アグリツーリズムのホテルを早朝に脱出した(笑)すまきとすまりん...
6:07 パレルモ行きの始発電車に乗ることができました
これを逃すと次の電車は一時間後なのです💦
これまでのお話⤵
今日は1日パレルモ観光の予定(^_-)-☆
※長くなるので 今回はお昼過ぎまでのお話をさせていただきます
(それでもなぜか長いです^^;)
6:33 パレルモ駅に到着
構内の自販機では飲み物や菓子などが販売されていました
写真はありませんが 駅のトイレは有料で お金を投入しないと中に入れません
使用料は1€でしたが 周囲に両替機がないので お金をくずしたい時など 構内のショップを利用するのが良いかもしれませんね(^_-)-☆
2日ぶりのパレルモ駅!
前回利用したのは まだ夜明け前でした
駅前のチケット売り場で「バスの1日乗車券」を購入
3.5€(この時は日本円で600円位)で1日乗り放題はありがたいです
けれど 乗りたいバスがなかなか来ず^^; タクシーも考えはじめたころ...
ようやく来てくれました💦
交通系アプリでも乗車できるようですが チケット使用の場合 乗ったらすぐに刻印機を通さないと 見つかった時に罰金をとられるそうです!
別のバス内で撮影した刻印機⤵
上部に挿入口があります
裏面に時刻が打刻されれば 1日乗車券の場合 以後刻印なしで24時間乗車可能(^_-)-☆
さて
すまりんたちは ペッレグリーノ山にある「聖ロザリア(サンタ ロザリア)教会」に向かいます
パレルモ駅からの直通バスはないので 乗り換えのため下車しました
路線が違うので 別のバス停に向かってダッシュ💨
バスが遅れてしまったので 次のバスに間に合うか微妙です💦
1~2分走ったところに 目指すバス停がありました!
他の路線の時刻表はありましたが ”ペッレグリーノ山行き”は発車時刻が記載されていませんでした
「巡礼バス」といわれるこのバスは ここから1kmほど先にある始発ターミナルの出発時刻しかわかりません^^;
バスが遅れていることを願ってしばらく待ちましたが 残念ながら一向に来る気配もなく...
おそらく もう行ってしまったのでしょう💧
次のバスは1時間半後…
このままでは 本日の予定をこなすことができなくなってしまいます💦
山からの帰りのこともありますので...
覚悟を決めてバスターミナルまで走り そこでタクシーをつかまえることにしました
せっかく1日乗車券を買ったのに...^^;
昨日から旅行運が下降している気がしますが...
いつも結果オーライなので きっとうまくいくはず!!
急ぎ足で5分ほど行った所にバスターミナルはありました
タクシー乗り場も併設されていて ちょうど1台止まっていました!
トランクのお掃除をされているようで 好感が持てました(*^^*)
でも念のため...
高い金額をふっかけられないよう 乗る前に時間と料金を確認(^_-)-☆
所要時間は20分ほどで 金額は30€とのこと...
まさに事前に調べたとおりの時間と金額だったので安心して乗り込みました
以前ローマでタクシーに乗った時に 運転が荒くてとても怖い思いをしましたが 今回の運転手さんは 穏やかな雰囲気で 安全運転して下さいましたので 窓を開けて景色を楽しむ余裕もありました(*^^*)
青空なので 眺望も期待できます✨
だんだん高い所まで上がってきました
頂上付近で "乗るはずだったバス"とすれ違いました!
一瞬 『かなり巻き返した⁉』と思いましたが...
たしかバスの聖ロザリア教会の到着予定時刻は7:30ごろだったはず...
現在時刻を考えると おそらく頂上で待機していたのでしょう
7:54 ようやくすまりんたちも到着です(*^^*)
乗車時間は予想通り20分でした
乗車料金も30€で良いとのことで 少しですが感謝の気持ちのチップをお渡ししました
まずは 帰りのバスの時刻をチェック!
バスかタクシーを利用しないと山の麓まで4kmの道を徒歩で下らないといけません💦
麓のバス停でうまくバスに乗り継げるかもわかりません...
上の段は平日で 下の段は休日のダイヤです
この日は平日で すごくバスが少ないので注意...
ペッレグリーノ山発は 9:30を逃すと11:10までありません💦
なんとしても9:30に乗ることにします!
教会は開いていても 周辺のお店はほとんどがまだ営業前でした
すまりんの後方に見えるのが 目指す「聖ロザリア(サンタロザリア)教会」
階段を上がって行きます
ちょうど8時の鐘が鳴りだしたので 慌てて動画に切り替えました
音量にご注意!⤵
誰もいない朝の教会... 神聖な雰囲気でした✨
ご覧の通り 岩と一体化した洞窟教会です!
扉の中は露天のホールになっていて さらに奥に入り口がありました
美しいロザリアの 右手には十字架 左手には頭蓋骨が...
ロザリアは その一生を信仰に捧げたと言われています
1130年 ノルマン貴族の家系に生まれ ペッレグリーノ山の洞窟の隠者として暮らした彼女は 若くして死去しました(※死亡年は 1167年とも1170年とも...)
後の17世紀 ヨーロッパでペストが流行した時のこと...
「黒死病」とよばれたペストの致死率は 当時極めて高く イタリアの人口の8割👀!が失われたと言われています💧
人々が恐怖におびえるなか ロザリアがある猟師の前に現れ 彼をこの洞窟へと導いたのだそう...
そこに彼女の遺骨がありました
遺骨を発見したのは「猟師」ではなく「妻を亡くし山から身投げしようとした男性」だった等 諸説あるようですが...
要は ロザリアの啓示に従い その遺骨をパレルモに運び おさめたところ ペストが終息したということのようです
そして ロザリアはパレルモの守護聖人として祀られることとなり 彼女の遺骨が発見された洞窟に 教会が建てられた ということです✨
左手には 銀細工で装飾された聖ロザリアの祭壇がありました
透き通るような白い肌に金をまとった姿が とても神々しかったです✨
主祭壇
天井に何やら不思議な構造物を見つけました!
よく見ると いくつもの「樋」が張りめぐらされていました
岩から滲み出る水(聖水)を集めるためのようです
聖水は地下を通り 先ほどの聖ロザリア像の前の噴水から出てくる仕組みらしいです
何も出ていない...と思ったら センサー式だったようです^^;
ちゃんと下調べしておくべきでした💦
ちなみに この聖水を飲むと 病気や怪我が治ると言われています✨
バスの出発時刻まで まだ1時間以上あったので 展望台まで歩くことにしました
心地よい朝の散歩道...(*^^*)
ですが ひなたに出るととたんに暑くなりました^^;
15分ほど歩くと 展望台の入り口の門にたどりつきました
人は門の横から通行可能です(^_-)-☆
向こうの岬を越えたあたりに 今朝出発したアグリツーリズムのホテルがあります
ちょっとだけ坂道を登ると広場に到着!
展望台では 聖ロザリア像がパレルモを見守っていました✨
朝日で海がキラキラと輝いて とっても綺麗でした(*^^*)
須磨も一緒に記念撮影📷
ここは恋人たちの聖地のようで 辺りにはハートの落書きや鍵が残されていました
さて...
展望台から戻ってくると もうお店も開いていました
中央は シチリアのシンボル「トリナクリア」⤵
※トリナクリアについては「記事①」でお話ししました
喉もかわいてきたすまりんたち...
NHKの「旅するイタリア語」で 小関裕太さんが飲んでおられたジュースを飲むことにしました
レモンのグラニタ入り 生絞りオレンジジュース
正式名称は spremuta d'arancia con granita al limone
混ぜながら飲むのだそうです(^_-)-☆
※そのバールは 教会の階段脇にありますが 到着時は開店前でした
そこまで行くつもりでしたが 途中で別のバールのおじさんに声をかけられました
聞いてみたら こちらでも同じジュースがいただけるということ(*^^*)
しかもオレンジは シチリアのブラッドオレンジ arancia rossa🍊を使用!
※ ブラッドオレンジはシチリアの名産なのですが 島が裕福ではないためほとんどを出荷してしまって 島にはあまり残っていないのだそうです
せっかく本場のブラッドオレンジを楽しみにしていたのに これまでに行ったバールに ブラッドオレンジはありませんでした💧
(すまりんはブラッドオレンジが大好きで ブログidもarancia rossaです)
色は普通ですが... おじさんの説明によれば 冬に収穫したブラッドオレンジなのだそうです! タロッコ種なのでしょう... 信じます!
※許可を得て撮影させていただきました(^_-)-☆
上の写真の右端にレモンのグラニタが見えています↗
これをコップに入れてからジュースを注いでおられたのを確認しました
spremuta d'arancia rossa con granita al limone
オレンジは常温でしたが 混ぜるとひんやり爽やかで文句なしの美味しさでした✨
飲み終えると同時にバスがやってきました!
乗るかどうか声をかけられて 慌てて飛び乗りましたが...
乗客はおらず しかもまだ出発時刻の25分も前 !
めちゃくちゃだなぁと思ったら^^;
そうではなくて...
すまりんたちを乗せて さっきの展望台まで行き Uターンしてここに戻ってきました
そして出発予定時刻の9:30まで待機...
暑いので 乗せて下さったみたいです(*^^*)💛
旅行運気が上がってきたかな(笑)
当初の計画でも このバスに乗って帰る予定だったので 遅れは完全に取り戻しました!
帰りは バスの1日乗車券が使えました(*^^*)
パレルモ市内のバス停で乗り換えです
パレルモのバスはGoogle mapの乗り換え検索に対応しているのでわかりやすいのですが 時間通りにバスが来ないのが難点です^^;(結局 意味なし 笑)
そういえば 旅行中 日本人は全く見かけず マスクを装着している人も数人だけでした
すまりんたちは外出時 (特に公共交通機関を利用する際は)今でもマスクを装着するのですが 海外でマスクをしているととても目立つので仕方なくはずしました
バスを降りて...
次の目的地へ向かいます🐾🐾
パレルモ観光の目玉の一つ
左がマルトラーナ教会で 右の赤い三連ドームのが聖カタルド教会
どちらも世界遺産「パレルモのアラブ・ノルマン様式建造物群およびチェファルー大聖堂 モンレアーレ大聖堂」の構成資産に登録されています✨
共に12世紀に建てられたそうですが 全く建築様式が違うのが面白いです!
パレルモで 多文化の共生が見られた名残でしょうね...
質実剛健なノルマン様式のマルトラーナ教会へは 鐘楼の塔の下から入ります
入場料は2€
正式には 海軍提督の聖母マリア教会 (Santa Maria dell'Ammiraglio)というそうです
シチリア初代国王ルッジェーロ2世の宰相を務めたギリシャ人海軍提督「ゲオルギオス」が設立しました
床はイスラムの影響をうけたモザイク模様です
かつて このマルトラーナ教会に隣接して女子修道院があったそうで 修道女たちの作る『果物をかたどったお菓子(フルッタ・ディ・マルトラーナ)』が有名でした
※本記事の最後に登場します(^_-)-☆
中央のドーム(クーポラ)の天井はみごとな金モザイクでした✨
すぐお隣にあるのが 聖カタルド教会
四角くシンプルな ノルマン様式の建物にアラブ風の赤いドームがのっています
入場料は2.5€
ここは一時 郵便局として使用されていたこともあるそうです
マルトラーナ教会と違い こちらの天井には装飾がありません
3つのドーム(クーポラ)の内側が見えています
窓の飾りがかわいいです(*^^*)
床のモザイクは万華鏡のようで マルトラーナより細かく 凝っていました
二つの教会のあるベッリーニ広場から 路地を抜けるとすぐに広場に出ます
プレトリア広場✨
16世紀につくられた噴水が広場の中央にあります
ギリシャ神話の人物などの彫像が並んでいました
そういえば 小関裕太さんが旅された時は噴水が出ていて一般客も立入り可能でした
TV画面ですが この時は 色んな動物の口から水が出ているのが分かりますね⤵
今日は 干上がっています💦
広場に面して 聖カテリーナ ディ アレッサンドリア教会と修道院がありました
こちらは世界遺産でもありませんし観光サイトでもほとんど言及されないので 見学するかどうか迷ったのですが...
下の看板にひかれて入って大正解でした(^_-)-☆
I Segreti dei chiostro(修道院の秘伝)
下にDolceria ドルチェリーア(お菓子屋)とも書いてあるので 修道女の作るお菓子が売っているに違いありません💛
入場券はいくつか種類がありましたが 屋上にも登れる全部込みのものにしました
一人10€でした
教会内部は 絢爛豪華✨
先ほどのマルトラーナ教会を建てた「ゲオルギオス」の屋敷跡に建てられたそうで 創建は14世紀ですが 現在の姿になったのは16世紀末のようです
教会のむこう側に中庭を囲う回廊があり…
TETTI(ROOF)へ登る階段がありました
入り口で係員にチケットをチェックされます
2階のテラスに出ました
屋内の格子窓からは教会内部を見下ろすことができます
さらに上に登ります
ここでもチケットチェックがありましたが 全部込みにしておいてよかったです
面白い屋根裏の構造が見学できました(*^^*)
屋上に出ました!
マルトラーナ教会と聖カタルド教会を見下ろすことができます!
聖カタルド教会の赤いドームは特徴的ですよね...
向こうに見えるドームにも行くことができるようです
屋根の下をくぐりぬけて…
ドームの下に出てきました!
ここからもパレルモ市街を一望できます
今朝登ったペッレグリーノ山も見えていました
広場の噴水は やっぱり すっからかんでした
今 シチリアは深刻な水不足に悩まされているそうで 心配です💧
再び 1階の回廊まで降りてきました
突き当りにお菓子屋さんがあります(*^^*)
I Segreti del Chiostro(修道院の秘伝)
中が混みあわないように 入場制限されているようです
列の後ろに並びましたが テイクアウトのみなので回転は速かったです
入り口で整理券をいただいてから入ります
入場制限されているわりには 中はお客さんでごった返していました👀
お店の人は包装や会計で忙しそうで 目も合いません💦
店員さんに声をかけるタイミングも得られず 時間が過ぎて行きました...
あまりに遅いからか 会計担当のかたが すまりんたちを(番号を)探しに来られ カンノーロ売り場に声をかけて下さいました
入り口でもらった整理券は どうやらカンノーロを購入するためのものだったようです
カンノーロを注文して 受け取ったら そのトレーを隣のショーウインドーに置いて 他のお菓子を追加注文するみたいです!
なるほど... そういうシステムだったのか と今さら気づいたすまりんたち(笑)
※カンノーロを購入しない場合 どうするのかは分かりません^^;
カンノーロ売り場
皆さん撮影しておられたので すまりんも失礼して写真を撮らせていただきました
絞り袋を使ってコルネの両側からリコッタチーズを挿入し チョコとピスタチオとドライフルーツをトッピングして下さいます
苦手なものがあれば対応して下さると思いますが 何も言わなければ全部乗せになるようです(^_-)-☆
完成したカンノーロ(複数形でカンノ―リと呼ばれることも...)
左右ひっくり返して並んでいますがどちらも同じものです
このトレーを持って お隣のショーウインドーへ移動します
ショーウインドーの中には 目移りしそうなお菓子が並んでいました
ジェノベーゼ:CREMA カスタード 2.5€ / PISTACCHIO ピスタチオ 3€
ジェノベーゼと言えば イタリアの北西部の「ジェノヴァ」の人々と バジル風味のご当地パスタを連想しますが...
こちらのジェノベーゼは すまりんたちが翌日訪れる「エリチェ」の郷土菓子✨
セモリナ粉を使ったレモン風味のお菓子です!
ふわふわを想像しましたが メロンパンみたいな食感でした
ほかにもかわいいお菓子がいっぱい並んでいました
右のフルーツ型のお菓子はシチリアの郷土菓子のフルッタ ディ マルトラーナ
シチリア名産のアーモンドをに砂糖と卵白をくわえたペーストのお菓子(マジパン)で マルトラーナ教会の修道女が作っていたものです
表面はきれいに色付けされています✨
通年購入できますが 本来は11月2日の「死者の日」のためのお菓子だそうです
日本で言えば 落雁にあたるお供え菓子のようです
※須磨には落雁でなく 猫草とCIAOちゅ~る...
(ブログには投稿できませんでしたが 今年のわが家のお盆の様子です)
お話が逸れました💦
こちらが 今回すまりんたちが購入したお菓子です(11.7€)
※ジェノベーゼは 注文時にカットをお願いしました(^_-)-☆
回廊の椅子でいただきました (※隣の中庭でも食べれます)
ボリューム満点のカンノーロは ずっしり重かったです!
そして 日本で購入するカンノーロよりも とても甘かったです
美味しいですけど 完食したら胃に重いかな💦 という感想でした
ふたりで半分こできたらよかったです...
フルッタ ディ マルトラーナ
多分 洋梨🍐ですね
店員さんにお任せにしたのですが 好きなのを選べばよかったかも...
味は同じでも かわいいのが色々ありましたよね💛
ご存知のかたも多いと思いますが
ケーキなどをカットする時 フロスを使うと断面が綺麗にカットできます
底面から通して 真上でクロスすればOK(^_-)-☆
こちらも すまりんたちには甘すぎました^^;
※帰国前 パレルモ空港でかわいいミニサイズのを見つけてこりずに購入!
かわいいですけど やっぱりアマアマでした💦
そのかわり日持ちするので 目でしっかり楽しませていただきました
ここからのお話は 次回の投稿とさせていただきます (^_-)-☆
...続