すまりんの てくてく ふたり旅

部屋付き温泉のある素敵な宿と美食を求め 夫のすまきと全国飛び回ります!

シチリア旅行記② ~ヴルカーノ島で温泉体験!

パレルモから 始発電車でミラッツォにたどりついたすまりんたち

高速船に乗り込んで「エオリア諸島」へ向かいます

 

 

船乗り場には 日本のように親切に行先の表示があったりはしません

出発時間が近づくと なんとなく人が並び始めるので列に加わります

乗船時に切符(すまりんたちは日本からプリントアウトして行きました)のQRコードをスキャンされるので 間違っていたらそこで指摘されるはず...

 

大きな荷物はラックに置いて 好きな場所に座ります

地図の航路を見ると 左側座席のほうが島が見えて景色も良さそうです

エオリア諸島は下の地図のようにY字型に並ぶ島々です

シチリアの北に連なる主に7つの火山島で構成されていて 日本の伊豆七島を連想させる島々です

パナソニックのエアコンの名前にも使われた「エオリア」は ギリシャ神話の"風の神様"の名前で 風の強いこの島々に この神様が住むとされてきました

 

徳永英明さんの「風のエオリア」 はエアコンのCMタイアップ曲でしたね


www.youtube.com

 

すまりんたちはまず 一番近いヴルカーノ島を訪れました

天気表示によれば Molto nuvoloso(=どん曇り)だそうです^^;

 

ヴルカーノ島が見えてきました!

 

50分で到着です

港の横には 火山がそびえています🌋

Gran Cratere(大クレーター)という名前のとおり 頂上に大きな火口の窪みがあります

上から見るとこんなになっているそうです⤵

1時間ほどで登れるようですが 今回は時間がないので断念しました

 

火口からもくもくと上がる噴煙の動画です

 

この島には ギリシア神話のオリンポス十二神のひとりで 火と鍛冶の神 ヘパイストスの鍛冶工房があるとされていました

イージス艦」の元ネタとなった ゼウスの盾「アイギス」も ヘパイストスが作ったのだそうですよ

 

ギリシア神話の神々の名は ローマ神話の神々の名と対応しています

例えば 美の女神 アフロディーテウェヌス(英語読みで ヴィーナス)

主神 ゼウスは ユピテル(英語読みで ジュピター)

そして 火の神 ヘパイストスは ウルカヌスです

ウルカヌス(Vulcanus)というローマ神の名が 火山を意味する英語Volcano(ボルケーノ)や イタリア語のVulcano(ヴルカーノ)となりました

つまりヴルカーノ島というのは ウルカヌス神の島であるとともに 文字通り「火山島」でもあるのです

 

ヴルカーノ島には複数の火山があって 島は噴火ととともに成長してきました

最近では1888年8月に大噴火を起こしました

粘り気の強い溶岩にふさがれていた火口から ガスが爆発的に噴出する噴火様式は この火山の名前をとって「ブルカノ式噴火」とよばれています

 

奇しくも同じ1888年の7月に日本では磐梯山が山体崩壊を伴う大噴火を起こしました

この時の噴火様式は水蒸気爆発でしたが 磐梯山のふもとの山体は「ブルカノ式噴火」によって形成されたといわれています

噴煙の写真ではありませんが 初夏の磐梯山です⤵

過去記事より

 

火山と火山に挟まれたわずかな平地に ヴルカーノの港と小さな町があります

港から ゴロゴロとスーツケースを引きながら 海水浴場の方へ向かいます

島には硫化水素の臭いがたちこめて あちこちの岩肌は硫黄で黄色くなっています

古代ローマ時代から 硫黄の採掘がおこなわれていたようです

 

溶岩の彫刻だそうです⤵

眠っていますが...  起きたら 怖そう💦

 

全身泥パックで有名な「泥温泉」がありましたが 閉鎖中でした

「閉鎖中:できるだけ早く安全に泥温泉に入れるように現在作業中です 」との案内がありましたが 無視して入っている人たちがけっこういました

 

荷物を預ける場所もなさそうなので スーツケースを持ったまま海水浴場に突入しました(笑)

そんな人は 他に見かけませんでした^^;

 

海岸沿いにデッキチェアが並べてあって 見張りの女性が小屋におられました

一人5€で 2時間デッキを使用できます

シャワー(1回)と更衣室も利用可能でした(*^^*)

 

黒い火山灰の海水浴場

 

よく見ると 海の真ん中から温泉が湧き上がっています!

すごーい! 一気にテンションが上がりました(*^^*)

 

動画でご覧ください  ※音量にご注意!

 

ビーチにスーツケースを置いて  海中温泉へ... 

水着はあらかじめ服の下に着ていました(^_-)-☆

大事なパスポートとスマホを防水ホルダーに入れて首からぶら下げています

 

まず すまりんが海に入りました

温泉効果なのか 思ったほど海水は冷たくありませんでした!

 

"防水"ですが 中国製なので💦 ホルダーは 水につけないよう注意しました

けっこう波が来るので 足をとられそうになります💦

スーツケースに入れて浜に置いて置くのと どっちが安全??

 

びくびくしながら だんだん深い所までやってきました

この写真...

写り込んだすまきの腕がトリナクリアを連想させます

シチリアのシンボル トリナクリアについては前回の記事に書きました

 

場所によって急に深くなったり 海底に大きな浮き石がゴロゴロしていて何度か転びそうになりましたが💦 どうにか噴出口の近くまでたどり着きました

※足を守るための草履は必須ですが 本当は地下足袋のようなもののほうがよいのかもしれません(^_-)-☆

 

噴出口の近くは熱いのか ロープで囲ってあります

すまきが必死で撮影した12秒の動画です⤵

 

近くには 温泉析出物が固まった石灰華のようなテーブルが海底から盛り上がっていました

ここはとても温かかったですが 波にさらわれないよう踏ん張っていました

ポコポコとあぶくが湧いて 大量の湯の花が漂う動画です⤵

 

二人で「イタリアの温泉写真 」撮ったぞー!!

ふたりの後ろに温泉の吹きだしが見えていますよね(^_-)-☆

 

管理人の女性にシャワー用のコインをもらって体の砂を洗い流しました

コインは一人1枚で 1分くらい利用できました

 

更衣室は2部屋ありました

時間帯もありますが シーズンには少し早いのでゆっくり使用できました

午前中泳いでおられたのは ほぼ年配のかたでしたが お昼を過ぎると家族連れの若いかたがたくさん来られていました

早めに来て正解でした✨

 

せっかくなので 泥温泉にも行ってみます(^_-)-☆

現在も作業中で 入り口は閉鎖されていますが…

中に入っている人の様子をうかがうと 裏からこそっと入れるようです

 

「泥を海に持ちこまないよう きちんと洗い流して!」との注意喚起

写真だけ撮らせていただきました

近づくと 硫黄というより 獣舎のような臭いが漂っていました^^;

これに全身浸かったら あとで臭くて大変なことになりそうです!

 

ここは須磨を出す場面じゃなかったかも^^;

くさいにゃ...

 

雲仙の地獄のように 砂からポコポコあぶくが吹いていました

触るとかなり熱かったです!

 

13秒の動画をご覧ください

 

時刻はちょうど正午!

船の出航まで1時間以上あるので バールで昼食をとることにしました

 

GECO BAR

GECOジェーコ は イタリア語でヤモリ 

※こちらは 数日後 ホテルで見つけたかわいいヤモリさん⤵

 

お店には ヤモリがたくさんデザインされていました

 

メニューはQRコードで読み取ります

 

店頭で直接購入できるものもあり「アランチーノ」を購入しました

※店内の商品は許可を得て撮影させていただきました

 

カッサータやカンノーロなど シチリアのお菓子がずらり✨

 

ジェラートも豊富✨

 

スマホに表示させたメニューから で囲んだものを注文しました


パンは席料に含まれています

コロナ前は パンやグリッシーニなどが常にテーブルに置かれているお店が多かったですが 新しいものを持ってきて下さいました

※今回の旅で利用した他のお店も全て同様でした(*^^*)

 

お料理が揃いました✨

 

Insalata di Polpo(タコのサラダ)

シチリアはタコが名物なのですって!

レモンをきゅっと絞って...

レモンの雫がいい感じに撮れました(*^^*)

ごっつい人参がいっぱい(笑)とセロリ

なかなか野菜が出てこないイタリアでの食事ですから 野菜があるだけ良いですね

タコも弾力があって お料理を全て食べ切るころには顎が痛くなっていました(笑)

 

アランチーノ arancino 

”-ino”は「小さい」という意味の接尾語

一般的なアランチーノは 丸い形をしていて 小さいオレンジarancia🍊に見えるので こういわれるそうです

これは尖っていますが たぶん ヴルカーノ火山の形にしてあるのでしょうね

 

ずしんと重いアランチーノ

普通のオレンジの大きさかも...(笑)

味はいろいろありましたがこれはトマトソース味です

ミートソースみたいな 親しみやすい味でした(*^^*)

アランチーノは いわゆるライスコロッケで ローマでは「スップリ」と言われます

日本でも時々耳にしますよね...

※ローマでフランス軍人がこのライスコロッケを食べた時 食べるまで中身がわからないため「surprise」と呼んだそうで それが訛ってスップリになったそうです

 

これは 後日パレルモで見かけたアランチーノですが...

表記はアランチーarancinaとなっています

メジャーな呼び方は「アランチーノ」ですが 場所により語尾が異なっているようです!

 

 シチリアの東側では 男性名詞

  アランチーノ(単数形)  アランチーニ(複数形)

 シチリアの西側(特にパレルモ)では 女性名詞

  アランチーナ(単数形) アランチーネ(複数形)

 

その土地土地のこだわり(伝統)を感じました

 

 

飲み物は島の名のついた飲み物を頼んでみました!

Vulcano

ノンアルカクテルです

イチゴの氷とオレンジとパイナップルのミックスジュースでした

真っ赤な溶岩をイメージしてあるのでしょうか...

 

 

食後...

港のほうに向かうと ぱらぱらと雨が降り出したので ジェラートさんに避難!

すまきはpistacchio ピスタチオ   すまりんはfragola いちご

これは 普通でした...

13時すぎに港に戻ってきました

 

船が到着

 

すまりんたちは ヴルカーノ島から 一路エオリア諸島最北端の「ストロンボリ島」を目指します(^_-)-☆

 

お隣のリーパリの港に着きました

リーパリはエオリア諸島の中心地で夏にはバカンス客で賑わうそうです

曇りなので ちょっと雰囲気出ませんが^^;

 

向こうにパナレーア島と きれいな三角の「ストロンボリ島」が見えました!

 

途中 船はサリーナ島にも寄港しました

かわいい町並みなので いつか行ってみたいな...

 

そして セレブが好むというパナレーア島に近づいてきました

日本だったら神社のご神体になりそうな特徴的な溶岩ドーム(?)があります

パナレーア島の周囲には外輪山のなごりの岩礁があり パナレーア島自体はカルデラの中央火口丘にあたるそうです

 

パナレーアの港を出ると 正面に「ストロンボリ島」が見えてきました

天気は回復傾向(*^^*)

このあと島のホテルにチェックインして 夕方から深夜にかけて火山見学ツアー(登山)に参加する予定です

 

それにしてもなんというハードスケジュールなのでしょう(笑)

日本を出てから まともに寝ていない すまりんたちです^^;

 

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