すまりんたちは エオリア諸島から船でミラッツォの港に戻ってきました
今日はこれから電車に乗って チェファルーの町へと向かいます
これまでのお話⤵
駅に移動する前に 港のバールで飲み物を注文しました
このドリンクはクレーマ ディ カフェ crema di caffe
インスタで知り合ったイタリア人のお友達 パオラさん の情報によると これは "夏のおすすめメニュー"ということです!
バールによっては ない所もあり この機械があるのが目印⤵
飲むというよりは スプーンですくいながらいただきます
パピコのチョココーヒーみたいな風味でとても美味しかったです💛
ミラッツォの町にはお城や岬もあり 滞在して満喫したい気もしましたが 今回は通過するだけです^^;
バスに乗って駅に向かいます
バスの路線は一方向のループになっているようで 前日降りた場所から乗車しました
路線はいくつかあるはずなのですが バスに表示はありませんでした
駅に行くか確認して 乗り込みました
前日降り立った「ミラッツォ駅」に到着
遠くに見える高い山は おそらくシチリアの最高峰「エトナ山」だと思います!
この数週間後(7月2日)に大噴火を起こしてニュースになりましたが この時はそんな気配はありません...
駅にエレベーターはなかったと思います...
電車のチケットはバスに乗っている間にスマホで購入しました
※「シチリア旅行記①」でご紹介したTrenìt! のアプリを利用
パレルモ行きの普通電車に乗りました
座席から見える場所に駅の発着時刻の案内があるのでとても便利!
チェファルー(Cefalù)まであと1駅...
快晴の日差しに 真っ青なティレニア海が映えます✨
チェファルーに到着!
ミラッツォからの乗車時間は40分
電車はしょっちゅう遅れていましたが 途中で取り戻すことも多く 今回は定刻の到着でした(*^^*)
シチリアの宝石✨と言われるチェファルーの町並みを見学するため これから軽い登山をしなければなりません...
まずは荷物を預けに行きます(^_-)-☆
駐車車両の脇を通って...
駅から5分くらい歩きました
荷物預かり所⤵
すまりんたちは昨夜のうちに スマホでネット予約していました
最近は何でも便利ですね(*^^*)
こちらは受付完了メール (添付のQRコードを提示すればOK)
返却予定時刻は午後2時
慌ただしいのですが その後70kmも離れたホテルにチェックイン予定なので 早めに観光を終えて戻ってこないといけません
日本を出てから とにかくハードなスケジュール^^;
今回 初めてホテルでゆっくりできるチャンスですし 電車が1時間に1本くらいしか出ていないので 乗り遅れは避けたいところ...💦
預かり所ではパスポートの提示と 返却時刻の確認がありました
「同僚に荷物を出してもらうので10分前に電話を下さい」とのこと...
別の人が対応して下さるということでしょうか
手ぶらになった すまりんたち(*^^*)
朝から食べ物をほとんど口にしていないので途中のお店で腹ごしらえをすることにしました
NON SOLO PANE ※パンだけじゃないよ...って意味
※許可を得て商品を撮影させていただきました
これは パレルモ名物のひとつ Sfincione スフィンチョーネ
大きいので すまきと半分こ
ピザパンのようなものです ...多分
完全に冷めていたけど 空腹に沁みました
アツアツだったらもっと美味しかったに違いありません!
「温めましょうか?」と聞いて下さったけど 急いでいたので...💧
早く絶景を見たくて 急いで高台に登りました💨
素敵な階段の小道を行きます🐾🐾
陶器の鉢に植えられたお花がとっても可愛いですね💛
すごく暑かったですが 青空なので景色は期待できそうです(^_-)-☆
あちこちで見かけるウチワサボテン🌵
可愛いだけでなく食用にもなるそうです
ただし種が多くて食べにくいので ジャムなどに加工するほうがおすすめのよう...
岩山が見えました
真っ青な空に白い花とウチワサボテンが映えてます✨
南国に来たなぁって感じです(*^^*)
ここが登り口
すまりんの後方に見えている青いのがチケット販売機です
入場料は一人5€でした
隣にお土産や 冷たいものをいただけるお店がありました
入口でQRコードを読み取らせます
※)左右はもちろんすり抜けることはできなくなっています
注)帰りもQRコードが必要なので なくさないように(^_-)-☆
整備された歩きやすい道でしたが 運動靴をおすすめします
ちらりと見える景色に期待が高まります(*^^*)
けっこう登ってきました
ギリシャの植民都市までその起源をさかのぼる チェファルー Cefalù
頭や突端を意味する Cephalo-(セファロ)というギリシャ語が語源とされます
町の背後にそびえるこの岩山は おそらくギリシャ時代から要塞として用いられました
城門がありました
中はちょっと涼しかったので座って休憩している人がおられました
この辺りは特に足元が滑りやすかったです
ここからの景色も とっても綺麗なのですが...
時間もありませんし 感動が薄れるので あまり見ないで登ります(笑)
大貯水槽
水の手の確保のために 巨大な雨水タンクが作られていたそうです
地中海の地図をあらためて眺めると...
かつてカルタゴとよばれたアフリカのチュニスとイタリア半島との間に浮かぶ「シチリア島」は陸路でも海路でも 交通の要衝であることがわかります
このため 時代とともにさまざまな勢力に奪い合われることになりました
紀元前にはギリシャの支配下にありましたが やがて海の民 フェニキア人の都市国家カルタゴが勢力下におさめました
その後 ハンニバルで有名なポエニ戦争を経て ローマ帝国の属州となります
ローマの衰退後 9世紀後半にはイスラムが掌握し イスラムの都市として繁栄していましたが 11世紀に北欧のノルマン人が征服し シチリア王国を建国しました
地中海の真ん中に どうして突然 北欧のノルマン人が来たのでしょうか!?
~ここでちょっとヨーロッパ史の解説を~
ノルマン人というのは いわゆるヴァイキングの人たちで スカンジナビアやバルト海一帯にいた北方ゲルマン人の一派でした
彼らはやがて四方に散っていきますが 9世紀に北フランスに侵入した人々は ノルマンディー公国を建国しました
1066年 ノルマンディー公ギョーム2世は ヘイスティングズの戦いでイングランド国王 ハロルド2世を破り イギリスはノルマン人に征服されます(ノルマン・コンクエスト)
英語のなかにフランス語由来のことばが大量にとりこまれたのは ノルマン・コンクエストにより支配者層がフランス語話者となったことがきっかけだといわれます☝
戦士として有能なノルマン人は 各地で傭兵として重宝されるようになりました...
11世紀といえば ヨーロッパで聖地巡礼ブームが巻き起こり エルサレムやイタリアの聖地をめざす人が多くなった頃です
そして同じころイスラム世界ではセルジューク帝国が拡大し 1096年の第1回十字軍編成の引き金となりました
巡礼の傭兵として また イスラムの侵攻に悩む南イタリアの諸都市に雇われる形で 数多くのノルマンの騎士たちが南イタリアに移住したのです
褒賞として土地を得て小領主となったノルマン人たちのなかで ルッジェーロ=ギスカルドという人が シチリアをイスラム勢力から奪取して制圧し シチリア伯ルッジェーロ1世を称しました
その息子のルッジェーロ2世は ナポリを中心としたイタリア半島南部にまで版図を広げ ローマ教皇から正式にシチリア王の王位を承認されるに至ったのです✨
幾多の争いのなかで チェファルーの要塞はより堅固に増強されていったと考えられます
そしてルッジェーロ2世が今のチェファルーの町を整備し大聖堂も建設しました
頂上にも城跡が見えましたが 今回は時間の都合で登りませんでした
これは教会だそうですが 石造りだと古いものが残りますね!
ここからちょっと下った所に 目指す崖の上の展望デッキがありました
13:26 到着!
NHK「旅するイタリア語」では小関裕太さんがカッコよく飛び降りてました
感動の景色✨
皆さん怖そうに下を覗いていました
写真はありませんが この上に体操座りしてポーズをとっている女性にびっくり!
断崖なので 非常に危険です!
すまりんたちは下を覗くだけでお尻がキューってなりました^^;
ビーチは海水浴客でいっぱい!
右のほうに見える大きな建物が チェファルー大聖堂です✨
素晴らしいパノラマを動画でもお楽しみください(^_-)-☆
この写真もお尻キューってなりながら撮りました⤵
透き通るような青い海が美しいですね✨
海の底に船の影がくっきり見えています
ちがう角度から見たら船が宙に浮いているような写真が撮れたかもしれません
もうちょっと先まで 展望スペースは続いていました
時間を忘れて何枚も写真を撮っていたら時間がかなり押していました💧
本当はチェファルー大聖堂にも行きたかったのですが もうそんな余裕はありません^^;
急いで帰ります💨
荷物預かり所に到着する少し前...
言われた通りに電話をしたのですが イタリア語の自動音声で「後でおかけ直しください」と...(!?)
お店の前で すまりんたちは愕然😱
なんと!13時から17時までお昼休みだそうです😱
荷物預かり所が ですよ!
ちゃんとネット予約も成立していたし 14時に戻ると伝えた時「perfetto !」(=完璧→問題ない) って言われたのに...
何度か電話をかけてみましたが 自動音声が再生されるばかり💧
17時まで待っていたら せっかくのホテルのチェックインが夜になってしまいます...
ようやくゆっくりできると喜んでいたすまりんたち...
立ち尽くす二人を 夏の太陽がじりじりと照りつけました
乗る予定の電車の時刻も迫ってきています!
チェックインを後回しにし 17時までここで待つべきか...
※先ほどのチェファルー大聖堂はこの近くにあるのですが 3時間の時間つぶしにはなりません💧
メリットとデメリットをいろいろ考慮した結果...
電車に乗ることにしました^^;
着替えもありませんが 一旦 ホテルにチェックインして
事情を伝えてから 17時以降に戻ってこようと思います^^;
...続