火口跡付近にある銅沼(あかぬま)に由来する地下水を水源としています
銅沼の水は火山活動によって生じる硫化水素が多量に溶け込んでいてPH3~4の強酸性となっています
この「青沼」 そして隣接する「るり沼」「弁天沼」のグループは 酸性度の高い銅沼系と呼ばれ 水の色が青く透明度が高いのが特徴です☝
インスタに投稿した動画です
反対側から見た青沼も美しかったです!
るり沼 青沼のすぐ隣にあります
酸性度が高いにもかかわらず 湖底にコケ類のマットが大きく発達していて 瑠璃色をしています
展望デッキから 沼の向こうに磐梯山を望みます
さらに林を歩くと…
道の向こうに目の覚めるような青い水面が見えます
弁天沼
五色沼湖沼群の中では毘沙門沼に次いで大きな沼です
まるでサンゴ礁の南の海に来たみたいな...
みどろ沼
みどろ沼は毘沙門沼と同じグループに分類される沼です
他の水系の水が混ざってPHは6~7と中性に近くなっています
場所によって水質や水深が異なるため 三色の色をもつと言われています
赤沼は鉄分の含有量が多く 他の沼とは大きく水質が異なっています
沼の底や水草などに沈殿付着した酸化鉄により赤褐色に見える部分があるのが名前の由来です
すまりんたちは ここで引き返しました
幸いお天気にも恵まれ 想像した以上に美しい景色に出会えました
最後はもう一度「青沼」の美しい写真を(^_-)-☆
次回はこのすぐ近くにある素敵な温泉宿のお話です(^_-)-☆
...続