すまりんの てくてく ふたり旅

部屋付き温泉のある素敵な宿と美食を求め 夫のすまきと全国飛び回ります!

洞川の鍾乳洞と大峰山のお話(奈良県天川村)

近畿の屋根とよばれる大峰山脈

その主峰・大峰山を擁する深山の秘境 天川村洞川(どろがわ)地区に 忽然と現れる街並みがあります

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この山里には 清流 熊野川の源流があり 和歌山県熊野本宮大社の "みそぎの水" となっています

熊野本宮大社の記事はこちら⤵

 

「洞川湧水群」は名水百選のひとつになっています 

名水を生み出すこの地域の地質は 「秩父帯」とよばれ 2億年前に海底だった石灰岩でできています

なので この付近には いくつもの鍾乳洞があります

 

今回は すまきとすまりんが見学した二つの鍾乳洞のお話をさせていただきます

 

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①面不動鍾乳洞

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洞川温泉は狭い谷あいにあるので 駐車スペースが少ないです

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 洞川温泉観光協会HPより

 

面不動(めんふどう)鍾乳洞は 洞川集落の入り口付近にありますので 洞川温泉センター前の有料駐車場が便利です(^_-)-☆

  料金:普通車 1時間300円

 

鍾乳洞は山の中腹にあるので 麓から小さなモノレール(有料)で向かいます

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脇にある登山口から10分程度で歩いて登ることもできます↘

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モノレール乗り場

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定時運行しているようですが 誰もいない時はインターホンで連絡するとモノレールが迎えに来てくれるようです
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上のお客さんを乗せて モノレールが下ってきました

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単線なので 下りは後ろ向きで下りてくるんですね…

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モノレールの乗車料金

 大人  片道300円  往復500円

 子供  片道200円  往復300円 

  3歳以下は無料

※代金は上に着いてから支払います

 

皆さんそれぞれ自撮り中…

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シートベルトを締めて…

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出発!

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かなりの急勾配です…
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※脇にある登山道はゆるいカーブを描く舗装された道です

 

3分程で だいぶ高い所に登ってきて 洞川の街並みが一望できました!

遠く雪にけむる山並みが大峰山です↘

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あの稜線を「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」が通っています

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大峯奥駈道は 吉野と熊野を結ぶ大峰山脈を縦走する100kmにおよぶ修験道の道で 修験道の祖 役行者(えんのぎょうじゃ)によってひらかれたとされています

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標高2000m近い険しい峰々を踏破する 奥駈(おくがけ)という峰入修行を行なう道は ユネスコ世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道』の一部で 最も険阻な熊野古道です

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大峯奥駈道の最高所(近畿最高峰)である八経ヶ岳(1915m)と 天河大辨財天社の奥宮が祀られる弥山(1896m)がこちらです ↓↓

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季節は冬なので 樹氷で真っ白になっています❄

 

※「大峰山」は狭義には女人禁制の「大峰山山上ヶ岳」を指しますが 広義には稲村ヶ岳(女人大峯)・八経ヶ岳・弥山などを含んだ峰々の総称でもあります

 

ここ洞川の町は「大峯奥駈道」の結節点にあたる 修験道の町なのです

 

 

モノレールが頂上に着きました…

降りてすぐの所にある「面不動茶屋」でモノレール代と鍾乳洞の入場料を支払います

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鍾乳洞の入場料:大人450円 子供200円  3歳以下は無料

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山の崖の穴が鍾乳洞の入り口です

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足元や頭上に注意です!

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途中 足場が悪いので 歩きやすい靴で行くことをおすすめします

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一部のみ ささっとご紹介しますね(^_-)-☆

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権現の窟

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↓ 洞内の安全を祈って蔵王権現(左)と 役行者が祭られているそうです

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こうもり窟
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無数のコウモリがぶら下がっているようですね…

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羅漢窟

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行者窟
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化石社
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ニホンザルカモシカ・ネコの頭蓋骨が祭られていましたが怖くてスルーしました^^;

 

入り口と出口は同じ場所でした

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モノレールは通常20分おきの出発です 

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まもなく出発ですがすまりんたちは片道切符を購入していたので徒歩で下りました

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駆け足で下っていますが 歩きやすい道でした 

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急いだので2~3分でふもとに到着
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下りのモノレールに抜かされなくてよかったです(*^^*)

 

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②五代松鍾乳洞

 

五代松(ごよまつ)鍾乳洞は 洞川の町並みを通り抜け 渓谷をさらに上流に進んだところにあります

赤井五代松翁が発見・整備したのでこの名前がつけられました

 

こちらが駐車場ですが…

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料金はモノレール乗り場の正面の「ごろごろ茶屋駐車場」に納めます

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駐車料金は500円です

※こちらでいただける名水「ごろごろ水」については この記事の最後の方でご紹介しますね(^_-)-☆

 

五代松モノレール乗り場

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こちらのモノレールは 森林作業などに使われている簡易モノレールです

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 モノレールの乗車料金

   大人: 上り400円 下り 200円

   子供: 上り200円    下り100円

 洞入場料金

    大人450円 子供200円 

 

次発車のモノレールが満員だったので 歩いて登ることにしました🐾🐾
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歩くと7~10分だそうです🐾🐾
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急いで歩いてみました🐾🐾

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思ったより 歩きました…  もうすぐゴールです!

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満員のモノレールが上がってきました!

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タッチの差でモノレールより早く到着しましたが^^;

急いでも結局7分かかりました(笑)

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モノレールを操作されていた方が 案内して下さいました

 

徒歩で登ってきた人はこの小屋でヘルメットを貸していただきますf:id:aranciarossa:20220109000158j:image

こちらの洞窟は自由に見学はできません…

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まずはみんなで一斉にガイドさんの説明を聞き それから洞内へ入場しました

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こちらが入り口で普段は施錠されています
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洞内へ入ります…

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入り口付近は特に天井が低いので頭上注意です!
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ガイドさんについてぞろぞろと奥へと進んで行きます…

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鍾乳石が1㎝成長するのにかかる期間は100年…

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上からの鍾乳石と 下からの石筍が少~しずつ伸びてきて…  
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長~い年月をかけて上下がくっついたものが石柱です!

 

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見上げると⤵

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垂れ下がった鍾乳石の先っぽに穴が開いていました

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鍾乳石の中心はストローのように管が通っていて 炭酸カルシウムを含んだ水がそこを通って流れ落ち 先端を少しずつ伸ばしていくのだそうです

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五代松鍾乳洞にも いろいろ名前の付いた"見どころ"があります

藤の棚

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子育て観音

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左から 白鶴の姿・千成瓢箪大日如来

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出口です↘

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出口は 入り口よりも高い場所にありました

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洞内で知らない間に上の方まで登っていたようです…

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帰りは一名歩いて帰られたかたがおられて座席が1つ空くので すまりんたちをサービスで乗せて下さるとのこと…

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すまりんとすまきで 1人掛けのココ↓に乗るんです…

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大人二人で本当に乗れるの?というくらいの幅でした(笑)

シートベルトは ありません^^;
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お互い半分お尻がはみ出している…と思っていたのに…

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なんとなく すまきの方が ゆったり座っているようにも見えます^^;

 

全員揃ったところで 出発!

後ろ向きのまま 最後方で 急こう配を下って行きます!

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背もたれも低いので⤵

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体が後ろに傾いて 怖すぎです!

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前の手すりを持つよりお互いにしがみつきながら 振り返って撮影しました(笑)

スリル満点!

 

無事ふもとに下りてきました(^^;)(^^;)

 

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先ほど少しふれましたが…

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五代松鍾乳洞のモノレール乗り場の正面に ごろごろ水の給水場があります

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ごろごろ水をはじめとする洞川湧水群(どろがわゆうすいぐん)名水百選✨に指定されています

ごろごろ水は 地中の水路を流れる水がゴロゴロと音をたてて流れる事から命名されたそうです!

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各駐車スペースに 給水用の蛇口が完備されています

料金は駐車代500円に含まれています

美味しい水を求めて ポリタンクで汲みに来る人が絶えません…

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最後は 大峰山女人結界門のお話です

 

「ごろごろ茶屋」から さらに渓谷を奥へと進むと 母公堂(ははこどう)があります

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先ほど登場した修験道の祖 役行者の母である 渡都岐白專女(とつきしらとうめ)は息子の厳しい修行を案じて 彼の弟子 後鬼の案内で洞川まで会いにきました

 

「花屋徳兵衛」にて撮影した役行者と前鬼(右)・後鬼(左)の置物

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※前鬼・後鬼 については前回のお宿編をご覧ください

 

弟子の前鬼を通じてこのことを知った孝行心の篤い役行者は 危険な山中にまで母が訪ねてこないように この地に庵を建てて 折々に山から下りて母に会うようにしたのだそうです…

それが先の写真の母公堂です

これ以上進むと危険ということで そこに「女人入山禁止の結界門」を立てました

それ以来1300年以上大峰山山上ヶ岳は「女人禁制」が守られています

...

戦後 山林作業に従事される女性の方が多くなり 結果的に「女人結界門」を越えて仕事に出掛けざるを得なくなってしまいました

地域の暮らしと信仰を守っていくため 度重なる協議の結果 昭和45年に現在の清浄大橋の所まで 約1.5km大峰山側へ 結界門を移動することになりました

これによりバスガイドさんや林業従事の女性の往来が可能となりました(^_-)-☆

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さらに細い林道を進むと急に道が開けて 大橋茶屋の駐車場に出ました

ここが終点です!

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※1時間以上駐車する場合は有料です

 

こちらが清浄大橋

大峰山の登山口です

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ここから大峰山の各行場や山頂をはるかに望むことができます

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先ほどから みぞれ混じりの雨が降っていましたが 激しくなってきました

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傘がないのですが 女人結界門まで行ってきます💨

 

清浄大橋を渡って数十m進むと 現在の女人結界門が立っていました

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すまりんは ここまでです…

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すまきは女人ではないので ちょっと奥まで入って撮影してみました⤵

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この後  一気に天気が回復しました!

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次回は神戸の「布引の滝」と「北野異人館&トリックアートミュージアム」のお話です